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『星屑の町』

2020年04月05日 | 映画(は行)
『星屑の町』
監督:杉山泰一
出演:大平サブロー,ラサール石井,小宮孝泰,渡辺哲,でんでん,有薗芳記,
   のん,菅原大吉,戸田恵子,小日向星一,相築あきこ,柄本明他
 
十三で前述の『プリズン・サークル』を観てから梅田へ移動。
お昼ごはんを食べたのち、テアトル梅田で2本。その1本目。
 
ムード歌謡のコーラスグループ“山田修とハローナイツ”。
集客をボーカルの天野真吾(大平サブロー)に頼り、
コーラスをリーダーの山田修(小宮孝泰)、市村敏樹(ラサール石井)、
込山晃(渡辺哲)、西一夫(でんでん)、青木五郎(有薗芳記)が務める。
 
ほぼ鳴かず飛ばずのグループで、
唯一のオリジナルヒット曲が有線で6位になったと言っても、
全国6位ではなくて、大阪市生野区限定の6位。
それを笑いのネタに地方巡業等で細々と活動を続けている。 
 
ある日、彼らは山田の生まれ故郷である東北の田舎町へ。
地元出身歌手の歌謡ショーとあって、
青年団の若衆で山田の甥に当たる啓太(小日向星一)は大張り切り。
歌手を夢見る地元の娘・久間部愛(のん)もわくわく。
 
実は愛にはほかにもわくわくする理由があった。
それは母親・浩美(相築あきこ)から死んだと聞かされている愛の父親が
本当はハローナイツのボーカル・天野ではないかと考えていたから。
 
浩美が営むスナックへショー前夜に飲みに来た市村を捕まえ、
愛は自分をグループのメンバーに加えてほしいと頼む。
酔っぱらった市村はついつい調子のいい返事をしてしまい……。
 
もともとが人気の舞台“星屑の町”シリーズ。
そのまんま、内山田洋とクールファイブ(笑)。
思いっきり昭和なんです。客層はざっとアラ古稀といったところ。
共感能力の高い年齢層だから、ウケるウケる。
ベタすぎるわと思っていた私ですが、ついついつられて笑ってしまい。
 
私よりだいぶ上の世代になるかと思うので、
出てくる曲ぜんぶ知っているわけではありません。
そんななか、嬉しくなったのは“ピンキーとキラーズ”の『恋の季節』。
幼稚園の頃、私はこの曲が大好きだったそうで(母曰く)、
就寝後のテレビ番組でこの曲が流れると、母が起こしにきてくれた思い出が。
眠い目をこすりながら起きて、にこにこしながら見たことを覚えています。
 
ハローナイツの前座を務めるベテラン歌手・キティ岩城役に戸田恵子。さすがです。
愛の父親が誰か最後にわかるのかと思ったら、
そんなこと考えずに前向いて進めというキティのひと言でどうでもよくなってしまう(笑)。
 
お決まりのドタバタに大団円。安心して観られる作品です。
上映終了後、出口で男性客が劇場スタッフに
「面白かったわ、ありがとう」と声をかけていた様子にも和みました。
楽しかった!

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