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『ビースト』

2022年09月18日 | 映画(は行)
『ビースト』(原題:Beast)
監督:バルタザール・コルマウクル
出演:イドリス・エルバ,シャールト・コプリー,イヤナ・ハリー,リア・ジェフリーズ他
 
TOHOシネマズ伊丹にて、前述の『グッバイ・クルエル・ワールド』とハシゴ。
 
バルタザール・コルマウクル監督は結構気になる存在です。
アイスランド出身というだけですでに興味を惹かれるでしょ?
でもこれはもしかすると、彼の監督作でいちばんしょーもなかったかも。
すみません。(^^;
 
妻に先立たれた医師ネイトは、娘ふたりを連れて南アフリカのモパニを訪れる。
そこは亡き妻の故郷で想い出の地だったから。
 
再会した旧友マーティンはネイト親子を温かく迎え入れ、
サバンナの野生動物保護区を案内してくれる。
多くのライオンと心を通わせ、ハグするマーティンにネイトたちはびっくり。
 
ところがその地区を離れた集落まで出向くと、村人が全員惨殺されていた。
マーティンの知る中にこんなことをするライオンはいない。
しかしこの惨劇は間違いなくライオンによるものだ。
 
まだ息のある村人を見つけて助けようとするが、無線は繋がらない。
どうすべきか考えていたとき、1頭の獰猛なライオンに襲いかかられて……。
 
モンスター映画かと思っていたら、そうでもない。
ライオンは獰猛なだけで、怪物ではありません。
ただ、普通ライオンは車には襲いかからないそうです。
こいつがこんな恐ろしいライオンと化してしまったのは、密猟者のせい。
夜ごと訪れてライオンを狙う密猟者が、群れを殲滅してしまった。
生き残った孤独なライオンが、復讐心から凶暴化した。そういうことらしい。
 
なんでしょう、ドキドキハラハラはします。
だけど、ネイト役のイドリス・エルバが頼りになるようなならんような。
父親に若干の不信感を持つ長女メレディスも賢いのかアホなのか。
マーティンを助けると言って車からいきなり飛び出したらあかんやろ。
パニックに陥ったときの声も耳にキンキン響くばかり。
次女ノラのほうが妙に落ち着いていたり、でもやっぱりやかましいし。
マーティン役のシャールト・コプリーはいつも変人役だったから、
本作の「動物をこよなく愛する普通の人」という設定は斬新です(笑)。
 
すごくせわしない印象。中身は薄い。
これなら著名な役者を使わずに、もっとB級に徹してもよかったのでは。
何が撮りたかったのかようわからん。

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