『みをつくし料理帖』
監督:角川春樹
出演:松本穂香,奈緒,若村麻由美,浅野温子,窪塚洋介,小関裕太,藤井隆,
反町隆史,榎木孝明,鹿賀丈史,薬師丸ひろ子,石坂浩二,中村獅童他
封切り日にTOHOシネマズ伊丹にて。
原作は言わずと知れた高田郁の同名ベストセラー時代小説。
まだ時代ものには苦手意識があった頃、貸してくれた方がいらっしゃいました。
う〜む、全10巻か、苦手やのにどうすればええねんと思いつつ、
貸されたからには読まずに返すことはでけんと読みはじめたら、どハマリ。
手の湿疹を治すために「乾燥ガビガビ療法」でくじけそうになっていたとき、
最初の映像化は2012年、テレビ朝日の単発ドラマでした。
このとき澪を演じたのは北川景子。
同じキャストで2014年に第2弾が放映されたようです。
その次は2017年、NHKの連続ドラマで。黒木華主演でした。
かつてのドラマ版とキャストを見比べると面白いですね。
1802(享和2)年、大坂・天神橋界隈で暮らしていた8歳の澪。
姉妹のように育った野江とは永遠の友だちだと信じていたが、
大洪水に遭って生き別れとなってしまう。
両親も失った澪は、大坂で名の知れた料理屋の女将に拾われる。
つる家という蕎麦処で料理人として働きはじめていた。
主(石坂浩二)の許しを得て自分の料理を客に出してみたものの、
上方と江戸の味は違いすぎて、澪の料理は客の不評を買う。
こんな澪がつる家を任されて一流の料理人となります。
吉原遊郭で最も有名な花魁となっていた野江(奈緒)との再会など、
いわば原作のダイジェスト版。
なんといっても角川春樹が監督を務めていますから、
わかりにくい作品になるはずもなく、普通に安心して観られます。
角川春樹に見出されたと言ってもよい薬師丸ひろ子が
藤井隆演じる戯作者の妻役で出ているのも嬉しいところ。
この役がその俳優かよと文句を言いたくなる人もいますが、
それはそれで楽しいキャストだと思います。
中高年の方にはオススメ。