夜な夜なシネマ

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やっとわかった、自分の苦手な映画。

2014年12月04日 | 映画(番外編:小ネタいろいろ)
ずっと、どういう映画を観たときに「ムリッ!」と思うのか、
自分自身でもよくわからなくて、説明できませんでした。
それが『MIRACLE デビクロくんの恋と魔法』を観てあきらかになった気が。

「いい人アピール」が全開なヤツが苦手なんです。
「がんばってるアピール」が高いヤツも。

たとえば、相葉雅紀くん演じる『MIRACLE デビクロくんの恋と魔法』の光。
女の気持ちに鈍感な奴だけど、いい奴なんだよアピール全開。
謝るところが何もないような状況でも、すぐに「ごめんなさい」「すみません」。
子どもに優しく、いつもニコニコ、好きな人の幸せのためならば自分が耐える。
こういった彼の言動を見せられつづけて、ホントにうんざり。

と、感じている自分に気づき、これが私の「ムリッ!」なところだと目からウロコ。

若い子の恋愛ものが駄目なのかと思ったこともありましたが、そうではない。
今年観た映画では『百瀬、こっちを向いて。』なんてめっちゃ好きでしたし。
余命わずかもの(?)が駄目なのかとも思いましたが、『八月のクリスマス』(韓国版)は究極的に好き。

振り返ってみると、『100回泣くこと』『抱きしめたい 真実の物語』
それに世間では高評価を受けていた『ソウル・サーファー』などなど、
私こんなに辛いんです、でもがんばっているんですというアピールの強い作品は
どうしても私は受け付けられずにいるような気がしてきました。

がんばっているのが嫌いなわけじゃありませんから、
たとえお涙頂戴の物語だとしても、「がんばってるアピール」が低いと、
わりと素直に泣くことができます。
登場人物が多くを語らず、グッと涙をこらえるみたいな作品にはこっちがグッと来る。

言わなわからんと言っているわりには、
言わずにいる映画のほうがグッと来るとは矛盾しているでしょうか。
でも、はっきりと言葉に出すわけでもなく、
全身で「いい人でしょ、がんばってるでしょ」をアピールされるくらいなら、
「私、こんなにがんばってるんですけど」と言ってくれるほうがマシかも。

「察してちゃん」が嫌だ。
自分はそうならないように、今さらだけど気をつけよう(笑)。

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