夜な夜なシネマ

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『ラスト・マップ 真実を探して』

2005年10月18日 | 映画(ら行)
『ラスト・マップ 真実を探して』(原題:Around the Bend)
監督:ジョーダン・ロバーツ
出演:ジョシュ・ルーカス,クリストファー・ウォーケン,マイケル・ケイン他

日本では劇場未公開の2004年の作品。
おじいちゃんからひ孫まで、4世代に渡る男たちが登場するロードムービー。
こんな遺言、あったら楽し。

ジェイソンは妻と別居中。
幼い息子のザック、祖父のヘンリーとともに暮らす。
ある日、音信不通だった父のターナーが突然帰ってくる。
30年ぶりの再会をヘンリーは手放しで喜ぶが、
見捨てられたと思っているジェイソンは、父に憎しみしか抱けない。

家族の絆を信じるヘンリーは、ジェイソンとターナーが和解するよう策を練る。
ヘンリーがザックを連れて向かった先は
彼が愛してやまないケンタッキー・フライドチキン。
店内で何枚もの遺言のメモを書きあげると、1枚ずつ袋に入れてゆくヘンリー。
1つめの袋を開ければ中には2つめの袋とメモが、
その袋を開ければ3つめの袋とメモが、
こうして次々と袋とメモが出てくる仕組みだ。

すべてのメモを袋に入れた直後、ヘンリーは息を引き取る。
連絡を受けたジェイソンとターナーは、慌ててケンタッキーに駆けつける。

翌朝、弁護士が遺言を読みあげる。
それによれば、遺言の入った袋は必ず1つずつ、
指定された地域のケンタッキー・フライドチキンで鶏を食ってから開けるべし。

「そんな馬鹿げた遺言は無効」と主張するジェイソンに対し、
弁護士は「ケンタッキーの店員たちが立派な証人」と言い放つ。
ターナーもヘンリーの言葉に従うべきだと譲らない。

仕方なく、次なるケンタッキー・フライドチキンを目指して
車を走らせるターナーとジェイソン親子。
同伴のザックは旅行気分で終始ご機嫌。
さて3人の行方は如何に。

ヘンリー役のマイケル・ケインと
ターナー役のクリストファー・ウォーケンはさすが。
ジョシュ・ルーカスは若手有望株。
子役のジョナ・ボボはめちゃめちゃかわいい。

脇の人物たちも実に愛敬があります。
住み込みの北欧出身の美人介護士は、毎晩ひとりで血みどろのスプラッタ映画を鑑賞。
「ホラーが好きなの?」という問いに
「自分の国にはホラーがないから」と答える彼女。
なるほど、デンマークで『キングダム』(1994)が大人気だったことに納得。

こんな遺言があったら、どのチェーン店がいいですか?
私は断然、“HOOTERS(フーターズ)”(こちらこちら、ご覧ください)。

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