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『ブレイク・ビーターズ』

2016年09月15日 | 映画(は行)
『ブレイク・ビーターズ』(原題:Dessau Dancers)
監督:ヤン・マルティン・シャルフ
出演:ゴードン・ケマラー,ゾニア・ゲアハルト,オリヴァー・コニエツニー,
   ゼバスティアン・イェーガー,ライナー・ボック他

前述の『アンナとアントワーヌ 愛の前奏曲』とハシゴ。
同じくシネ・リーブル梅田にて。

これもどうしても観たかったわけではないのですが、
ハシゴできる時間帯の上映作品はこれか『セトウツミ』『ロング・トレイル!』のみ。
残り2本はもう観ちゃったんだから、これしかない。

相当マイナーなドイツ作品のようで、監督も知らなきゃ俳優も知らない人ばかり。
唯一、ライナー・ボックだけはハリウッド映画でも見かける人。
これ、客入ります? 誰が引っ張ってきたのか謎。
との懸念は当たり、レビューUPに至った今日にはもう上映が終了しとるやないかい!(^^;

1985年、ベルリンの壁崩壊前の東ドイツ
青年フランクは、工業都市デッサウで父親と二人暮らし。
お気に入りの西ドイツのテレビ番組を見ていたところ、
近ごろ流行っているらしい不思議なダンスに魅了される。

そのダンスは「ブレイクダンス」と呼ばれているらしい。
近所の劇場でアメリカ映画『ビート・ストリート』が上映されると聞き、
さっそく友人アレックスを誘って観に行く。

すっかりブレイクダンスの虜になってしまったフランクは、
何が何でも大学へ進学しろとうるさい父親の言葉に耳を傾けず、ダンスに没頭。
アレックス、ミヒェル、それに可憐な女性マティと一緒に路上で踊る。
ダンスチームを結成して、“ブレイク・ビーターズ”と命名する。

ところが、ブレイクダンスの流行に警戒心を持つ娯楽芸術委員会は、
いっそのことブレイクダンスを社会主義化してしまおうと計画、
ブレイク・ビーターズを東ドイツ公認チームとして起用するのだが……。

実話が基なのだそうです。
30年前の話なので、ダサい(という死語がピッタリ)のは当然だけど、当然以上にイモっぽい。
登場人物がとにかくイモで、見た目も行動も格好よくありません。
ダンス自体も凄くはないから、苦笑に次ぐ苦笑という感じです。

親友同士でダンスを始めたら、二人とも紅一点の女子を好きになり、抜け駆け禁止に。
だけどそうは行かなくて、主役が内緒でつきあいはじめたらバレる。
青春映画の典型ですが、登場人物に魅力がないからドッチラケ。

上述のライナー・ボックはダンスの指導者役。
といってもブレイクダンスを知るよしもなく、
娯楽芸術委員会と秘密警察から指示されてチームを統制。
娯楽にまで秘密警察が口を出してきて統制を図るなんて怖すぎる。
映画としての魅力には欠けますが、東ドイツのあり方は面白く観ました。

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