夜な夜なシネマ

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怖かった度、No.1

2009年07月06日 | 映画(番外編:小ネタいろいろ)
前述の『ファニーゲーム U.S.A.』をまったく前知識なしで観たら、
なんでこんな映画、金を払って観なくちゃあかんのだと、
涙目になる人が大半だと思われます。
驚愕のラストという意味では、
この『ファニーゲーム』と『ミスト』(2007)が私の中では双璧ですが、
後者のほうは血も涙もなくはない。
前者はラストどころか、終始一貫、救いようがありません。

そんな『ファニーゲーム』を観ていて、
過去に観た映画で「怖かった度No.1」はどれかを考えました。
と言っても、私は基本的にホラーを観ませんから、
サスペンスに分類される映画の中でということになります。

私が思い出すだけでも「ひょえ~っ」と寒気がする映画No.1は、
キーファー・サザーランド主演の『失踪』(1993)です。
今では『24 TWENTY FOUR』のジャック・バウアー役ですっかり有名ですが、
この頃はまだ父親のドナルド・サザーランドのほうが断然有名。
親の七光ぴかぴかのうえ、婚約者のジュリア・ロバーツには
挙式直前にドタキャンされたという過去があり、
ひたすら気の毒な人のイメージでした。
『失踪』を観たら、なんだか余計に気の毒になり、
いつか芽が出てほしいと思っていました。

キーファー・サザーランド演じるジェフは、
サンドラ・ブロック演じる恋人のダイアンと車中で口論します。
サービスエリアでダイアンが忽然と姿を消しますが、
ただの痴話喧嘩だろうと警察は取り合ってくれません。
ジェフは何年にも渡って真相を突き止めようとします。

何が怖かったのか書かないと、書き始めた意味がないのでネタばらし。
犯人はジェフ・ブリッジス演じる大学教授で、
極限状態に置かれた人間が何日持ちこたえられるのかを調べるため
(15年以上も前に観たのでハッキリ覚えちゃいませんが)、
薬を嗅がせて気を失わせた人間を棺桶に入れて、生き埋めにしていたのです。

教授のイカレっぷりが相当怖いけれど、
何が怖いって、目が覚めたら辺りは真っ暗。
身動きがまったくできない箱の中に
自分が閉じ込められているとわかった瞬間、どうします?
本作を観たとき、どうせ閉じ込められるなら、
直立した状態(ロッカーの中とか)のほうがまだマシかもと思いました。

実際にありそうな事件のサスペンス映画よりも、
首が360度回転するとか、目がキラリンと光るとか、
超常現象的映像が登場するホラー映画のほうが苦手なんですが、
これは尾を引く怖さでした。(T_T)

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