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『ヒトラーを殺し、その後ビッグフットを殺した男』

2020年04月16日 | 映画(は行)
『ヒトラーを殺し、その後ビッグフットを殺した男』(原題:The Man Who Killed Hitler and Then The Bigfoot)
監督:ロバート・D・チコフスキ
出演:サム・エリオット,エイダン・ターナー,ケイトリン・フィッツジェラルド,ロン・リヴィングストン他
 
シネ・ルーブル梅田にて、『恋恋豆花』『コロンバス』を鑑賞。
これで帰ってもよかったけれど、もう1本観られるやん。
いつ劇場が休業してしまうかわからないから、迷わず観る。
 
“未体験ゾーンの映画たち2020”のラインナップのうちの1本。
たまたまこの日の上映作品が本作でした。
 
自ら命を絶ったとされているアドルフ・ヒトラーは、実は暗殺されていた。
その暗殺を成功させたのは、カルヴィン・バール。
アメリカ政府から密命を受けて単身ヒトラーのもとへ乗り込み、
暗殺を成し遂げた事実を知るのはごく一部の人間だけ。
 
あれから何十年という月日が流れ、
カルヴィンは犬と暮らすただの老人だと周囲は思い込んでいる。
実際すでに隠居の身、静かに余生を過ごすだけ。
 
ところがある日、突然FBIが彼を訪ねてくる。
巷では毎日のように連続殺人事件の発生が報じられているが、それは嘘。
カナダの山中に殺人ウイルスを保菌する未確認生物“ビッグフット”が出現し、
直径80キロ圏内の野生生物を死滅させたらしい。
人間への感染も確認され、すでに死亡者も出ているとのこと。
FBIが対策を練るうち、ウイルスへの免疫を持つ者としてカルヴィンが浮上。
人類を救うために、ビッグフットの討伐に向かってほしいと言われ……。
 
“未体験ゾーンの映画たち”にありがちなことですが、ツッコミどころ満載(笑)。
どんな凄腕のナチハンターやったか知らんが、ヨレヨレの爺さんですよ。
ま、そんなだからこそ、彼がチンピラを一網打尽にするところは痛快。
 
若き日のカルヴィンと老いたカルヴィンとを見比べて、
巧い老けメイクだなぁと感心していたら別の役者が演じていました。
エイダン・ターナーが歳を取ってサム・エリオット、違和感なし。
 
カルヴィンが殺人ウイルスの免疫保持者って都合よすぎる気もするけれど、
そうじゃないと話が進まないし、まぁこれもええか。
ウイルス感染の話だというのもタイムリー。
 
B級でありながら、そうじゃないと言いたげなエンディングとか、
いろいろツッコミ入れたいところはまだまだありますが、
人生のそこここを後悔しながらそれでも生きて行かざるを得ない老人の悲哀漂い、
全体的には悪くなかった1本です。

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