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『ホットロード』

2014年08月22日 | 映画(は行)
『ホットロード』
監督:三木孝浩
出演:能年玲奈,登坂広臣,木村佳乃,小澤征悦,鈴木亮平,
   太田莉菜,竹富聖花,野間口徹,利重剛,松田美由紀他

今年はもう出張はないだろうと言っていたダンナが、
急遽5日間だけ台湾へ行くことに。
月曜日は某球団つながりでお姉様方と“女子会”。
火曜日から木曜日までのダンナ不在中は映画三昧することに。

まず火曜日、仕事帰りに109シネマズ箕面へ。
毎月19日は“ポイント会員感謝の日”で1,100円、ラッキー。
しかし、上映中の作品はたいてい観ていて、選択肢わずか。
観ていないのはポケモン、仮面ライダー、アンパンマン。
これらはどっちみち晩の上映がないので無理、それ以外だと本作と『幕末高校生』ぐらい。
後者は21時半からの1回の上映のみで、翌日がツラそう。
前者にしばし悩みつつも、原作は紡木たく。
リアルタイムで『別冊マーガレット』を読んでいますから、懐かしくもあり。

紡木たくはわりと好きだったはずですが、本作はあまり印象に残っていません。
もともと徒党を組む人が苦手で、暴ヤンにも興味がなかったためと思われます。
ただでさえ苦手なのに、偽善的に見えてしまうラブストーリー、私には絶対ムリでしょ。

しかし、最近はこの手の作品を最初から歪んだ目で観てしまう自分を反省し、
今回は「ムリッ!」という決めつけを努めて頭から振りはらうように。
三木孝浩監督の『ソラニン』(2010)、『管制塔』(2011)、『僕等がいた』(2011)、
『陽だまりの彼女』(2013)、全部ちょっぴり苦手だったのが気にかかるけど、
温かく素直な目を持って鑑賞に臨んだのであります。(^O^)

14歳の中学生・宮市和希(能年玲奈)は、幼い頃に父親を亡くし、母親(木村佳乃)と二人暮らし。
母親は父親との結婚に愛はなかったと言いきり、
高校時代から両想い同士だったという恋人(小澤征悦)にぞっこん。
和希は、自分の存在が母親から望まれていないと思いつづけてきた。
万引きして捕まっても、母親は自分を迎えにすら来ない。

横浜から転校してきた同級生・えり(竹富聖花)は、遊び人の風貌からか周囲に溶け込めずにいた。
そんなえりに声をかけたのが和希で、ふたりはたちまち仲良くなる。

ある夜、えりが憧れの先輩・宏子(太田莉菜)に一緒に会いに行こうと言う。
宏子の恋人は暴走族“ナイツ”のヘッド・玉見トオル(鈴木亮平)。
トオルの友人でナイツに所属する青年・春山洋志(登坂広臣)と出会うが、
春山のからかうような口ぶりに腹を立て、和希は春山をひっぱたいてしまう。

最初は反発していたふたりだが、いつしか惹かれ合うようになり……。

ひねくれた考えは振りはらって観るように努めた甲斐あってか、
過去の数作品のような腹立たしい気持ちにはなりませんでした。
原作の連載時期は1986年~1987年。
これをほぼ30年後の今に置き換えてもよかったのでしょうが、あえてそのまま。
携帯電話なんて影も形もなく、相手に連絡を取りたくてもなかなかそうはできなかった時代のこと、
好きな人に連絡するのも公衆電話まで走らなきゃならないのですから。

木村佳乃演じる摩訶不思議な雰囲気の母親も、予告編にあったシーンが○。
「娘のこと大事じゃないのか、大事じゃなきゃ俺が貰ってっちゃうよ」という春山に対し、
「あげないわよ!」。
「自分の子どものことが大事じゃない親なんているわけないじゃない、
産んでよかったに決まっている!」と。泣けます。

んが、温かい目で観るようにしても、やっぱりキツイ。
ちょっと悪ぶりたい高校生ぐらいのデートムービーには良いんじゃないでしょか。
あぁ、これに感動できる年代に戻りたいけど、
そもそもこの主人公たちと同じ年頃でも私は感動できたのかどうか。ムリか!?

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