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『映画 闇金ウシジマくん Part2』

2014年06月01日 | 映画(や行)
『映画 闇金ウシジマくん Part2』
監督:山口雅俊
出演:山田孝之,綾野剛,菅田将暉,木南晴夏,門脇麦,高橋メアリージュン,中尾明慶,
   窪田正孝,キムラ緑子,光石研,柳楽優弥,崎本大海,やべきょうすけ他

原作の漫画を読んだこともなければ、ドラマ版も観たことがありません。
けれども山田孝之がかなり好きで、1作目をDVDで。
2作目は劇場で観ようと思い、前売り券を購入していました。
前述の『マンデラ 自由への長い道』の20分後、TOHOシネマズ梅田別館アネックスにて。

トゴ(10日で5割)、ヒサン(1日3割)という法外な金利で金を貸す“カウカウ・ファイナンス”。
もちろんその取り立ても容赦なく、社長の丑嶋(山田孝之)は巷に名を轟かせている。
こんな闇金に借金を申し込みに来るのは、すぐに金が必要な後ろ暗い人ばかり。

ある日、彼の事務所へ暴走族のヘッド・愛沢(中尾明慶)がやって来る。
彼は自らがボコボコに殴った無職のヤンキー・マサル(菅田将暉)を連れており、
マサルに愛車を盗まれて壊されたうえに、刺されたのだと言う。
ぷよぷよの腹が幸いして大事には至らなかったが、
車の修理代と慰謝料込みで200万円をマサルに支払わせたい、
しかし、マサルは金を持っていないので、丑嶋が貸してやってくれと言うのだ。

丑嶋が温情など見せるわけもなく、金は貸さない、マサルを殺せばいいと答えるが、
マサルは必死で命乞い、丑嶋のもとで200万円分働くからとすがりつく。
マサルに200万円の価値は見いだせない丑嶋だったが、とりあえずマサルを使うことに。
愛沢は200万円を貰えないまま退散するハメになる。
実は愛沢は丑嶋のライバルである茜(高橋メアリージュン)から借金をしていて、
近日中に200万円を払えなければどんな目に遭うかわからず怯えていた。

一方、歌舞伎町の新米ホスト・麗(窪田正孝)は、ナンバー1ホストを目指している。
ゲームセンターで知り合ったのが17歳のフリーター・彩香(門脇麦)。
なんとなく彩香に向かって夢を語り、彼女に名刺を渡したところ、
これもなんとなく彩香がホストクラブに顔を見せる。
麗の夢は私の夢、そう思い始めた彩香は、麗のためならばとクラブに金を注ぎ込むように。
もう少しで麗がナンバー1になるというとき、彩香は丑嶋のもとを訪れて……。

キムタク主演のドラマで私がいちばん好きだったのは『ギフト』。
暗い話で視聴率は全然よくなかったそうですが、
恋愛ものよりこっちの役のほうが断然ええやんと密かに思っていました。
そのプロデューサーだったのですね、本作の山口雅俊監督。

闇金にやって来る人の群像劇になっているのが面白い。
また、このところ映画や本でしょっちゅう遭遇するホストクラブの内情にも興味を惹かれます。
なんでこんなことに入れ込むんだとついつい思ってしまいますが、
心にぽっかり空いた穴をホストが埋めてくれるんだとしたら、
一晩何十万というお金を突っ込んでしまうのかもしれませんね。

無表情の丑嶋と旧友で丑嶋に役立つ情報を持ってきてくれる戌亥(綾野剛)が
駄菓子屋の軒先でカップラーメンを食べたりシャボン玉を飛ばしたりする姿に和みます。

女性陣のキレ具合がドス効き過ぎでマジで怖い。
ホストクラブの太客に大久保佳代子とキムラ緑子
そして私は今回初めて知った高橋メアリージュン。キレイな顔してコワすぎ。
地味な女子高生役のほうが似合うと思っていた本仮屋ユイカ
光石研演じるヤクザの若頭の愛人役でウツクシイ。ちょっとビックリしました。

五円といえども金は金。大切にしなきゃ罰が当たる。

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