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『ブラック・ファイル 野心の代償』

2017年01月23日 | 映画(は行)
『ブラック・ファイル 野心の代償』(原題:Misconduct)
監督:シンタロウ・シモサワ
出演:ジョシュ・デュアメル,アンソニー・ホプキンス,アル・パチーノ,イ・ビョンホン,
   アリス・イヴ,マリン・アッカーマン,ジュリア・スタイルズ,グレン・パウエル他

年が明けて1週間経ち、新作がちらほら封切りされたとはいえ、
まだフリーパスで観まくるほどは未見の作品がありません。
ならばTOHOシネマズ以外に行くしかないっ。
『ダーティ・グランパ』を観た後は、大阪ステーションシティシネマへ。

アンソニー・ホプキンスアル・パチーノイ・ビョンホンまで出演している。
そして主演は、とってもイケメンなのになぜか存在感が薄い人だと
かねてから私が思っている俳優ふたりのうちのひとり、ジョシュ・デュアメル
ちなみにもうひとりはポール・ウォーカーだったのですが、
亡くなる前にはそれなりに存在感が増し、急逝後は絶大なる存在感。

監督はこれが初メガホンとなる日系人のシンタロウ・シモサワ。
アラフォーの新人がなんでこんな大物俳優を揃えられるのかと思ったら、
プロデューサーとしてすでに名の通った人なのだそうです。

勝つためなら、違法なことに手を染めても証拠集め。
一見は正義感あふれる、その実、野心家の弁護士ベン(ジョシュ・デュアメル)は、
愛する妻シャーロット(アリス・イヴ)が流産してからというもの、
夫婦の間に気まずい空気が流れるのを払拭できずにいる。

そんなある日、元恋人のエミリー(マリン・アッカーマン)からフェイスブックの友達申請が。
同僚で親友のダグ(グレン・パウエル)が「あの女には関わるな」と止めるのも聞かず、
ベンは申請を承認。エミリーと会ったところ、とんでもない話を打ち明けられる。

エミリーは倍ほども年齢のちがう巨大製薬会社のCEO、アーサー(アンソニー・ホプキンス)の恋人で、
そのピアソン製薬の不正を証明する機密ファイルを所持しているという。
これは、金に物を言わせてことごとく訴訟を潰してきたアーサーに勝つチャンス。
ベンはエミリーからファイルを受け取り、その事実は伏せたまま、
弁護士事務所の代表チャールズ(アル・パチーノ)を説得。訴訟の準備を進めるのだが……。

大物キャスト揃いだからか、この日はほぼ満席。
確かにその演技には引き込まれますが、黒幕はさもありなん。
嫌な感じのオチも想像できて、終わってみれば「ふーん」。

ハリウッド映画に出演すれば無駄脱ぎさせられていたイ・ビョンホンは、
誰の依頼で動いているのか不明の殺し屋役で、無駄脱ぎすらありません。
そうなると、これがイ・ビョンホンである必要があったのか。
話題作りにキャストに入れたとしか考えられず、アホくさ(笑)。
一時は主演を張る女優だったジュリア・スタイルズもふてくされた刑事役で華なし。

ポール・ウォーカーにしてもジョシュ・デュアメルにしても、
出演作えらびが毎度ビミョーなのでした。
イケメンゆえに悩むところなのかもしれません。

プロデューサーで鳴らしてきた人も一度は自分で撮ってみたいのでしょうが、
プロデューサーのままでいればいいのにと思うことが大半。
この監督にもプロデューサーに専念していただくことを今のところは望みます。

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