夜な夜なシネマ

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『サヨナラの代わりに』

2015年11月27日 | 映画(さ行)
『サヨナラの代わりに』(原題:You're Not You)
監督:ジョージ・C・ウルフ
出演:ヒラリー・スワンク,エミー・ロッサム,ジョシュ・デュアメル,
   ロレッタ・デヴァイン,マーシャ・ゲイ・ハーデン,フランシス・フィッシャー他

3本ハシゴの2本目。
1本目を観た梅田からなんばへ移動、なんばパークスシネマにて。

「美人役のときのヒラリー・スワンク」がどうも苦手で、
あまり観に行く気はなかったのですが、評判良さそう。
時間的にもちょうど良かったので観ることにしました。

生まれついて金に不自由したことがなく(←たぶん。想像です)、
豪邸でセレブな友人に囲まれて毎日を送る、自らもセレブなケイト。
夫は百点満点、イケメンで優しい弁護士のエヴァン。

幸せな日々を送っていたのに、ある日突然、体に異変を感じる。
ALS(筋萎縮性側索硬化症)に冒されているとわかったケイトは、
1年後、車椅子生活を余儀なくされ、ひとりでは何もできなくなっていた。
日中、彼女の世話をするヘルパーが必要だが、
エヴァンが面接して採用したヘルパーのことがどうにも気に入らず、
ケイトは独断でクビにしてしまう。

その事実を知らされたエヴァンは唖然、今から出勤しなくてはいけないというのに、
いったいどうするつもりだと頭を抱えていると、大学生のベックがやってくる。
ケイトが勝手に面接に呼んだ女性らしいが、
見た目はまるでヒッピー、やることなすこと雑で、家事能力ゼロ。
エヴァンは即刻断ろうとするが、ケイトは彼女に来てほしいと言う。

こうして、ケイトとベックの毎日が始まるのだが……。

ケイトがヘルパーに望むことは、自分の話に耳を傾けてくれること。
クビにしたヘルパーは、介護の達人ではあるけれど、
まるっきり自分を病人扱い、話なんて聞いてくれないと言います。
これは『最強のふたり』(2011)と同じこと。
腫れ物に触るようにではなく、普通に接してくれる人を望んでいるのです。
わかるけど、こんなふうにはなかなかできない。
何も考えていないのと紙一重だもの。

もちろん泣けるし、良かったと言っていいけれど、ありがちな作品です。
そしてやっぱりヒラリー・スワンクのでかい口が怖い。すみません。
おそらく彼女の顔はアメリカの美人の基準をバッチリ満たしているのでしょう。

『Songcatcher 歌追い人』(2000)で素晴らしい歌声を聞かせてくれたエミー・ロッサム。
ミュージシャンを目指す彼女がエンディングで歌を披露。
これが昔ほどよくはなかったのが少し残念。
ジョシュ・デュアメルは相変わらず存在感の薄いイケメンです。
この人、きっと印象の薄いまま年を取るんだろうなぁ。
無駄にイケメンだと顔を見るたびに思ってしまいます。

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