夜な夜なシネマ

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『プーと大人になった僕』

2018年09月23日 | 映画(は行)
『プーと大人になった僕』(原題:Christopher Robin)
監督:マーク・フォースター
出演:ユアン・マクレガー,ヘイリー・アトウェル,ブロンテ・カーマイケル,マーク・ゲイティス他
声の出演:ジム・カミングス,ニック・モハメッド,ブラッド・ギャレット,
     ソフィー・オコネドー,ピーター・キャパルディ,トビー・ジョーンズ他

前述の『劇場アニメ 君の膵臓をたべたい』はTOHOシネマズなんば別館で。
本作は本館で。なのに上映終了と上映開始が同じというハシゴを決行。
『キミスイ』をエンドロール最後まできちんと観てからでも余裕でした。
ただし、観光客だらけの間をシュシュシュッと抜けて本館に向かわねばなりません。

この手の実写ものは正直言ってあまり好みではありません。
だけど、『パディントン2』とか『ピーターラビット』とか意外と面白かったし、
これは大好きなユアン・マクレガーが出ているのです。
しかも監督はマーク・フォースター『君のためなら千回でも』(2007)なんて、
いまだにタイトルを聞いただけで泣きそうになりますもん。

少年クリストファー・ロビンが暮らすのは、
ロンドンの南東部イーストサセックス州にある小さな村ハートフィールド。
自宅裏の大木が“100エーカーの森”に続いていることを知るのは
クリストファーと彼の親友、くまのプーとその仲間たちだけ。
幼少時をそこで楽しく過ごしていたクリストファーだったが、
良い教育を受けて良い職に就くためにと、ロンドンの寄宿学校へ転校させられる。
絶対に忘れないと誓い合い、別れたクリストファーとプーたち。

何十年という時が流れ、戦争も経験し、クリストファーはある会社に就職。
妻イヴリンと娘マデリンに恵まれ、会社でもそこそこのポジションに。
しかし業績不振に陥り、調子のいい上司から打開策を練るよう命じられる。
おかげで家族との休日を返上せざるを得なくなり、
休暇を過ごすはずだった故郷へイヴリンとマデリンを送り出す。

なかなか良い案が思い浮かばず、気の好い社員のリストラも致し方なしと考えはじめた頃、
クリストファーの前に突如としてあのプーが現れる。
森から仲間たちがいなくなったらしく、プーはクリストファーに助けを求めるが、
仕事のことで頭がいっぱいのクリストファーにとってプーの存在は煩わしいだけ。
とりあえずプーを森へ送り返すことにするのだが……。

ついつい「くまのプーさん」が1920年代に発表された児童書だということを忘れがち。
本作を観れば、世界が沈んでいた時期に登場したプーさんが、
いかに人びとの心を明るくしたかがわかるような気がします。

仕事にいそしむのは仕方のないこと。
だけどそればかりだといつしかアタマがかたくなり、効率が悪くなっていることもある。
「逆転の発想」が面白いし、それをわかる社長がいる会社もイイ。

これからも読み継がれていく本でありますように。

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