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『エヴェレスト 神々の山嶺』

2016年03月23日 | 映画(あ行)
『エヴェレスト 神々の山嶺』
監督:平山秀幸
出演:岡田准一,阿部寛,尾野真千子,ピエール瀧,甲本雅裕,風間俊介,
   テインレィ・ロンドゥップ,山中崇,佐々木蔵之介他

この間の日曜日、梅田で5本ハシゴに挑みました。
4本ハシゴしたことは何度かあるけれど、5本は初めてだったはず。
と思ったけれど、2013年の8月にやったことがあったようで。ふ~ん。
自分のことながら、ようやるわ(笑)。

1本目はムビチケを購入済みだった本作をTOHOシネマズ梅田本館にて。
原作は夢枕獏の『神々の山嶺』で、谷口ジローの作画により漫画化もされています。
いずれも未読ですが、原作ファンや山好きの人の間ではこの映画版は評判最悪。
世間の評判はあまり気にしないようにしているつもりだけど、
評判がよければ公開後1週間おいたりせずに観に行っていたかも。

1993年、ネパールの首都カトマンドゥ。
山岳カメラマンの深町誠(岡田准一)はエヴェレスト遠征隊に参加。
ところが事故が起き、犠牲者が出たことから遠征途中で中止に追い込まれる。
企画されていた写真集の話も白紙になり、
このまま何も持たずに帰らなければならないのかとガックリ。

そんな折り、骨董屋の店頭に古いカメラが並んでいるのを目にする。
もしかすると、イギリス人登山家ジョン・マロリーのものなのでは。

マロリーは1924年にエヴェレストに登ったが、帰っては来ず、
初登頂を果たしたのかどうかは謎とされていた。
それゆえ、初登頂は1953年、エドモンド・ヒラリーとテンジン・ノルゲイによるものとされている。
もしもこれがマロリーのカメラでフィルムが入っているならば、
エヴェレスト初登頂の記録が変わるであろう一大事。深町は色めき立つ。

しかしそこへ現れた男2人が、カメラの持ち主は自分たちだと主張し、持って行ってしまう。
男のうちの1人を見て深町はびっくり。
それは数年前に消息を絶った天才クライマー、羽生丈二(阿部寛)だったのだ。

帰国後、深町は山岳雑誌編集長の宮川(ピエール瀧)に直訴。
羽生を追えば大スクープが転がり込んでくるにちがいない。
深町は、羽生のライバルだった長谷渉(佐々木蔵之介)や、
羽生とともに山に登っていた井上真紀夫(甲本雅裕)にも面会し、
羽生について徹底的に調べはじめる。

そんな深町に岸涼子(尾野真千子)という女性が接触してくる。
彼女はかつて羽生と山でパートナーを組んでいた岸文太郎(風間俊介)の妹。
羽生を探しにカトマンドゥへ戻るという深町に涼子が同行するのだが……。

残念ながら山の恐ろしさも美しさもほとんど伝わってきません。
ここ数年、エヴェレスト登頂に関する作品が多く、どれも興味を惹かれて観てきました。
が、本作に関しては、たぶん登山家なら「ナメとんか」と言いたくなりそう。
いやいやそれは無理だから、と素人でも思ってしまう雑さ。

ハヤリに乗って、山の映画でも撮ってみた。そんな感じがアリアリです。
いくら豪華なキャストでも、感情を込めて叫ぶ台詞がしらじらしく聞こえてしまう。
なんだかとっても残念な作品なのでした。
これだけ泣く私なのに、一滴も涙が出ない。(^^;

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