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『マジック・マイク』

2013年08月21日 | 映画(ま行)
『マジック・マイク』(原題:Magic Mike)
監督:スティーヴン・ソダーバーグ
出演:チャニング・テイタム,アレックス・ペティファー,マット・ボマー,
   マシュー・マコノヒー,ジョー・マンガニエロ,コディ・ホーン他

5本ハシゴのラスト、ふたたび梅田ガーデンシネマへ戻って。
20時とあって、昼間ほどは混んでいませんが、それでも8割の入りでした。

瞬く間に売れっ子となったチャニング・テイタム
彼の実体験がモチーフになっているそうで、顔はあんまりタイプじゃないけれど、
予告編であのカラダを見せられたら、観に行きたくなるっちゅうもんでしょう。

男性のストリップといえばすぐに思い出されるのが『フル・モンティ』(1997)ですが、
その貧相な体つきの面々とはまるで異なる、こちらはヨダレもの。(^o^)

男性ばかりのストリップショーで人気を博すクラブ“Xquisite(エクスクイジット)”。
看板ダンサーのマイクの夢は、オーダーメイドデザインのインテリアの会社を起業すること。
そのために、ストリップ以外にもいくつもの仕事をこなし、金を貯めている。

ある日、仕事中の建設現場で知り合ったアダム。
まだ19歳の彼は仕事ぶりも適当で、ただちにお払い箱にされた様子。
マイクはアダムを“Xquisite”へと連れて行き、
たまたま欠員が出たステージにアダムを出演させる。
これが思いのほか好評で、アダムもダンサーの一員に。
金に女、きらめくステージ。アダムは享楽的生活に身を委ねる。

そんなアダムには病院に勤める堅実な姉ブルックが。
弟の変化に驚き戸惑うが、マイクを信用して任せるより仕方がない。

一方のマイクは貯金を頭金に低金利のローンに申し込むが、
過去にこれといった職業に就いていない彼はすげなく断られ……。

クラブのボス、ダラスを演じるマシュー・マコノヒーがイッちゃってます。
出演者には『パシフィック・リム』とはちがう楽しさがありそう。

物語に思ったより深みはなく、人間関係もわりと薄っぺらい。
アダムのおぼっちゃまぶりが腹立たしいほどで、
ずいぶん年上のマイクをつかまえて「親友になるべきだ」なんて台詞はのっけからシラけます。
女をはべらせてクスリと酒に酔ってぐだぐだ、
自分で責任を取れるはずもなく、彼が元凶になっているのに、
『最後のマイ・ウェイ』で母親を見限れなかったのと同じく、これもマイクが助けてしまうんですねぇ。

若さとはこういうものなのか。残酷です。
その後のチャニング・テイタムは見てのとおりですから、
クラブ脱却、正解だったということで。

ストリップシーンは大サービスと言っていいぐらいてんこ盛り。
思う存分たのしみましょう。

こうして、1本目の上映は9:50から、5本目の終映は21:55で、1日を終えたのでした。

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