7月4日(火) 晴
三重県立松阪高校第11期の学友にして、がんを明るく前向きに語る・金つなぎの会の病友、正義くんが、去る2日卒然と逝かれた。
告別式は、今日午後零時20分から松阪市神楽寺にて、曹洞宗の式で丁重に送られた。
享年83歳。
中学生の頃にリンパのがんを病み、ご両親の手厚い介護のもと三重大学医学部附属病院で、当時の先進医療を受けて緩解に至ったひとである。
その後、胃がん、直腸がん、肺がんを病み、それなのに平気でたばこを吸っておられた。
強がりで心優しく剛毅でシャイで甘えん坊なひと。
氣むづかしいところもありながら、松阪で金つなぎの食事会を催したおりには、「ほら。 松阪公園の檸檬の木に実ってた」と、珍しい青い檸檬の実をお土産に下さって、病友が非日常の喜びに沸いた。
三重県で催行する、会のイベントには率先参加してくださり、三重大学の「生命の駅伝」講演会への参加、「名張で学ぶがん医療」への参加、「金つなぎ逝者鎮魂・生者安寧 祈りの電飾」点灯式への参加など、思い出すといつも友人を伴い、ご自分はひっそりと寡黙であった姿が、浮かび上がる。
去る5月23日の『名張で学ぶがん医療~奥川喜永先生 ゲノム医療を語る』講演会には、心臓疾患も抱え片足が一方の倍ほどまでに腫れてむくんで痛んで、「すまんが、これで帰らせてもらうわ」と言い、広い駐車場を気丈に歩いて車に向かわれた。
平井理事が、「まぁ、これはどうしたことでしょうねぇ」と捲りあげたパンツを抑えながら、脛を優しく揉み上げたりしてくださった。
こむら返りを起こして苦痛に顔をゆがめておられるので、「だれか、ツムラの68番、持ってない? ピンクの帯の良く効くアレ!」
幸い竹内理事が持っておられたので、「正義くん、冷えと老化と水分不足で起こるこむら返り。 とても即効性がある漢方薬よ。 良く効くの! すぐに効くから、お水で飲んで‼」
その後、彼は東京女子医大の主治医先生のところに、長女さんに付き添われて、(多分今生のお別れの)ご挨拶のため上京なされ、その後四日市の心臓病専門病院に入院。 さくらと金つなぎの病友に、別れのあいさつに来てくださった日は、主催イベントのさなかであり、心ならずも慌ただしく見送った。
嗚呼 正義くん、君を哭く! 今ひとたびの声ゆ聞きたし
金つなぎの会草創期から、長きに亘って友人以上の擬似家族であった彼に、「大丈夫! 次の世には、ピンクの旗も美しい【金つなぎ天国支部】のお仲間が、あなたを盛大に迎えに出てくださるよ」とお伝えし、寡黙であった彼から、「ありがとう、金つなぎ‼ 心身共にラクになって、喜んで逝くよ」と、今ひとたびの声を、せつに聞きたい。
松阪市内から少し離れたお寺で、地域の皆さまに手厚く見送られ、彼は逝かれた。 足の便が悪く、行きは今ちゃんこと今村英靖くんに送っていただき、帰りは学友の慶久くんに送っていただき、有難かった。
市会議員の選挙を手伝った今ちゃんは、現在地域の民生委員や住民自治協議会での活動に意欲を燃やしておられる。
同窓の慶久くんも、同じ82歳とは思えない若々しさが嬉しかった。
松阪のらんぷ亭で、学友の教ちゃん、ひろこちゃんにお会いし、かき氷、シナモンバターパン、ワッフルをシェアして、高校時代の3人に戻る@若返りの秘訣♪
夕方の電車で名張に戻り、夜はご近所さんの「三人会」で、日付が変わるまで。
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