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きょうの潮流

2017-09-17 | コラム

16億4400万通。今年の元旦に全国に配られた年賀郵便物の数です。年々減っているとはいえ、これだけの年賀状を一斉に届ける労苦。年末年始に寒さや風雪にさらされながら働く大変さはどれほどか▼「多くの国民が休日の中で最繁忙期の労働に対する対価を契約社員にまったく支払わないことに合理的理由はない」。日本郵便の契約社員が正社員との格差是正を求めた訴訟で、東京地裁は年末年始手当などの支払いを命じました▼40万社員のうち非正規が半数を占める日本郵便。同じ仕事で同じ責任を担って働いているのに待遇差が歴然と。判決は住居手当や夏期冬期休暇、病気休暇についても非正規に認めないのは違法だと断じています▼大切な年末年始を犠牲にしながら1円も手当が出ないことが許せなかったという原告の浅川喜義さんは「郵政のすべての非正規にとって意味がある判決」と喜びます。同僚が病気で倒れて退職に追い込まれたと話す宇田川朝史さんも「主張が認められてうれしい」▼いまや全労働者の4割、2千万をこえる非正規雇用の多くが賃金や待遇の格差に苦しんでいます。ところが安倍政権が狙う「働き方改革」法案は会社の勝手な判断で格差を容認する内容です▼不合理な待遇差を禁じた労働契約法の「20条裁判」が各地で相次ぐ中、是正にむけて一石を投じた判決。原告弁護団は「社会に与える影響力は大きい」と。働くものが虐げられているいま、たたかう労働者たちの姿は明日への希望をともしています。


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