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きょうの潮流

2017-11-18 | コラム

5年前に政権を交代した後の所信表明。安倍首相は国民の危機感をあおりながら「危機突破内閣」と名付けました。政治的挫折を経験した人間として過去の反省を心に刻み、丁寧な対話を心がけると▼昨日の所信表明。相変わらず国難をあおり、ひたすら政策の実行を連呼しました。前はうわべだけでも未来や挑戦を口にしましたが、いまや語る中身もない。行き詰まった政権の姿です▼安倍首相は野党に転落した間、国民の厳しい声を糧に政策を鍛え上げたといいます。しかし、政権交代時に理由を問うた世論調査では「自民党の政策を支持した」と答えた人は、わずか7%。当時の民主党政権に失望したという人がほとんどでした▼それはそうでしょう。アメリカいいなり、財界べったりの自民党政治から抜け出すどころか、そこに戦前回帰の右翼的な潮流が加わったのですから。この間、力を尽くしてきたという政策の実行をみれば一目瞭然です▼いくら多数を取っても、政策への支持も国民の信も広がらない。もり・かけ問題で支持率が急落して都議選で惨敗したように、いつでも転げ落ちていくという恐怖や不安が改憲の道を急がせているのかもしれません▼10年前、政権を投げ出す直前の所信表明で安倍首相は自身のめざす政治を語りました。自律の精神、他者への思いやりや温かさといった価値を守り、伸ばしていく。すべての国民が豊かな生活を実感できる―。民意に背き続け偽りの言葉でごまかしてきた空疎な姿がそこにあります。


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