minaの官能世界

今までのことは、なかったことにして。これから考えていきます。

ひとみの場合 第7章

2005年03月10日 | 官能小説「ひとみの場合」
 則彦にとって、ショックは大きかった。愛人契約上のこととは言え、身体を重ねるにしたがって、則彦のひとみに対する気持ちは愛情に近いものに変化していたのである。だからといって、彼女が彼と会っていない時に誰と何をしていようと、とやかく言うつもりはなかった。ひとみが則彦のことを愛しているわけではないことは理解しているつもりであったが、こうして現実に彼女が若い男とセックスをするという事実を突きつけられると動揺を抑えることができなかった。
 ひとみは今晩どんな顔をして自分と会うつもりなのだろうか。則彦は意気消沈して会社に戻った。
帰社した則彦を、上司は満面の笑顔で出迎えた。午前中のプロジェクトの成約をひどく喜んでもらえたらしい。
「成約を祝って、今晩、一杯どうかね。」
と誘われた。則彦はとてもそんな気にはなれなかったが、一方で、ひとみが部屋に戻っていなかった時のショックに耐えられるかどうか自信がなかった。結局、則彦はひとみに、上司との飲み会の後で部屋に寄るとメールを入れた。
 ひとみから飲み会の途中に「待ってるわ。」とメールで返事が届いたから、部屋には戻っているらしい。則彦が上司と別れてひとみの部屋に着いたのは9時過ぎであった。
 ひとみはいつものように則彦を迎え入れた。入口のドアを閉めるなり、いきなり激しいキスをする。パンストだけのほとんど全裸のひとみは、何も隠すことができない。則彦はキスをしながら、ひとみの剥き出しの乳房や股間を撫で回す。乳首は既に硬く尖っているし、股間はぐっしょり濡れそぼっている。いつも以上に彼女の性感は高まっているようだ。
「遅くなるっていう時に限って、あなたが欲しくてたまらなくなるの。」
ひとみは恥ずかしそうに言った。ひとみの身体には男のキスマークなどはついていなかった。あれはひとみではなかったのか。則彦は一瞬、そう思った。しかし、彼がひとみの花柄のワンピースを見誤るはずはなかったし、映画館の中で垣間見たあの白い尻は間違いなく彼女のものだった。そのことがわだかまりとなって、彼の一物はなかなか元気にならなかった。
それでもソファの上でペニスを剥き出しにされ、彼女の口に咥えられると、力が蘇ってきた。彼女の口の中で彼のペニスはむくむくと勃起し、彼女の口から半分以上がはみ出てしまった。
「本当に大きい。凄いわ。」
彼女は彼のペニスを愛しそうに頬擦りしている。あの男と俺とどちらを愛しているのか、則彦はひとみに問い質そうと思った。だが、そんなことを考えている自分が滑稽になった。もともと則彦とひとみとは、契約で肌を合わせているだけのただの愛人関係なのだ。愛情を求めている則彦の方がおかしいのだ。そう考えるとひとみ対してサディスティックな感情が沸き起こってきた。そうなのだ。ひとみはお金で俺の自由になるそんな女なのだ。セックスでめちゃめちゃに汚しても構わない女なのだ。俺以外の男とセックスしてもいいが、それは俺の許可をとってするしかないのだ。ひとみを支配しているのは俺なのだ。則彦はひとみを抱え上げるとベッドに運んで、彼女にのしかかった。パンストの股間部分をびりびりと破り、秘裂を剥き出しにすると有無を言わさず、彼の怒張をぶち込んだ。十分に潤んでいた彼女の花弁はずぶずぶと彼のペニスを受け入れていった。ペニスをしっかりと根元まで咥え込むと彼女は、ぎゅうと締め付けてきた。
「ああっ。いいわ。」
 ひとみは両脚を則彦の腰に絡めてきた。則彦はゆっくりと律動を開始した。そうだ。ひとみの中にありったけ、射精してやるのだ。妊娠しても構わない。俺の種を植え付けて、妊娠させてやるのだ。そうすれば、あの男とは厭でも別れなくてはなるまい。何の解決にもならない卑劣なだけの考えが彼の心の中に広がっていた。そんなことになれば一番困るのは彼自身なのに、嫉妬が則彦を狂わしていた。則彦は残忍な眼差しでひとみを眺めながら、ピストン運動を始めた。長いストロークで1回1回しっかりと奥まで挿入した。
「うあうっ。いいわぁ。どうしたの、とてもいいのぉっ。」
 則彦のペニスが大きいというのなら、ひとみのクリトリスもまた特大の部類に入るだろう。しかも、完全に包皮から露出していて、人一倍感度は良いようだ。ゆっくりと長いストロークで奥までの抽送を繰り返すことによって、ヴァギナに十分な刺激を与えるだけでなく、確実にひとみのクリトリスへ打撃を与えることができるのだ。ひとみは、出し入れの度に最も感じる女の頂点を正確にヒットされ続け、半狂乱になっていった。
「うわうっ・・・。しぬぅっ・・。いくわぁぁぁ・・。いくぅっ。」
ひとみは絶頂に到達したまま、いきっぱなしの状態になった。則彦はここぞとばかりに渾身の力を振り絞って、抽送のピッチを速めた。ひとみは則彦にしがみつくように両脚をさらに強く彼の腰に巻き付けた。ひとみの肉襞は強い収縮を繰り返している。
「出すぞ。」
則彦は残忍に言い放った。しかし、ひとみは抵抗するどころか、一滴でも多くの則彦の精液をその子宮に受け止めようと、さらに身体を開き切って言った。
「来てっ。あなたのものを一杯、ひとみの中に出してっ。」
どくっ、どくっ、どくっ、と逞しく動悸を打ちながら則彦のペニスは、大量の精液をひとみの子宮に注ぎ込んだ。ひとみは全身でオルガに打ち震えながらも、注入された則彦の精液を一滴残らず受け止めた。あまりの快感に、ひとみは涙を流していた。則彦は、心地よい疲労感とともに、ひとみのヴァギナの類稀な収縮力で彼の一物がしっかりと食い絞められているのを存分に堪能していた。
 エクスタシーの波に漂いながら、ひとみは、則彦に甘えるように言った。
「ねえ、きいて。」
 彼のものはまだひとみの中に挿入されたままだ。則彦の一物は、射精後しばらくの間は十分な大きさを保つことができた。その間に、ひとみのヴァギナの柔らかな蠕動で回復してしまうのが、いつものパターンだった。
「今日ね。前に言っていたとおり、前の彼とデートしたの。覚えてる?」
「ああ。そんな話もしていたね。それで?」
則彦は、素知らぬ顔で答えた。
 「その彼がね、今日、わたしにプロポーズしてくれたの。」
 「なんだって! プロポーズだって!?」
「ええ。それでね、どうしようかと思って・・・。」
「そんなこと・・・。だって、君は、彼のことを振ったのだろう? 今更、何だって言うんだ。」
「だから、わたし、彼のこと、今でも好きなんです。このことは、前にも言ったよね。」
「ああ、それは聞いた。」
「だから、わたし、彼のプロポーズが嬉しくて、OKしちゃった。」
「ひとみ、お前、何言ってんだよ。今だって、俺のものをしっかりと根元まで挿入されていて、よくそんなこと言えるね。」
 「ふふふ。だって、あなたのこれ、とても素敵なんだもの。彼と結婚したって、手放す気はないわ。わたしね、あなたのこと、多分、愛し始めているのだと思うの・・・。」
 ようやく、彼に彼女の魂胆が理解できてきた。要するに、痴話もしくは寝物語の一種なのだ。そう、愛人関係にある男と女がベッドの中で性感を高めるためにくだくだと話をするあれさ、それに違いない。そう思い込もうとする彼の心の中の片隅で、言いようのないちりちりとする焦燥感が広がっていた。
 ひとみは、腰をグラインドさせ始めた。潤沢な彼女の愛液のほかに大量の彼の精液を呑み込んだヴァギナは、ぐちゅぐちゅといやらしい音を立てている。はからずも則彦の固く佇立したペニスはそれを掻き回し、彼女の快感を高める道具になってしまっている。
 「ノーブラ、ノーパンなのがばれたらどうしようって思ったら、なんだか変な気分なって・・・。映画館の中で彼に抱きしめられた時、あそこがじゅんって濡れちゃった。」
 則彦が黙っていると、ひとみは彼の目を覗き込んで言った。
 「ふふふ。妬いているの? でも、あなたの許可を貰って、彼と会ったのだから、許してくれないと駄目よ。彼とは身体の関係もあった仲なんだから、会えばどうなるかなんて、あなたにだって判っていたでしょう? 案の定、彼ったら、私を抱きしめた感触でノーブラだと判ると、すぐキスをしてきたわ。きっと、私がその気で来ていると思ったのね。ためらいもなく、胸も揉んできたもの」
則彦の頭の中は真っ白になった。それと同時に、則彦の一物は、かつてないほど急速に硬度を取り戻していった。ひとみには、その変化がはっきりと判ったはずだ。それを確認するかのように、ぎゅっぎゅっと締め付けてくる。
 「ふふふ。固くなっている。安心した。」
 この時、彼には、ひとみが悪魔のように見えた。
 「軽い女だとは思われたくなかったけれど、彼のこと、今でもとても好きだし、彼、キスは凄くうまいのよね、だから、もう、彼に抱かれたくて、わたし、彼の席に一緒に座ったの。二人だとさすがに狭かったけど、ぴったり抱き合えば、なんとか座れた。すると、彼、さっそくスカートの中にも手を入れてきたわ。わたし、ノーパンがばれると、彼に嫌われると思ったから、少しは抵抗したのよ。でも、キスをされて、太腿を触られると身体の力が抜けちゃって、もう駄目・・・。ああン。」
 則彦の一物に淫らに絡み付いてくる柔らかな肉襞は、別の生き物のように根元から先端までを自在に蠢いて、興奮した彼は、抽送を開始せずにはいられなかった。ひとみもそれに反応して、色っぽい声が話しの中に混じる。
 「とうとう、彼の手は、わたしの太腿を割って、その奥に届いてしまったの。そうよ。もっと、深く突いて。ああん。パンストだけだから、ぐっしょり濡れているのもすぐに彼に知られてしまった。彼もあなたと同類なのね、パンストだけだと判ったら、凄く興奮したみたいよ。ああン。あとは彼にいいように触られて、ああン、感じてしまったわ。ワンピースの裾も気が付いたら腰まで捲り上げられていたわ。」
 ひとみは、則彦のピストン運動に合わせて、喘ぎ始めたが、話すのをやめなかった。やっばり、ひとみは最初からそのつもりで男に逢ったのだ。まぬけにも則彦はそれを許してしまった。
 「そのうち、彼は触るだけでは、我慢できなくなったみたい。ああーン。いいわぁ。わたしも身体に火がついてしまったから、彼に誘われるままラブホテルについて行ったの。もっと、激しくしてっ。」
 そこまで、ひとみの告白を聞いて、たまらなくなった則彦は口を挟んだ。
 「俺のものでないと満足できないと言ったのは嘘だったのか。」
 「それは、本当よ。やっぱり、この大きさと固さがないと・・・。うふん。もうあなたのペニスなしでは生きていけないわ。」
 「彼のはそんなに小さいのかい。」
 「ええ。でも、男性の機能はちゃんとしてるのよ。子供だって作れると言っていたわ。そうよ。その感じ。もっと奥まで入れて。ああーっ。」
 則彦はひとみの要求に応えるため、せわしなく抽送を続けている。則彦の動きに合わせて、ひとみの弾力を持った美乳が上下にたわむ。
 「男性の機能って、どうしてそんなことまで知っているのだ?」
 「だって、最初に彼とエッチした時に、あんまり彼のが小さいので笑っちゃったの。そしたら、彼、本気で落ち込んじゃって、しばらくインポになってしまって・・・。ああっ。いいわっ。感じる。それで、お医者さんに通ったらしいの。うう・・・。その時に、彼が男性機能を検査したのよ。」
ひとみのよがり声混じりの話を聞きながら、則彦は彼女の前の彼というその男のことが少し可哀そうに思えてきた。ひとみときたら、こうして親子ほど年の差のある則彦と愛人関係となり、ベッドの中でセックスをしながら、こんなことまで暴露するような女なのだ。そんな女に好きなように言われて、インポになったのに、その男はひとみにプロポーズまでしたというのだ。不思議なのは「そんな満足できない男」のはずなのに、どうしてひとみはプロポーズを受けたのだ。
 「わたし、セックスなしの結婚生活は耐えられないと思ったの。カレのこと、とても愛していたけれど、インポでは嫌だった。小さいだけなら、別れなかったと思うわ。」
自分でインポになる原因を作っておいて、この女もよく言うよ、と則彦は内心呆れていたが、ひとみの気持ちも判らないではなかった。ひとみほど良い身体をしていたら、則彦が彼の一物を持て余したように、その熟れた体を持て余すに違いない。
 「でも、今日は違ったの。彼ね、インポを克服してきたの。最初から、彼のキスや愛撫はとても優しくて上手だから、インポでさえなければ・・・。ああン。そう思っていたものだから・・・。」
 彼とのセックスを思い出したのか、ひとみの膣腔はどっと熱い愛液を分泌し、切羽詰ったような喘ぎ声が彼女の口から漏れた。
 「彼、ラブホテルの部屋に入るなり、ベッドの上に私を押し倒したの。ああっ。そして、スカートを捲り上げると、乱暴にパンストをびりびりと引き裂いたわ。ああン。感じるっ。そして、両脚を一杯に開かされて、一気に入ってきたの。最高に感じたわっ。ああーっ。」
 ひとみは叫ぶように言った。
 「彼の、うふン、精液が大量に注ぎ込まれるのが判った。ああン。それから、彼、結婚しようって、わたしに言ったの。」
 「彼にも中出しさせたのか。」
 「そうよ。ああン。だって・・・。」
 ひとみはグラインドさせていた腰の動きをぴたりと止めた。
 「もう、これ以上、妊娠しないもの。」
 「・・・。」
 則彦も一瞬、凍りついたように動きを止めた。
 「もう2週間以上、遅れているの。わたし、周期は正確なほうだったから、きっと、この部屋を初めて見に来た時に、妊娠したのだと思うわ。あなたの子供よ。」
 「本当か。」
 「まちがいないわ。わたし、とてもうれしいの。彼にはプロポーズされるし、あなたの子供もできたし・・・。」
 「何を言ってるんだ。俺の子供を生むのなら、彼と結婚なんてできるわけがないだろう。それとも・・・。」
 「そうね。彼には気の毒だけど、最初の子供は彼の子供ではないことになるわね。でも、彼は気付かないわ。」
 「恐ろしいことを云うのだね。じゃあ、彼のセックスで満足できるというのか。」
 「だって、あなたがいるじゃない?」
 「なんだって。彼と結婚した後も、この関係を続けるつもりなのか。」
 「もちろんよ。例えば、わたし、スープがとても好きだけれど、メインディッシュも必要でしょ。彼はスープだし、あなたはメインディッシュなの。どちらもわたしにとっては必要なものなのよ。」
 ひとみは腰をグラインドさせ始めた。それにつれて、くちゅくちゅと肉襞を捏ねる音が淫らに響く。確かにひとみとのセックスの相性は最高だ。則彦の一物は、ひとみでなければその昂ぶりを鎮めることは難しいだろう。則彦にとってひとみは、なくてはならない存在になっていた。しかも、本当にひとみが則彦の子供を身籠っているのなら、もはや二人は簡単には離れられない。
 理性ではこんなことをしている場合ではないと判っているのだが、則彦の一物はひたすら快楽を求め、ひとみの中で律動を開始していた。溢れるような快感がひとみに挿入された則彦の分身から彼の身体全体に広がってくる。
 「そうよ。この感じ! ほんとに凄いわ。」
ひとみは則彦の首に両腕を回し、さらに、腰には両脚を絡めてきた。ひとみがフィニィッシュを求める時の態勢だ。
 「ねえ、あなた、本当に気付いてないの。」
 「何のことだ。」
 「あなた、今日、わたしの跡をつけていたでしょう?」
 「・・・。」
 「ううん。別に、怒っているわけじゃないのよ。妬いてくれているのだと思って、嬉しいくらいなの。そうじゃなくて・・・。」
 ひとみの腰の動きが激しくなった。則彦はひとみに深々と挿入したペニスを支えに、振り落とされないよう耐えるのが精一杯だった。
「彼ね、ああーっ。彼は、ううン。」
 ひとみはうわ言のようによがり啼きしながら、意味不明のことを口走っている。則彦もひとみの中にずっと挿入したままだから、性感は高まるだけ高まっている。則彦は身を溶かすようなエクスタシーに翻弄され、ひとみが何を言っているのか判らなくなっていた。
 「彼は・・・、ああン。いくぅ。彼は、健一さんなのよ・・・。ああーっ。」
「健一・・・。」
彼は今晩2回目としては大量の精液をひとみの中に放ちながら、実の息子の名を呟いていた。
(続く)

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