携帯壊れる

愛用の携帯電話が逝ってしまった。

わたしの不注意で水の中へドボンッ！！！
あっと思ったときには、既に成仏していた。
液晶画面が駄目になったのだ。
アンテナも立たない。
つまり、全く機能しなくなった。
液晶画面が駄目ということは、テレビとしての機能も使えないし、
カメラとしても駄目。
電話帳としての役目も果たせない。
とほほである。
意気消沈したわたしは、とぼとぼと携帯電話のお店に向った。
止むを得ない機種変更である。
こうなったら、できる限り安い機種で、出費を抑えよう。
テレビもいらない。
嵩張らず、電話だけ使えたら、それでいい。
ところが・・・・・・。
機種変更って高いのね。
ご新規の方が、よほど安い。
こんなのってあり？
こ新規だったら、最新機種の横型テレビ付が６千円くらいで手に入る。
それなのに、機種変更になると２万円もいるのだ。
こんなの納得できない。
かと言って、解約・新規にすると、
・・・つまり会社変更すると・・・
電話番号が変わってしまううえに、解約金が余分にかかる。
その額、なんと１万円！！！
そう言えば、１０月になったら電話番号が同じままで、
他の会社に乗り換えられるようになるそうだ。
しかも、調べてみると、わたしの携帯の更改時期は１０月だったのだ。
なんて間が悪いのだろう。
どうして、この時期に、携帯を水の中に落とすのか。
１０月になってからだったら、
あるいは、もっと前だったら・・・・・・。
考えれば考えるほど、腹が立ってくる。
「わたしも水浸しにして壊したことがありますよ」
わたしの悔しそうな顔を見て、同情した携帯ショップの店員さんが慰めてくれたが、それで携帯の値段が安くなるわけではない。
「こちらの機種でしたら、現在キャンペーン中なので、手数料だけで機種変更できますよ」

「ふーん。これねえ・・・・・・」
画面が小さい。テレビも見れないし、ＦＭ放送も聴けない。
随分とグレードが落ちる感じがする。
「でも、音楽プレーヤーの機能がついていますから、その点は良くなるのではないでしょうか」
「音楽プレーヤー・・・・・・」
わたしは気を取り直して、その携帯を手に取った。
そうなのだ。今までの機種は、テレビが見れたけれど、使い勝手が非常に悪かった。なにしろバッテリーをフル充電した状態からでも、テレビを見ていると３０分くらいしか持たないのだ。だから、わたしは、ほとんどテレビ機能を使うことがなかった。でも、音楽プレーヤーなら、使えそうな気がする。
わたしは大いに気持ちが動いた。
第一、お金がないのだから、あれこれ文句を言えるような立場ではないのだ。
「ただ、お色がもう黒しか残っていないのですが、それでもよろしいですか」
「もちろん結構です。黒は、わたしの好きな色のひとつだから」
そういうわけで、新しい携帯がわたしの許にやってきた。
安かったのだから、いくつかの問題点はあったが、止むを得ない。
問題点のひとつは、メモリカードである。
今まで使っていた機種は「ＳＤカード」だったが、新しい機種は「ｍｉｎｉＳＤカード」なのだ。追加で「ｍｉｎｉＳＤカード」を購入することになった。これがないと、音楽プレーヤーとして使えないのだ。いきつけのＰＣショップで格安のカードを購入した。５１２Ｍで１７００円。
となると、今まで使っていたカードが余ってしまう。勿体無い。
「余ってしまうのなら、これなんかどうです」
ＰＣショップの店員さんが勧めてくれたのが、このＭＰプレーヤーである。

なんと９８０円。安い。
さっきの携帯ショップでは、５１２Ｍのカードが５千円もしていたから、両方買ってもお釣りがくる勘定だ。
なんとなく得をした気分になった。
今度の携帯は、電話としてはカバー域が狭いらしく、今までの機種と比べると、通話ができない地域が増えるらしいのだけれど、インターネットの機能が充実しているらしい。
そこで、さっそく携帯でわたしのブログを観てみることにした。
おおおっ、ちゃんと写真も見れるではないか。
自分のブログを携帯で読むのは初めてなので、不思議な感じがした。
ひょっとして、携帯から投稿もできるのだろうか。
今度、やってみよう。

☆おまけに・・・

今度の携帯には、現在位置を知らせるというＧＰＳ機能がついていた。
あまり携帯に興味のなかったわたしとしては、驚くべき進化だ。こんな小さな携帯にそんな機能までついているとは・・・。
映画館に入るとよくある注意メッセージ。
「携帯電話は電源を切りましょう」
これは、映画館だけに限ったことではなく、飛行機に乗る時、病院に入る時などは、もはや常識であるようだ。
先日の新聞に、キッズ用の携帯電話のせいで飛行機の離陸が遅れる事態が発生しているとの記事が掲載されていた。
このキッズ用の携帯は、防犯機能のひとつとして、携帯電話を所持している子供の位置を知らせるＧＰＳ機能が売りだが、そのために、電源が自動的にＯＮ・ＯＦＦする仕組みなのだそうだ。これを解除するには、パスワードが必要で、所持している子供には知らせていないことが多い。
それが、どうして飛行機の離陸に影響するかというと、それと気付いたアテンダントたちが電源を切ろうとしたら、パスワードが判らなくて電源が切れないという理由だ。
子供の一人旅に、安全のためにキッズ携帯を持たせたいというのは、親心である。しかし、そのために出発の時間が遅れるとしたら、えらい迷惑な話だ。
今日、テレビを観ていたら、「行列のできる法律相談所」で、「映画館で携帯の着信音が鳴ったために、映画鑑賞を台無しにされた観客は、その携帯所持者に損害賠償できるか」という問題が出た。
驚くべきことに、その解答は、80％の確率で「損害賠償を請求できる」というものであった。
わたしも、一度、携帯の着信音で、映画鑑賞を台無しにされたことがあるが、自分が電源を切っているかと言えば、あまり気にしていなかった。これからは、十分、注意しなければいけないなぁと思った。


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