ねことわたしのやわらかな日々

17年一緒に暮らした愛猫を亡くしましたが、日々のささやかな幸せを、
手のひらで温めて暮らしています。

冬の早朝の幸福なひととき

2008年02月20日 22時09分52秒 | ねこ
冬寒くなると
みみにゃんは決まって
朝方に布団の中にもぐりこんできます。
早朝5時や、時には4時頃、
まず布団にぴょんと飛び乗ったかと思うと
ゴロゴロいいながら枕元に顔をすり寄せてきます。
わたしが目が醒めて、布団の襟元を持ち上げてやると
頭からするりと滑り込んできて
中でくるりと方向転換して
私の体にぴったりと寄り添いながら
私の脇のところにちっちゃな頭を乗せ、
あっというまにスースー寝てしまうのです。
そう、ちょうどこんな顔で。



目が醒めてしまったわたしは、
再び眠りに落ちるまでのひと時
その小さな頭をなでたり
柔らかな手をにぎったりして過ごします。
それにしても、
その小さなこと。
頼りなげなこと。

みみにゃんはもう間もなく4歳になる成猫で
おまけに洋猫のオスだから
決して小さい猫ではないのですけれど、
それでもその頭をなでる時、
柔らかな体を腕に抱く時、
ふわふわした肉球の手先に触れる時、
いつもいつも、
その頼りないほどの小ささに胸がきゅんとなる。

この柔らかで温かな、小さな生き物は
その気になれば簡単に命を奪う力を持ち、
10倍近くも大きな気まぐれな人間という生き物に
自分の小さな命をまるごと預けてくれる。
「愛しい」という言葉だけでは表現しきれない何か。
生命と生命が信じあって寄り添う、小さな魔法のような瞬間。

多少の寝不足はつらいものの、
わたしには冬の朝のささやかな幸福のひとときです。

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