ワールド・プレミアム・ライブ
『ビョーク・ライブ in 2008』
放送局 :NHK-BShi(ハイビジョン)
放送日 :2009年11月22日(日)
放送時間 :午後11時30分~翌日午前1時(放送終了)
ワールド・スーパー・ライブ
『ビョーク・ライブ in 2008』
放送局 :NHK-BShi(ハイビジョン)
放送日 :2010年4月13日(日)
放送時間 :午後10時45分~翌日午前0時15分
<mimifukuから、一言>
ワールド・プレミアム・ライブで、
待ちに待ったビョーク(Bjork)が遂に登場!
ファンにとってはそんな感じ?
と言ってもボクはビョークの熱心なファンじゃないけれど、
ビョークが持つ独特なカリスマ性には脱帽。
ビョークのアルバムは、
2002年発売のグレーティスト・ヒットしか持ってないけど、
何よりビョークについて自慢できるのは、
映画『拘束のドローイング9』を観てること。
2005年7月~8月に金沢21世紀美術館にて開催された、
『マシュー・バーニー:拘束のドローイング展』での映像公開は衝撃的だった。
ビョークの旦那様である芸術家のマシュー・バーニーが撮った私的な映画で、
劇中2人の結婚式のシーンがあるストーリー性が定まらない芸術作品。
~映画製作そのものが2人にとっての結婚式の儀式だったのだろうと感じる。
この映画では、
平素目にする圧倒的な存在感を示すビョークのステージ映像とは異質の、
日本的な静かな花嫁(従順な女性)を演じている。
~さらに意外な方向性としてビョークがヌードまでも披露している。
映画の内容も日本文化が満載で捕鯨や、茶の湯、結婚等の日本文化を紹介。
ただ日本人が描いた日本像ではなく不思議な捉え方をしたイメージが満載。
~見方によってはグロテスクで奇奇怪怪な映像作品。
また金沢21世紀美術館で観た映画の音響が素晴らしく、
サラウンドで聴こえてくるビョークが作曲した映画の為の音楽を大音量で流し、
中でも日本の笙の第一人者:宮田まゆみさんの美しい笙の音色が耳に残った。
~その響きはまるで大伽藍のパイプオルガンのように聴こえた。
宮田さんの妖艶な美しさと共にその時の感覚を一生忘れることはないだろう。
さらに、
茶道師範役として私の地元石川県:金沢市在住の大島宗翠さんも出演。
『拘束のドローイング9』はDVDも出ていないようなので幻の映像かな?
話を元に戻して、
ビョークの音楽はどこか捉えようが無いと感じる人が多いようだ。
親しい友人に言わせると何処か病んでいるような音楽と表現する。
ただ、
クラシックにも慣れているボクの耳には驚くべきものはない。
ビョークの大きな特徴としてサウンド構成にタブーがないこと。
ほとんどのポピュラー音楽がドラムでリズムを刻むのに対して、
ティンパニーを使用したり手拍子だったり。
また、
世界のあらゆる国の民族楽器にも興味があるようで、
リズムの上に被せていく音色は多彩で独特の音場空間を演出。
アレンジ能力はあらゆる音楽アーティストの中でも特筆すべき才能を感じる。
また、
ビョークの歌唱はどこか幼い歌声とは裏腹に時にパワフルで時に繊細。
曲の盛り上げ部分はU2のボノの歌唱法に類似する部分があるように感じる。
個人的に好きな曲は、
・JOGA(ヨーガ)
・BACHELORETTE(バチェラレット)
・PAGAN POETRY(ペイズン・ポエトリー)
特に<バチェラレット>の歌唱は圧巻。
個人的な感覚として音楽好きを自認する人でさえ、
80%の人はビョークの音楽に拒否感を覚えると感じる。
でも、
20%の人は取り憑かれるようにビョークの世界に呑り込むはず。
ビョークが自己表現する音楽やステージは例えようのない魔力を発揮し、
世界中でカルト的(熱狂的信者)な人気を不動のものにしている。
芸術的なポップ・ミュージック。
ビョークの世界へようこそ。
~以下NHKホームページ記事転載。
1965年アイスランド・レイキャヴィク生まれ。
少女時代からピアノや歌を学び12歳で最初のアルバムを発表。
アイスランドのグループ:ザ・シュガーキューブスのメンバーとして活躍したあと、
イギリスに拠点を移し1993年の『デビュー』で本格的なソロ・デビュー。
以降、パンク、ヒップホップ、ジャズなど幅広い分野からの影響を取り込んだ、
個性的な音楽性や演劇性の高いライブ・パフォーマンス、
エキセントリックなコスチュームで特異な地位を築き上げてきた。
女優としての評価も高く、
2000年公開の映画『ダンサー・イン・ザ・ダーク』での演技によって、
カンヌ映画祭の最優秀女優賞を獲得している。
番組では、アルバム『ヴォルタ』発表後に行なわれた長期のワールド・ツアーから、
パリのオリンピア劇場(2008年6月)と、
地元レイキャヴィクの教会(2008年8月)で収録されたライブを紹介する。
<放送予定:曲目リスト>
1.EARTH INTRUDERS
2.HUNTER
3.IMMATURE
4.JOGA
5.VERTEBRAE BY VERTEBRAE
6.WHERE IS THE LINE?
7.WHO IS IT
8.DESIRED CONSTELLATION
9.ARMY OF ME
10.BACHELORETTE
11.WANDERLUST
12.HYPERBALLAD
13.PLUTO
14.PNEUMONIA
15.MY JUVENILE
16.VÖKURÓ
17.SONNETS/UNREALITIES XI
18.MOUTH'S CRADLE
*Bjork:公式ホームページ・バイオグラフィー(略歴)
→ http://www.universal-music.co.jp/u-pop/artist/bjork/
*マシュー・バーニー:拘束のドローイング展金沢(PDF)
→ http://www.kanazawa21.jp/tmpImages/videoFiles/file-62-33-file.pdf