mimi-fuku通信

このブログを通して読み手の皆様のmimiにfukuが届けられることを願っています。

日米同盟と米軍の基地問題、~たまにはコアな政治の話でも。

2009-11-09 21:57:00 | 政治・社会・時事


 今日はベルリンの壁が崩壊して20年の節目の日です。
 20年前とは全く違った社会の誕生に驚きを覚えますが、
 日本の現状は20年前と比較し較べようのない不安が渦巻いています。
 
~国力の低下と増え続ける赤字国債。

 対共産国の不沈空母としての日本の存在は当時の東西冷戦時代の中で、
 極東の要(かなめ)として重用されました。
 自衛隊が存在しても対外攻撃ができない法律の中で、
 米軍基地の存在は圧倒的な抑止力になりました。

 13日。
 アメリカのオバマ大統領の来日。
 沖縄県の基地問題は暗雲が漂っています。
 11月2日の
 航空自衛隊小松基地(石川県):航空祭2009/11月1日(日曜日)
 の記事の中で
 沖縄県内での米軍基地問題は通年の課題であり今国会の最重要課題ですが、
 その中での米兵の治外法権による法律に守られた沖縄県民との差別意識が、
 地域住民との間の壁として現実に存在し問題となっていると認識しています。

 と文字にしました。

 11月7日に沖縄県で起きた自動車の轢逃げ事件。
 報道では在沖縄米軍基地の若い陸軍兵が係わっているようですが、
 犯人が日本人であれば即ちに任意同行=証拠&供述で逮捕になるのでしょうが、
 治外法権から手続きが難航すると言った話は日常的な事実のようです。
 また婦女子の暴行なども過去に多くの例が報道され、
 日本国内での裁判手続きが履行されないこともあるようで、
 沖縄県民の怒りはそうした差別的な治外法権制度にも原因があるのでしょう。
 さらに、
 沖縄県内での問題は東京発のニュースでは大きく取り上げられる事も少なく、
 沖縄県民が本国に対する諦めにも似た意識があるとの話も耳にします。

 11月2日の記事の中で、
 嘘か誠か石川県民の裏話として、
 能登空港が開港した時に自衛隊機能も移転するとも耳にしましたが、
 現実的に仮にそうした案が浮上したら能登と小松の綱引きがどうなるのか?
 国内の基地問題は米軍基地とはまるで違った次元の話ですが、
 航空祭会場である大きな基地内でそんな事も考えました。
 
 とも記述しました。

 同じ基地移転の問題でも国内事情と他国間事情では大きく違います。
 自衛隊に対する日本国内での信頼(災害出動や人命救助)は大きく、
 存在意義が対外的な有事を念頭に置く米軍とは地域住民の意識が違います。

 軍事基地があることに対する周辺地域の危険視よりも、
 日米間に生じる人と人が感じる人権意識の違い。
 沖縄県民が感じる度重なる治外法権の壁は、
 オバマ米大統領が掲げる平等な人権の確立に反する。
 そのように感じます。

 また今回は実現しそうにありませんが、
 オバマ大統領の広島・長崎訪問とヒロシマでの核廃絶平和宣言の実施。
 1981年2月。
 前ローマ法王:ヨハネ・パウロ2世の広島・長崎訪問は大きな感動を受けました。

 世界で初めて原爆を投下された被爆国と当事国。
 オバマ大統領が被爆地に出向く際に米政府代表としてのコメントを考慮すると、
 ~国際社会に対して原爆投下の是非に言及することの困難。
 被爆地訪問の実現性は今後も限りなくゼロの近いだろうことは認識した上で、
 <原子爆弾がもたらした悲劇の真実>を、
 大統領の目で確認することを望みます。

 米軍基地移転の問題の深刻さは、
 日本の曖昧な自衛権の中で、
 今後も日米同盟の堅持は我国の平和維持に大きな意味を持つ事実。
 それは同時に、
 国内のどこかの地が米軍基地を受け入れなければならない事情。
 その中での妥協点。
 “日本人が心の拠り所とする第2次大戦後の楽観的な世界認識は、
 アメリカの持つ軍事力の保護の下に築かれた民衆の意識。”
 東南アジア圏での経済協力を率先して推進することは、
 鳩山総理の<東アジア共同体>構想で述べられているが、
 信頼できる軍事面での共同体は日米を基軸とした、
 先進国間(自由主義国家間)で進められることが望ましい。
 日米同盟の堅持を推進する妥協点は、
 場所の問題以上に平等な人権確保(同一法権)の確立。

 そんな風に感じます。
 しかし、
 法的に軍隊を持たない日本人の意識と、
 軍関係者の立場の主張には大きな隔たりがあり、
 米政府や大統領と言えども簡単に妥協点を詰める事はできない。
 それが真実なのでしょうね。

 「日本人は金は出すが人は出さない。
 金で命が守れるなら俺達は国家に全財産を払ってでも戦場には行かない。
 しかし誰かが戦場に行かなければ、
 世界の治安や家族の安全を守ることはできない。
 金を支払って守れることの限界。
 日本人がその事実を認識せずに世界で重要な政治課題を発言をする時、
 世界の中で笑いものになるのがオチさ。」

 私達の認識していない世界の中での日本の立場。
 平和維持のための国際協調と派兵を含む海外協力。
 日本の平和を守るために日本が提供できること。
 しかし現実的な問題としての、
 米国主導の海外派兵が生み出した緊張のバランスと泥沼化。

 政権をとるとは国民の安全を守ること。
 国際認識と党が掲げる理想の中で、
 もがき苦しむ民主党政権の手腕を見極めるのは、
 国民にとってもこれからが本番のようです。
 
 <ブログ内:関連記事>
 *被爆地:広島・長崎/ オバマ大統領の訪問と五輪招致の考察。
  http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/d/20091110

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紹介しきれなかった週末の音楽番組の雑感。

2009-11-09 20:40:00 | mimifuku


 8時過ぎに部屋に入ってアレコレ片づけして、
 昨晩録画したイエス(再放送)のライブ映像をチェック。
 一昨日の夜に放送された、
 黄金の洋楽ライブ:ベルベット・アンダーグラウンドはさすがにマニアック。
 先週の夜に放送された、
 グレッグ・オールマン&レオン・ラッセルのライブ映像は嬉しかったけど。
 レオン・ラッセルのサウンドって、ビリー・ジョエルに似てますよね。
 声も好きだし名曲も多いけどよほどの洋楽ファンじゃないと知らない。
 レオン・ラッセルのアルバム買おうかずっと思案してるんだけど決め手がない。
 リマスター・ベストがでれば直に買うのにね。

 買うといったら、
 ローリング・ストーンズの『ラブ・ユー・ライブ』がいよいよリマスター発売(11.25)。
 近場にCDショップがないので今度名古屋に行った時、
 近鉄のタワレコで購入しようと思ってます。
 クリアーでアコースティックなサウンドで聴きたいな。
 ギンギン・リマスターは飽きた。

 金曜日の夜の芸術劇場。
 メータ&ウィーン・フィルは不思議な感じがした。
 バルトークの『管弦楽のための協奏曲(オケコン)』。
 期待してたんだけど音が死んでた。
 ウィーン・フィルとしては珍しいミストーンも耳に気付いたし。
 ステレオから鳴り響く音は分離も良く他の演奏では聴き取れない
 知らない音の多くが耳に入ってきたことは評価できるのだけど。
 機械的とも言えないバランスの悪さは何が原因なんだろう?
 何かのコンクールでも聴いている様な律儀な音の進行は面白みがないような。
 これまでCDで聴き馴染んでいた、
 機能的なオーケストラが奏でる音の響宴ではなく、
 ウィーン・フィル訛りが音楽をバラバラにしている感じ?
 管弦楽の分離がブーレーズのように統一感がなく、
 さらに歌心(抑揚表現)を感じなかったことも残念。
 ベートーヴェンの7番は過去にもウィーンフィルの名演が目白押し。
 比較することは酷なような気がするけど悪い演奏ではなかったと思う。
 メータの非凡は(機能的な)アメリカのオーケストラの方が合ってるような?

 土曜日の深夜と日曜日の深夜のBS2&BShiの洋楽&クラシックは、
 当ブログで紹介しなくてもチェックしてくださいね。

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