以前の記事にも少し書いたオイル漏れ修理で入庫したQKG-SH1Eプロフィア…
調べた結果シリンダーブロックとヘッドの間からオイルが漏れており…
ヘッドガスケット不良と判定、修理にはヘッドガスケットの交換が必要になります。
が、このE13Cエンジンのヘッドガスケットには一部保証延長が出ており調べたところ該当する事が判明。
普段お世話になっているディーラーさんに作業も含めた対応をお願いしたところ二言返事で『忙しいから無理〜!クレーム処理するから作業は○○さんトコでお願い…』という事で交換部品と工賃の一部をメーカー負担で作業は当社で行う事に…
大型車両の重整備はとにかく場所を取るのと、長いこと居座るので段取りが重要で…
他の仕事の予定を上手く合わせながらようやく今週から作業開始です。
早速ヘッドを降ろす為に補機類の取り外し…

前にも少し触れましたが、このE13Cはターボチャージャーを外さなくてもスタッドボルトを先に抜けばヘッドが降りるので時短と交換部品点数の削減が可能です…
とりあえず、邪魔な物を取り外し…



矢印のスタッドボルトを外します。
マニホールドとターボが4本のナットで取り付けられてます…

スタッドを酸素で炙り…

普段は滅多に活躍しないトルクスメガネレンチ…笑

狭苦しい奥の2本にもこの10°オフセットなら絶妙なクリアランスで入ります。


スタッドを抜き取り…

手前と奥でサイズが違いますがE10とE12のメガネなら一本で事足ります。

更にブロックとマニホールドを繋ぐステーのボルト2本も取り外し…


これでエキゾースト側の補機類の取り外しは完了…

次はインテーク側の補機類…
EGRクーラーやらインテークスロットル周辺を…


更にヘッドカバーを外しジェイクブレーキ、コモンレール、ロッカー&カムシャフトやインジェクターを取り外し…

オイル管理が悪いのは一目瞭然…

アレコレと外して…


ヘッドを降ろします…


ここからマニホールドやバルブ関係を取り外してヘッドをエンジン屋さんに加工に出します…
今回はオーバーヒートではありませんが…
ウチはヘッドを外したら平面研磨や水圧テストは出来る限り実施します…
もちろんお客様と相談の上ですが、なるべく実施する方向でお願いしてます。
バルブシールは問答無用で交換ですが…
バルブの取り外しもバルブスプリングが強力なので1シリンダー毎に取り外します…
こうしないとスプリングの力に負けてシャフトが曲がっちゃうんですよね…笑
スプリングの圧縮にも電ラチェが大活躍…



24本取り外したらステムシールも外してエンジン屋さんに出します。


ヘッドが戻ってくるまで細かい作業や各部品の掃除ですが…
オイル管理が悪いので苦労しそうです…
調べた結果シリンダーブロックとヘッドの間からオイルが漏れており…
ヘッドガスケット不良と判定、修理にはヘッドガスケットの交換が必要になります。
が、このE13Cエンジンのヘッドガスケットには一部保証延長が出ており調べたところ該当する事が判明。
普段お世話になっているディーラーさんに作業も含めた対応をお願いしたところ二言返事で『忙しいから無理〜!クレーム処理するから作業は○○さんトコでお願い…』という事で交換部品と工賃の一部をメーカー負担で作業は当社で行う事に…
大型車両の重整備はとにかく場所を取るのと、長いこと居座るので段取りが重要で…
他の仕事の予定を上手く合わせながらようやく今週から作業開始です。
早速ヘッドを降ろす為に補機類の取り外し…

前にも少し触れましたが、このE13Cはターボチャージャーを外さなくてもスタッドボルトを先に抜けばヘッドが降りるので時短と交換部品点数の削減が可能です…
とりあえず、邪魔な物を取り外し…



矢印のスタッドボルトを外します。
マニホールドとターボが4本のナットで取り付けられてます…

スタッドを酸素で炙り…

普段は滅多に活躍しないトルクスメガネレンチ…笑

狭苦しい奥の2本にもこの10°オフセットなら絶妙なクリアランスで入ります。


スタッドを抜き取り…

手前と奥でサイズが違いますがE10とE12のメガネなら一本で事足ります。

更にブロックとマニホールドを繋ぐステーのボルト2本も取り外し…


これでエキゾースト側の補機類の取り外しは完了…

次はインテーク側の補機類…
EGRクーラーやらインテークスロットル周辺を…


更にヘッドカバーを外しジェイクブレーキ、コモンレール、ロッカー&カムシャフトやインジェクターを取り外し…

オイル管理が悪いのは一目瞭然…

アレコレと外して…


ヘッドを降ろします…


ここからマニホールドやバルブ関係を取り外してヘッドをエンジン屋さんに加工に出します…
今回はオーバーヒートではありませんが…
ウチはヘッドを外したら平面研磨や水圧テストは出来る限り実施します…
もちろんお客様と相談の上ですが、なるべく実施する方向でお願いしてます。
バルブシールは問答無用で交換ですが…
バルブの取り外しもバルブスプリングが強力なので1シリンダー毎に取り外します…
こうしないとスプリングの力に負けてシャフトが曲がっちゃうんですよね…笑
スプリングの圧縮にも電ラチェが大活躍…



24本取り外したらステムシールも外してエンジン屋さんに出します。


ヘッドが戻ってくるまで細かい作業や各部品の掃除ですが…
オイル管理が悪いので苦労しそうです…
ネットでたまたま見つけてブログ読ませて頂きました。 たいへん為になることばかりでこれからも読ませていただきます!
ところで日野プロフィアのE13Cのエンジンのオイルクーラーの脱着なんですけどターボをのけるまたわウォーターポンプ廻りをのけてやる、どちらで作業しますか?
全然構いませんよ^ ^
気軽にコメントして下さい。
E13Cのオイルクーラーですが…
考えてみたらE13Cでは作業した事無いです…笑
ただ、今作業してるQKG-のE13Cを見る限りではターボを外した方が作業性は良さそうですねぇ…(^_^;)
そうなんですね。 僕の会社ではいつもターボを外して作業しているのですがE13Cのエンジンの記事を読ましてもらってターボをのけなくてもシリンダーヘッド脱着が可能と言う衝撃の事実を知り、もしかしたらオイルクーラー脱着ももっといい方法を知っているのではないのかなと思い聞いて見ました!
そうだったんですね…笑
初めてE13Cのヘッドを降ろす時にターボのフランジ角度からスタッド抜けばイケるんじゃ…⁉︎とチャレンジした次第です…
日野さんはスタッドボルトの頭がトルクス型になってるので可能な方法ですけどね…笑
かなりの時短が可能なのでオススメの作業方法です…^ ^
オイルクーラーの件ですが来週あたりで1台作業を行う事になって会社と話をつけてw/p廻りからやる事になったので効率が良ければコメントさせていただきます。
それとヘッドボルトの締め付けお疲れ様でした。
結果をお待ちしておりますm(_ _)m
ヘッドボルトの締め付けは2回目の90°がキツいですよね…笑
こっからまだ90°も締めるの⁇って…
26本締め終わった後は腕の感覚がおかしな事になってますね…笑
ヘッドボルトの締め付け、緩める時の工具は何を使用していますか?
倍力レンチとか使用してますでしょうか?
ヘッドボルトの締め付けはアングルゲージ付きのデジタルトルクレンチです…
私はヘッドボルトなどの塑性域締め付けで倍力レンチを使用する事は無いですね…
一つ質問させてください。
E13Cのヘッドガスケット交換するときに、インジェクションポンプツール(SST)があれば、1番シリンダーの圧縮上死点が分かるので、サプライポンプを取り外さずに作業できますか?
お手すきの時で構いませんのでご返答よろしくお願いいたします。
質問の件ですが…
基本的にヘッドガスケットを交換するのであればヘッドカバーは必然的に外す事になり、ギヤとフライホイールの合いマークで合わせるのでサプライポンプの脱着含めSSTは必要ないです。
あのタイミングツールはヘッドカバーを外さない場合に1番の圧縮上死点を出す為のものなんですよね…
また、そのツールが無くても最悪パワステポンプを外せば確認出来る…という話です。