乗用車なんかでも最近ではディーゼルエンジンが注目されてますが…
大排気量の大型トラックなどではポスト新長期と呼ばれる排ガス規制がとにかく厳しいんです…
排ガスに含まれるNOxとPMはいわばシーソーみたいな関係で、NOxを減らそうとすればPMが増えて…逆にPMを減らそうとするとNOxが増える…という相反する関係性なんです…ポスト新長期以降の排ガス規制は、その両方を減らしなさい…っていう話…
そんな訳で各メーカー共々その規制をクリアする為、あの手この手で頑張っておられます…
各メーカー最近の環境技術は…超高圧燃料噴射とEGRに、DPFとSCRの組み合わせで落ち着いてるかと…
横文字ばっかでなんのこっちゃ…という方の為に簡単に説明すると…
燃料を超高圧で噴射して完全燃焼に近づける事でPMを減らし、さらに排気ガスを利用(EGR)して燃焼室の温度を下げNOxを減らしておき…排気ガスに含まれるPMが溜まったら燃料を使って燃やした後(DPF)…それでも出てくるNOxを尿素水を使って還元してやろう(SCR)…というシステムなんですが…
このシステムを早い段階で採用したのがUDトラックスと三菱ふそうで、日野といすゞはEGRとDPFだけでNOx低減を試みるも大容量EGRがアダとなり、不完全燃焼からPM過多によるDPFトラブルが続出…
事実、当社に限らずDPFの掃除やメンテナンスは日野といすゞの車ばっかりだと思います…笑
今では大型4社とも尿素SCRシステムを採用してます。
で、DPFやSCRなどに限った事ではありませんが…メカニックがするべき事は日々進歩していく自動車の技術に対して正しい知識とメンテナンス方法を勉強する事が必要だと思います。
もちろん何から何まで完璧に…とは無理ですが…
どんなに勉強しても技術は次から次へと進歩していくので終わりはありません…死ぬまで勉強ですね…笑
やっと本題です…
今回車検で入庫した車両QKG-FU54VZスーパーグレート…エンジン6R10。

内容はいつも通りのフルコース。
車検自体は特に記事にするほどの事はありませんが…
この車両にも尿素SCRシステムは搭載してあります。
で、やっぱり三菱ふそうでもUDトラックスでもSCRに関係するトラブルはいろいろと発生しておりますが…今回はトラブル事例では無く、定期メンテナンスの話。
4社共、尿素SCRシステム採用と言っても全部同じな訳じゃなく各メーカー独自の技術や考え方が反映されており、三菱ふそうではBlueTecシステムという名称。
そのBlueTecシステムのサプライユニットには圧力リザーバーがあり、そのリザーバーは定期点検項目となっており規定のエア圧が充填されている必要があります…
この圧力リザーバーにエアーが充填されてないと尿素水の凍結によるカバー破損やポンプ不良の原因となるようです。
実際、当工場ではポンプやカバーが破損した事はありませんが、尿素水識別センサーの不良やドージングホースやアトマイザー、さらにはサプライユニット~ドージングモジュール間のホース内で尿素水が凍結?結晶化?して詰まる事例は頻繁に発生してます。
しかも現在では環境対策には非常に厳しく、SCRシステムに異常が発生した場合そのまま運行する事が出来ないようなプログラムもECUなどにあったりします…
こうした不具合を減らす為にも定期的なメンテナンスは重要です。
尿素水圧力リザーバーへのエア充填方法を簡単に…


10ミリのキャップを外してバルブを押して中のエアーを抜いた後、400kPaに調圧したタイヤ用のエアゲージを接続します

基準値は370kPaなんですが、充填した後ゲージを抜く時に若干圧が逃げちゃうので400kPaなんですが…かなり素早く抜かないと基準値に入らないので…自分は430kPaぐらいで入れて急いで抜くと基準値に合う感じです…
で、確認してみます…

結果的に…

コレぐらいでオッケーにしときます…
この確認作業は本来指定されておりません…
自分が試しに確認しただけです…
整備要領書ではこの作業を2年又は20万キロ毎…となってますが当工場は車検毎に行ってます…
ちなみに去年の車検時に規定圧力に合わせて今回入庫時に計ってみたら、150kPa程に減ってました…
が、減るのが正常なのかどうかは分かりません…
今後何台か比較してみます…。
にしても環境対策の為に自動車も段々と複雑になってます…
この手の環境技術は地球には優しいかも知れませんが車には過酷な機構でしかありませんからね…
それに、これだけ厳しい排ガス規制も都市部だけですから…
この矛盾に疑問を感じます…
大排気量の大型トラックなどではポスト新長期と呼ばれる排ガス規制がとにかく厳しいんです…
排ガスに含まれるNOxとPMはいわばシーソーみたいな関係で、NOxを減らそうとすればPMが増えて…逆にPMを減らそうとするとNOxが増える…という相反する関係性なんです…ポスト新長期以降の排ガス規制は、その両方を減らしなさい…っていう話…
そんな訳で各メーカー共々その規制をクリアする為、あの手この手で頑張っておられます…
各メーカー最近の環境技術は…超高圧燃料噴射とEGRに、DPFとSCRの組み合わせで落ち着いてるかと…
横文字ばっかでなんのこっちゃ…という方の為に簡単に説明すると…
燃料を超高圧で噴射して完全燃焼に近づける事でPMを減らし、さらに排気ガスを利用(EGR)して燃焼室の温度を下げNOxを減らしておき…排気ガスに含まれるPMが溜まったら燃料を使って燃やした後(DPF)…それでも出てくるNOxを尿素水を使って還元してやろう(SCR)…というシステムなんですが…
このシステムを早い段階で採用したのがUDトラックスと三菱ふそうで、日野といすゞはEGRとDPFだけでNOx低減を試みるも大容量EGRがアダとなり、不完全燃焼からPM過多によるDPFトラブルが続出…
事実、当社に限らずDPFの掃除やメンテナンスは日野といすゞの車ばっかりだと思います…笑
今では大型4社とも尿素SCRシステムを採用してます。
で、DPFやSCRなどに限った事ではありませんが…メカニックがするべき事は日々進歩していく自動車の技術に対して正しい知識とメンテナンス方法を勉強する事が必要だと思います。
もちろん何から何まで完璧に…とは無理ですが…
どんなに勉強しても技術は次から次へと進歩していくので終わりはありません…死ぬまで勉強ですね…笑
やっと本題です…
今回車検で入庫した車両QKG-FU54VZスーパーグレート…エンジン6R10。

内容はいつも通りのフルコース。
車検自体は特に記事にするほどの事はありませんが…
この車両にも尿素SCRシステムは搭載してあります。
で、やっぱり三菱ふそうでもUDトラックスでもSCRに関係するトラブルはいろいろと発生しておりますが…今回はトラブル事例では無く、定期メンテナンスの話。
4社共、尿素SCRシステム採用と言っても全部同じな訳じゃなく各メーカー独自の技術や考え方が反映されており、三菱ふそうではBlueTecシステムという名称。
そのBlueTecシステムのサプライユニットには圧力リザーバーがあり、そのリザーバーは定期点検項目となっており規定のエア圧が充填されている必要があります…
この圧力リザーバーにエアーが充填されてないと尿素水の凍結によるカバー破損やポンプ不良の原因となるようです。
実際、当工場ではポンプやカバーが破損した事はありませんが、尿素水識別センサーの不良やドージングホースやアトマイザー、さらにはサプライユニット~ドージングモジュール間のホース内で尿素水が凍結?結晶化?して詰まる事例は頻繁に発生してます。
しかも現在では環境対策には非常に厳しく、SCRシステムに異常が発生した場合そのまま運行する事が出来ないようなプログラムもECUなどにあったりします…
こうした不具合を減らす為にも定期的なメンテナンスは重要です。
尿素水圧力リザーバーへのエア充填方法を簡単に…


10ミリのキャップを外してバルブを押して中のエアーを抜いた後、400kPaに調圧したタイヤ用のエアゲージを接続します

基準値は370kPaなんですが、充填した後ゲージを抜く時に若干圧が逃げちゃうので400kPaなんですが…かなり素早く抜かないと基準値に入らないので…自分は430kPaぐらいで入れて急いで抜くと基準値に合う感じです…
で、確認してみます…

結果的に…

コレぐらいでオッケーにしときます…
この確認作業は本来指定されておりません…
自分が試しに確認しただけです…
整備要領書ではこの作業を2年又は20万キロ毎…となってますが当工場は車検毎に行ってます…
ちなみに去年の車検時に規定圧力に合わせて今回入庫時に計ってみたら、150kPa程に減ってました…
が、減るのが正常なのかどうかは分かりません…
今後何台か比較してみます…。
にしても環境対策の為に自動車も段々と複雑になってます…
この手の環境技術は地球には優しいかも知れませんが車には過酷な機構でしかありませんからね…
それに、これだけ厳しい排ガス規制も都市部だけですから…
この矛盾に疑問を感じます…
少し教えて頂きたいのですが、この車輌と同一fu54vzです。先週scr系の警告灯がつき後処理異常が出たのですがふそうさんに相談するとアトマイザーの清掃してくださいとのことで日曜日にホースとアトマイザーの清掃して様子みてくださいでお返ししたのですが、早速また警告灯点灯mcm,scr異常がでて、さらに尿素残量無しでブザーがなる始末です。一応今大阪運航中とのことで診断だけ大阪ふそうの方へお願いした所です。これはモジュールの詰まりよりもポンプの方が怪しいでしょうか?水圧リザーバーの下には結晶が大分出ていますがこれは以前からなので関係ないかもとおもいますがどうでしょう?残量警告は今回初めて出たみたいです。なんせ車輌運航止められず日曜しか車が空かない状況で診断時間も限られていて困ってます。
正直、その情報だけでは判断出来ませんが…
尿素関連の故障にも何の故障コードを拾っているか⁉︎で調べる所が変わってきます。
サプライユニットからドージングユニット、アトマイザー間には詰まりは無いんですよね?
残量警告は実際にはアドブルーが入っているのに点灯するんでしょうか?
そうであれば水位センサーは正常に機能してない事は確かです。
水位センサーは尿素水識別センサーと一体で尿素水タンクに付いてます…
水圧リザーバー?
サプライユニットの圧力リザーバーの事でしょうか?
基本的には尿素水が外部に漏れでて結晶化してるならそれは正常な状態とは言えません。
故障の原因と関係あるかは分かりませんが、それが圧力のかかる箇所なら尚更です…
ちなみにFU54だと年式にもよりますが、尿素水識別センサーの保証延長も出てるはずですよ^ ^
そういう事でしたか…
エンジン停止後のホース内のアドブルー抜きが上手くいかなかったりするとホース内に残ったアドブルーが結晶化して詰まる事はウチでもありました。
hiroさんの言う通り、圧力リザーバーの合わせのパッキンは単品設定は無かったと思います…
フィルター交換時のアドブルーの残りとかではなく、進行してる漏れならあまりよろしくはないですね…
最後の最後にNOxセンサー異常ですか…(^_^;)
SCRシステムにとってNOxセンサーはシステムの根幹に関わる部品ですからね…
恒久的な精度が求められる部品ですが耐久性には課題が残りますよね…
ただ、NOxセンサーは高温下じゃないと正確なセンシングが出来ない事とECUが演算したNOx濃度と実際のNOxセンサーが検出したNOx濃度が違うだけでセンサー不良…と判断する事があって、実際にはNOxセンサーは壊れてない…なんて事も少なからずあったりします。
その辺の判断が非常に難しいところでもありますが…
TPM2000はG-SCANでは届かない痒い所に手が届きますよね…
私も同感で、診断するシステムを個別に選択出来れば尚いいんですけどねぇ…笑
これからもコメントなどはどうぞ気軽にして下さい^ ^
クオンといっても年式や型式、また仕様によってエアタンクの数や場所、レイアウトは大きく変わります。
基本的にはどのメーカーさんでも後付けのエア駆動部品の取り付けは推奨していません。
シフレットホーンというのがどのようなものかは分かりませんが使用に際してどれくらいエアーを消費する物なのか?などを把握した上で専門の業者さんに聞いてみるといいかもしれません…
もちろん、メーカーさんの指定外部品となれば動作や車両への影響は自己責任となる事も理解しておいた方がよさそうですね…(^_^;)