KL-EXD52のいすゞ…ギガ…
エンジンは6WG1。
ヒーターの効きが悪い…との事で入庫。
早速、現車を確認します。
まず冷間時にファンクラッチの抵抗を確認。
問題無さそうです…
風はちゃんと出ており…
吹き出し口で温度を測ってみると…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/43/56a9c5ecff36cc7e538abc4c09209090.jpg)
42.3℃…
全く効いてない訳ではありませんが、温度としては物足りないですね…
次にスキャンツールを接続してデータ上の水温を確認してみます…
エンジンを2000回転ほどでしばらくレーシングさせても、水温が65℃を超えません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/69/c6e560ba62336dfb8980941e269c0f34.jpg)
その時の水温計は…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/ec/c14d4446e41615a6eaccae2bc71cc025.jpg)
アイドリング状態にしておくと…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/c3/29b3139fd18e1e8da28fffb6681546a8.jpg)
みるみる下がってくるので…オーバークールです…
という事で…原因はサーモスタットと判断。
部品を発注して作業に取りかかります…
ターボパイピングを外して…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/bd/7956feb8a45959dbfbf0720fe3d28276.jpg)
6U型のエンジンに比べるとこの6WG1はまだやりやすいですが…
それでも作業性はイイとは言えません…
ロアホースのパイプも外さないとサーモケースが外れません…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/73/61212ab295018bc6f67714a43f7c79b3.jpg)
で、この6WG1のサーモスタットは…いすゞ車に多いトップバイパス型のサーモスタット。
このトップバイパス型は構造上、シールか精度の高いカラーが必要になるんですが…
6WG1はシールを使用してます…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/cd/aa7e2c29a21adeb3022f0d913c4d52c5.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/65/f568cec896ec94418a1c61dba255666d.jpg)
当然、サーモスタットが正常でもこのシールが悪くなると、冷却水がラジエーター側に流れ込んでしまいオーバークール気味になってしまう事もあります…
なのでサーモスタットを交換するのであればシールも交換する必要があります…
で、このシールを外すのにSSTが要ります…
正確に言うと、叩いて外す事も可能なんですが…叩いたら、シールのハウジングが割れた…なんて話を聞いた事もあるので、それ以来当工場ではSSTを使用するようにしてます。
これがサーモスタットシールプーラー…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/49/26716d87a222cdf3529a79c3305a7daf.jpg)
たいした作りではないんですが、リスクを避ける為です…
SSTをセットして…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/e4/7c3a4af0ddb4057f7ce7896d694f93e6.jpg)
シールを引き抜いていきます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/40/547e9eb6a3beae94213401caa6b4547e.jpg)
新品のシールを圧入。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/9f/c6b0e69a8163d7bb983b69e61b59c898.jpg)
サーモスタットを取り付けて…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/17/067bc84570af4de1cab114d5b8994fb8.jpg)
後はサーモケースを取り付けてターボパイピングを組み付けて…
冷却水を注入してエア抜き&漏れ確認。
再度、データを確認します…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/94/684b87bb52bd66b513b936de6a5d682e.jpg)
アイドリングで76℃まで上がるようになり…
水温も安定してます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/76/73cfb3a740f3b40137293eb941abb26b.jpg)
ヒーター温度も…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/17/1df2ccb092a464345abfed2bea688ab5.jpg)
熱いぐらいに効いてます…笑
最後に冷間時の冷却水の量を確認して完了です…
その後、外したサーモスタットを点検すると原因が判明。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/e0/8b57f966ee925b410ad3ecc3307804ce.jpg)
シャフトが曲がったのか…センターがズレて隙間ができてます…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/d1/2f1fcbd8ebdfce7294a510417db964fe.jpg)
この隙間から冷却水がラジエーターに流れちゃってたんですね…納得です。
話は変わりますが去年の年末にギガの再リコールが出ましたね…
もともとはECUのプログラム不良でDPF再生中にピストンの温度が異常に上昇して損傷する…という見解だったんですが、再リコールでは原因はオイルサーモバルブの開弁温度の不具合…との事らしいです…
油温が異常に上がる…という事なんでしょうか。
まあ、いくつか気になる点もありますが…
これで改善されるといいんですけどね…
あ、ちなみに今回の車両は対象ではありません…笑
エンジンは6WG1。
ヒーターの効きが悪い…との事で入庫。
早速、現車を確認します。
まず冷間時にファンクラッチの抵抗を確認。
問題無さそうです…
風はちゃんと出ており…
吹き出し口で温度を測ってみると…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/43/56a9c5ecff36cc7e538abc4c09209090.jpg)
42.3℃…
全く効いてない訳ではありませんが、温度としては物足りないですね…
次にスキャンツールを接続してデータ上の水温を確認してみます…
エンジンを2000回転ほどでしばらくレーシングさせても、水温が65℃を超えません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/69/c6e560ba62336dfb8980941e269c0f34.jpg)
その時の水温計は…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/ec/c14d4446e41615a6eaccae2bc71cc025.jpg)
アイドリング状態にしておくと…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/c3/29b3139fd18e1e8da28fffb6681546a8.jpg)
みるみる下がってくるので…オーバークールです…
という事で…原因はサーモスタットと判断。
部品を発注して作業に取りかかります…
ターボパイピングを外して…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/bd/7956feb8a45959dbfbf0720fe3d28276.jpg)
6U型のエンジンに比べるとこの6WG1はまだやりやすいですが…
それでも作業性はイイとは言えません…
ロアホースのパイプも外さないとサーモケースが外れません…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/73/61212ab295018bc6f67714a43f7c79b3.jpg)
で、この6WG1のサーモスタットは…いすゞ車に多いトップバイパス型のサーモスタット。
このトップバイパス型は構造上、シールか精度の高いカラーが必要になるんですが…
6WG1はシールを使用してます…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/cd/aa7e2c29a21adeb3022f0d913c4d52c5.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/65/f568cec896ec94418a1c61dba255666d.jpg)
当然、サーモスタットが正常でもこのシールが悪くなると、冷却水がラジエーター側に流れ込んでしまいオーバークール気味になってしまう事もあります…
なのでサーモスタットを交換するのであればシールも交換する必要があります…
で、このシールを外すのにSSTが要ります…
正確に言うと、叩いて外す事も可能なんですが…叩いたら、シールのハウジングが割れた…なんて話を聞いた事もあるので、それ以来当工場ではSSTを使用するようにしてます。
これがサーモスタットシールプーラー…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/49/26716d87a222cdf3529a79c3305a7daf.jpg)
たいした作りではないんですが、リスクを避ける為です…
SSTをセットして…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/e4/7c3a4af0ddb4057f7ce7896d694f93e6.jpg)
シールを引き抜いていきます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/40/547e9eb6a3beae94213401caa6b4547e.jpg)
新品のシールを圧入。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/9f/c6b0e69a8163d7bb983b69e61b59c898.jpg)
サーモスタットを取り付けて…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/17/067bc84570af4de1cab114d5b8994fb8.jpg)
後はサーモケースを取り付けてターボパイピングを組み付けて…
冷却水を注入してエア抜き&漏れ確認。
再度、データを確認します…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/94/684b87bb52bd66b513b936de6a5d682e.jpg)
アイドリングで76℃まで上がるようになり…
水温も安定してます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/76/73cfb3a740f3b40137293eb941abb26b.jpg)
ヒーター温度も…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/17/1df2ccb092a464345abfed2bea688ab5.jpg)
熱いぐらいに効いてます…笑
最後に冷間時の冷却水の量を確認して完了です…
その後、外したサーモスタットを点検すると原因が判明。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/e0/8b57f966ee925b410ad3ecc3307804ce.jpg)
シャフトが曲がったのか…センターがズレて隙間ができてます…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/d1/2f1fcbd8ebdfce7294a510417db964fe.jpg)
この隙間から冷却水がラジエーターに流れちゃってたんですね…納得です。
話は変わりますが去年の年末にギガの再リコールが出ましたね…
もともとはECUのプログラム不良でDPF再生中にピストンの温度が異常に上昇して損傷する…という見解だったんですが、再リコールでは原因はオイルサーモバルブの開弁温度の不具合…との事らしいです…
油温が異常に上がる…という事なんでしょうか。
まあ、いくつか気になる点もありますが…
これで改善されるといいんですけどね…
あ、ちなみに今回の車両は対象ではありません…笑