今年最後の更新になろうかな。
かたがた、良いお年をお迎え為されませい。
今年の約束は今年のうちに終わらせんといかんで、本日は十朋亭の中庭の話をしちょこうか。
十朋亭は山口市の竪小路からちょいと入ったところにござる。
屋号「萬屋(よろずや)」と称する商人の離れじゃ。
幕末の当主は、久坂玄瑞殿や伊藤博文殿など、維新志士と親しゅうしておられて、志士のかたがたは、ことあるごとに泊まったり潜伏したりしておった。
そのゆかりで明治に入ってからも、立身出世したかたがたがようおこしじゃったそうな。
その折りの文物は今は山口市歴史民俗資料館にあるでな。
十朋亭の中庭はええ風情じゃ。
なんとのう、懐かしゅうもある。
萩の前世の殿のお屋敷もこねえな感じじゃった。
今、十朋亭の守りをしておらるる老婦人のおっしゃるには「桐の木を剪定して明るうなった」とか。
ゆっくりまったり、ゆるゆるするにはええとこじゃ。
おすすめじゃで。
さようならば、御免。