身の程知らずの独り言

音楽的にも文学的にもダメダメな♀が、身の程もわきまえず、好き勝手な戯言(主に、中島みゆきさん)を記しております。

好きなモノ2 "上方落語"

2014-03-10 07:13:07 | 独り言
好きなモノ その2―上方落語―

上方落語と限定するのは、江戸落語をほとんど聴いてこなかったのと、やはり関西弁のはんなりした口調が心地良くて、好きだからです。

一番好きな噺家さんは、今は亡くなられた五代目桂文枝(あやめ→小文枝→文枝)師匠です。
今の六代 桂文枝(前、三枝)氏の師匠になります。
(六代に目を付けないのは、現桂文枝氏が、インタビューで、『六代目と言えば、六代目笑福亭松鶴師匠を思い浮かべる人が多いので、目は抜いて欲しい』と言っておられたからです)

五代目桂文枝師匠は、六代目笑福亭松鶴師匠、三代目桂米朝師匠、三代目桂春団治師匠とともに、『上方落語四天王』と呼ばれ、戦後の上方落語衰退期を支えた方です。

で、文枝師匠(以下五代目桂文枝師匠のことです)の何が、好きかというと、やはり声なんですね。

男性にしては、少し高めの声で、艶っぽい声なんですよ。
色気のある声だし、人ですね。

声の高さもあたって、女性を描かせたら天下一品と言われた方です。
確かに女性は、色っぽいんですが、反対に、少し落としたトーンで、演じられる旦さんや番頭さんもどこか艶っぽいんです。

さらに、子供や子供ポイ大人(上方落語定番の喜六や喜ィ公などと呼ばれる登場人物)も高めの声を生かして、幼かったり、間が抜けてたり、それでいて少し狡い感じもあり、なんともいえない可愛さがあって好きでした。

声の高さもあって、明るくて、独特の噺口調にリズムがあって、艶やかで、華のある噺家さんで大好きでした。

『悋気の独楽』という、子供(丁稚)と御寮さんや女中さんが出てくる噺が一番印象に残っています。

学生時代から、30代にかけては、よく落語会やテレビやラジオの公録などに行きました。
(当時、『天満天神繁昌亭』のような定席がなかったため)

上記の四天王はじめ、上方落語の重鎮と呼ばれた方、または現在ベテランと呼ばれてる方は、ほとんど観てると思います。

その中でもよく見せていただいたのが、故二代目桂枝雀師と故二代目桂春蝶師。

枝雀師は、テレビの枝雀寄席の公録によく当たったので、一番観てる噺家さんです。

また、春蝶師は、知り合いに関係者がいたので、誘われてよく落語会に行ってました。

枝雀師と春蝶師のネタで、印象に残っているのが、『さくらんぼ』(桂枝雀)、『ぜんざい公社』(桂春蝶)という古典と新作の中間にあたる噺です。

『さくらんぼ』は、江戸落語では『あたま山』といい、さくらんぼを種ごと食べた人の頭に桜が生えて、近所の人々がその頭で花見をするというシュールなお噺です。
オチもなかなかシュールで、印象的だし、好きな噺です。
一時、枝雀師の弟子の桂雀々さんがやってはりました。

『ぜんざい公社』は、ぜんざいを食べようとした男が、ぜんざい公社を訪れ、散々たらい回しにされる噺です。
このオチは、洒落ていて一種のショートショートとしても楽しめます。

色々書いといて、なんですが、基本的には、関西弁特有のはんなり、モッチャリした噺方が、好きなんです。
例えば、故四代目林家小染さんや故六代目笑福亭松喬師など。

故人ばかりで、すみません。m(__)m

最近、寄席から遠退き(『天満天神繁昌亭』にも一回しか行ってません)、寄席番組も減り、若い噺家さんを見る機会がないもので、ついつい昔を懐かしんでしまいます。

現役の噺家さんで、上手いなと思った方は、桂文珍氏と笑福亭鶴瓶氏と桂南光氏です。
三人ともテレビタレントのイメージが強いのですが、噺家としては、風格も出てこられて、安定感もあり、落ち着いて見てられます。

またまた、長々と何様目線になってしまいました。(*_*)

そんなこんなで、ありがとうございました。(^^)

では、このへんで。(^-^)



コメント
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