身の程知らずの独り言

音楽的にも文学的にもダメダメな♀が、身の程もわきまえず、好き勝手な戯言(主に、中島みゆきさん)を記しております。

遅ればせながら『世界が違って見える日』

2023-03-06 00:51:00 | 中島みゆきさん(その他)
遅ればせながらNewアルバム
『世界が違って見える日』について。
 
1.倶(とも)に 
2.島より
3.十年
4.乱世(らんせ)
5.体温
6.童話
7.噤(つぐみ)
8.心月(つき)
9.天女の話
10.夢の京(みやこ)

まず、第一印象は
「お帰りなさい」。

1.2. 3以外は殆ど初聴なのに、どの曲も懐かしく居心地の良い音、音運びで、すぅーと身体に入ってくる。
そして、胸が満たされていき、嬉しくなって
「お帰りなさい❤」ってみゆきさんに言うとともに、みゆきさんからも
「お帰りなさい」って言ってもらえたような感じです。

音だけじゃなくて、みゆきさんの見つめる先にあるものは昔から本当に変わってないなぁ~と歌詞を噛み締めながら思い。
みゆきさんの創り出す音と言葉、みゆきさん創り出す世界そのものが本当に好きだなぁ、好きで良かったと改めて思ったのでした。

ちなみに、昨日カラオケ(ジョイサウンド)に行く暇があったので配信されているか確認したら、
『世界が違って見える日』として、
「倶(とも)に」 
「島より」
「十年」
「夢の京(みやこ)」
の4曲だけ配信されてました。

さて、簡単に曲の感想を。
「倶(とも)に」 
『SONGS』で工藤静香さんが、
“『夜会』の声の雰囲気とかグンーと力強くなるサビの変化がとても楽しめる歌”と言っていた曲。
確かに、歌い出しの少し幼さが伺える優しい声とサビの力強さ、ラストの盛り上がりは『夜会』ぽいのかなぁ、でももっと『夜会』ぽい曲あるなのになぁとか思って工藤静香さんの話を聞いてました。

ドラマ『PICU』のエンディングで、シングル曲。 
シングルで聴いてた時よりもアルバムを全て聴いた後で、リピートすると2番の重みが全然違って驚きました。
シングルの時は、私がドラマのイメージに引っ張られ過ぎて見えてなかっただけかもしれません。

『♪身代りは要らない 背負わなくてもいい
手を引いてこちらへと 示してほしいわけでもない
君は走っている ぜったい走ってる
確かめるすべもない 遠い遠い距離の彼方で
独りずつ 独りずつ 僕たちは 全力で共鳴する
倶に走りだそう 倶に走り継ごう
風前の灯火だとしても 消えるまできっちりと点っていたい
倶に走りだそう 倶に走り継ごう
生きる互いの気配が ただひとつだけの灯火』

ここからは、全く私の勝手な受け取り方なので、お気に触ったならごめんなさい🙇

2番は、ドラマの主人公の友人や患者、お母さんなどをぼんやり思い浮かべてたのですが、アルバムを聴いて、みゆきさんと私たち(リスナー)のことかな?って思ったんです。
『♪君は走っている ぜったい走ってる
確かめるすべもない 遠い遠い距離の彼方で
独りずつ 独りずつ 僕たちは 全力で共鳴する』
コロナ禍の3年間必死で生きてきたリスナーを信じてくれているんだと。
そして、
『♪風前の灯火だとしても 消えるまできっちりと点っていたい
倶に走りだそう 倶に走り継ごう
生きる互いの気配が ただひとつだけの灯火』
『風前の灯』は、みゆきさんであり、還暦を越えた私自身だなと。
『♪風前の灯火だとしても 消えるまできっちりと点っていたい』
って、信念で決意ですよね。
それをアルバムとして提示してくれたみゆきさん。
私も動けるうちは、きっちりと仕事をしていきたいと思っているので、アルバム2周目に聴いた時にズドンときたのでした。

付け加えて、2番には出てきませんが、
『つんのめって』という言葉の選び方が初めて聴いた時から好きでした。

「島より」
工藤静香さんバージョンを聴いた時は、
「なんて難しい曲なんだろう」と思っていました。
それが、みゆきさんの歌を聴いたらスンナリと入ってきて。
カラオケでも、思ったほど歌いにくい曲じゃなかったのに驚きました。

「十年」
いつか、みゆきさんのセルフカバーが聴きたいと待ち望んでた1曲。
クミコさんバージョンは、シャンソンなんですよ。
それも良いのですが、やはり、みゆきさんバージョンの方が「島より」と同じくスンナリ入ってきて、歌いやすい。
みゆきさんファンの性(さが)ですね。

「乱世(らんせ)」
可愛い声で不穏を歌う。
言葉の被せ方も、広い意味でみゆき節だなぁって思いました。
「おはよう」が頭を過りましたね。

「体温」
吉田拓郎氏がギターとコーラスで参加した曲。
拓郎さんの声、よくわかりますね。
曲調は明るくて、拓郎さん好きそうって思いました。
「悪女」のギターを弾きたがってし、『真夜中の動物園』の中でふわふわして可愛いからと「夢だもの」を気に入っていらっしゃったから、拓郎さんが喜んで参加するのはこの曲しかなかったかなと、変に納得。
しかし、明るく歌ってるけど歌詞は辛辣なところは、みゆきさんだなぁ(笑)
言葉の選び方も。

「童話」
皮肉なのか、ストレートなのか。
世の理不尽への怒り。
今も昔もブレない眼差を感じる曲。

「噤(つぐみ)」
工藤静香さんが、『夜会』に触れられてましたが、私はこの曲を聴いた時に
『夜会』ぽいって思いました。
決してラストとかではないけど、ふと挟まれる小曲。
「鶺鴒」や「カナリヤ」と鳥の曲が思い浮かんだんですよね。
ただ、鶫ではなく「噤」なのですが。

「心月(つき)」
この曲も『夜会』ぽいって思った曲。
不穏な繰り返しとそれをはねのけるようなラスト。
「心月」について、歌詞カードに珍しく作者註が付いていて、『仏性』と解した方が近いと書かれています。
歌詞カードには、『SONGS』でも読み上げた 
“あとがき”も載っています。

「天女の話」
私は昔から、ラス前の曲が好きだなぁと再確認させられた曲。
聴きながらウルウルしてくる曲。
ただ、大阪で“えみちゃん”と言うと上沼恵美子さんが思い浮かんでしまいますが。
みゆきさんも『夜会』を大阪でやる時、「ご挨拶しなきゃ」って言ってたから、案外、大阪=上沼恵美子なのかも(笑)
幼馴染のために、憤って、講義して泣くえみちゃんが見えるようで目頭が熱くなる。
でも、えみちゃんって、お節介で人生経験重ねた大阪のおばちゃんなんやけど、それを
『♪あたしのえみちゃんは 天女なんだ』
と歌ってくれるところにもグッときます。
そして何より私が好きなのは
『低い屋根しかないけれど』を
『♪ひっくいやね』
と歌ってるところ。
この
「低い(ひっくい)」って発音に心揺さぶられました。

「夢の京(みやこ)」
静かにはじまり、ラストの曲っていう盛り上がり。
これも『夜会』ぽいって思った曲です。
この曲も歌詞カードに作者註があります。
“どんな暴力も、夢まで奪うことはできない。
だから、未来を怖れる必要はない”
と歌いたいと。
今のことを歌っているようで、昔から歌われていたこと。
本当に昔からブレない。
このアルバムを聴いて、改めてそう思いました。

以上、勝手な感想でした。
お付き合いありがとうございます。

最後に情報を。

『SONGS』でぶった切られたMVです。
 
田家秀樹氏の
『J-POP LEGEND FORUM』 
3月のゲストは、瀬尾一三師匠です。
『世界が違って見える日』の話もされるみたいです。
毎週 月曜日21:00〜22:00
FM COCOLO
3月6日(月)21:00〜22:00
が第一回目です。

そして、売上速報です。
★Billboard JAPANアルバム・セールス集計速報
(2023年2月27日~3月1日の集計)
第3位『世界が違って見える日』(17,469枚)
★Billboard JAPANダウンロード・アルバム集計速報
(集計期間:2023年2月27日~3月1日)
1位『世界が違って見える日』中島みゆき

まずまずの出足ですね。
みんな、みゆきさんを待ってたんですね。

長々とお読みいただき、本当にありがとうございます。
では、また。(⁠^⁠^⁠)

コメント
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