身の程知らずの独り言

音楽的にも文学的にもダメダメな♀が、身の程もわきまえず、好き勝手な戯言(主に、中島みゆきさん)を記しております。

みゆきさんの声、その40「風の笛」(「常夜灯」)~「Why & No」(「組曲(Suite)」)

2016-01-24 03:38:00 | 中島みゆきさん(声)
今回は、究極の「ないこと、ないこと」妄想です。

「Why & No」についてみゆきさんは、 田家さんとのインタビューでハッキリと自分のことを歌ったと仰ってます。

それをわかった上で書いてる究極の妄想だと思って下さい。

ここまで書けば、石が飛んでくることはないかしら、、、(--;

イヤ、イヤ、石が飛んでくることは、まだありました。(-.-)

「中島みゆき名曲集 ~豪華トリビュートライブ&貴重映像~」について書いた記事で、重大な間違いをしていました。

あたるちゃん(中村 中)が歌われのは、
「元気ですか」~「怜子」です。

何を見ていたのか、
「怜子」を「玲子」
と誤記したままUPしていました。

曲名を間違うという言語道断なミスをしてしまい、本当に申し訳ありませんでした。

二日後に気付いて、コッソリ直しました。

本当に、お恥ずかしい限りです。(-_-;)

スミマセンでした。m(__)m

で、本題に入ろうと思ったんですが、お詫びに(?)ローカルみゆきさん情報をひとつ。

関西ローカルの「MBS SONG TOWN 」という番組があります。

前にも紹介したことがあるのですが、この番組には、みゆきさんと親交のある角淳一じぃ(笑)が出演していて、チラチラみゆきさんの話題が出たりします。

その番組の今週のゲストが、シンガーソングライターのKさんとET-KINGのいときんさんとKLUTCHさんでした。

ET- KING は、ヒップホップを中心に様々な音楽を取り入れ、大阪弁のストレートな歌詞を歌い上げる1999年結成のグループです。

そのET - KING のことを角さんに教えたのが、みゆきさんだったそうです。

角さんが、みゆきさんに関西の興味のあるミュージシャンは誰かときいた時に返ってきた答えが、
「ET - KING 」。

みゆきさんのお言葉かどうかは、定かではありませんが、みゆきさんの写真とともに
「ハッピをきて大阪弁でラップを歌うET - KING に感銘を受けた」
とテロップが出てます。

角さんは、みゆきさんに教えられて、初めてET - KING のことを知ったそうですから、ET - KING のデビュー間もない頃ではないでしょうか?

これを裏付けるように、ET - KING のいときんさんも
「初めて音楽家の人から誉めてもらったんが、中島みゆきさんでした」と。

みゆきさんの話題はそこで終わりましたが、事務所もレーベルも違う後輩アーティストに対してのみゆきさんの興味ってあまりきかないような気がしたので載せてみました。

と言うわけで、本題へ。

「風の笛」(「常夜灯」2012)と
「Why & No」(「組曲(Suite)」2015)
を、なぜ羅列しているか?

それは、
「Why & No」を書くつもりで書き始めたら、例によってまとまらなくて、、、(--;)

何回か書き直した末に、
「Why & No」
を初めて聴いた時から何となく頭をよぎる
「風の笛」と絡めてみることにしたら何となくまとまってきたからなんです。

「風の笛」
がよぎるのは、多分に歌詞から受ける真逆のイメージからだろうなという、漠然とした思いはずっとあったんです。

だから、"言葉選び"で書こうかなと。

そしたら、田家さんとのインタビューでのみゆきさんの発言。

あらぁ~、書く前から全否定かしら、、、(--;)

でも、書きたい。

だからという訳ではない、、、とも言い切れないけど、"声"にしました。f(^_^;

唐突ですが、声だけを単純に考えたら、
「風の笛」の歌声はあまり好みではないんです。

なんて贅沢なことを、なんですけどね。(^^;

キレイな高音の歌声で苦手な声っていうのが、私にはあるんですよ。

前に、「縁会」劇場版の"声"について書いた時、
「泣きたい夜に」(「縁会 2012~3」)の歌い出しの声が、ストライクゾーンから外れると書きましたが、
「風の笛」も同じように外れるんです。

単に声の高さではなく、受けるイメージでしょうか?

私には、少し作った声という印象の声なんです。

で、何となくお行儀よく聴かなきゃいけない気がする声なんです。

特に、1番の声と、
『♪言葉に出せない ~』が、、、(--;)

優しく綺麗な声なんですが、緊張するんです。

お好きな方の多い曲なのに、スミマセンm(__)m。

単なる好みの問題なので、お許し下さい。

しかし、みゆきさんの声って、1曲の中でも変わるので、
『♪風のふえ~』とか好きな部分もあります。

それに、声が苦手だから曲自体が苦手かと言うと、そんなことはないんです。

この歌詞を噛み締めると、やっぱりじぃ~んとします。

「縁会 2012~3」の1幕ラストで聴いた時もじぃ~んとしました。

でも、大好きな曲かと言われると、、、(--;)

う~ん、ハッキリしなくて、スミマセンm(__)m。

そうなんです、ハッキリしない曲だったんです、私にとってこの曲は。

声のこともあるのか、取っ付きにくい曲だったんです、何となく。

それが、
「Why & No」を聴いた時に、"これかな?"という漠然としたものが、よぎったのでした。

先に、無理やり"声"にしたようなことを書きましたが、この2曲を聴き比べると、声でも共通点があるような気がして、歌詞だけでなく声にも反応したから、頭をよぎるんだと思い当たったんです。

全く違う音程、歌声のようでいて、
「風の笛」で苦手だと書いた、少し作った声というのを、1番の
『♪何が変だと寒気のように今いやな感じがした ~
理屈では敵わない』 
でも感じるんですね。

厳密に言うと、声の種類は違うんですが、"緊張する声"という点では、私の中で繋がるんです。

2番では、全く感じないので私の感じ方がおかしいのかもしれませんがね。(^^;

どちらの曲にも私にとっての"緊張する声"が、入っているんです。

また、歌詞は真逆だと思うのですが、その真逆な歌詞がこの2曲を結びつけているような気もするんです。

「風の笛」では、つらいことやイヤなことを呑み込んで黙って泣く人への労りを風の笛にのせてなぐさめると言うか、受け止める、みゆきさんがいる。

「Why & No」では、"イヤならイヤ、と言っておしまい!"とお尻を蹴飛ばす、みゆきさんがいる。

最初は、
「風の笛」の
『♪言えないこと呑んで溺れかけている』様に、
『♪ええかげんにせえよ たいがいにせいよ』
と言ってるのが、
「Why & No」かもと思ったんです。

しかし、暫く経つと、
「Why & No」
で、激しくお尻を蹴飛ばしても黙る人に対して、
『♪黙るより他思いつかず 決めたんならそれもいいだろう』
と言ってるようにも思えてきて。

特に、みゆきさん自身が
「Why & No」
は、自分にむけて歌ってると言ったのを聴いてからは、よけいに
"ハッキリ断れ!
それができなければ、覚悟して受けろ、受けたなら黙ってしろ!"
と、自身に言われてるみたいな気がするんですよね。

発表順は逆だし、本当に勝手な私の妄想です。(-.-)

田家さんとのインタビューで、一人の人間が作ってるんだから、最初のアルバムから同じことを書いていると言っていたみゆきさんなので、どちらもみゆきさんの中にある感情なのは間違いないですね。

受け止める側でもあり、蹴飛ばす側でもある。

で、私個人は、受け止めてもらうより、蹴飛ばしてもらうほうが、しょうに合うんです。

「風の笛」へのハッキリしない感じは、それだったんだと、
「Why & No」
を聴いてわかったんです。

蹴飛ばしてもらって、わかったんですね。(笑)

だから、先にみゆきさん自身が
"覚悟して受けろ!"と言ってる気がすると書いたのですが、私自身もそう感じてるんですよ。

と、ここまで書いてきて、この2曲が自分の中でこんなに対になっているのに、正直驚いています。

しかし、実は私が
「Why & No」で一番魅かれているのは、"緊張する声"と書いた1番なんです。

声に緊張すると書いたのに、反則みたいでスミマセンm(__)m。

『♪訊けばいいじゃんいいじゃん「なんでさ」ってね』
が、私のこの曲一番のツボフレーズなんです。

と言うか、そこに至るまでの歌詞も、全てツボですね。

『♪何が変だと第六感が今うしろ髪引っ張った』、
『♪何が変だと寒気のように今いやな感じがした』、
『♪でもだいたいそういうのが当たりなんたよね』

聴きながら、これほど頷く曲ってはじめてかもしれません。

何か引っ掛かるのに、「まあ、いいか」とか、「気のせいかも」とスルーした時に限って、大当たりって時が多いんですよねぇ。

特に仕事でミスる時は、スルーした時ですね。

"「まあいいか」は命取り"と言うのが私の中の戒めでもあり、周りにも注意することです。

だから、ラストの
『♪手抜きせんで言えばいいじゃん「Why & No」』
は、「Why」のほうに力が入って、上手くシャウトできないんですね。(笑)

で、そうやって頷きながら聴いていると、1番の"緊張する声"が、わざと緊張感や不安感を持たせているように聴こえてくるんです。

だから、1番と2番は声を変えているんじゃないかというのが、私の勝手な妄想です。

先に、厳密に言うと2曲の"緊張する声"の種類が違うと書いたのは、ここなんです。

「Why & No」では、意図的なものを感じるけど
「風の笛」の声は、意図的なものはないでしょうから、単純に、私の好みの問題だと思うんです。

相当大雑把に私の中で繋がってるんですよね。(笑)

今回も大暴走してしまいました、スミマセンm(__)m。

本当に、妄想が走り出すと停まらなくて、、、f(^_^;

それなのに、最後までお読み頂いて、本当にありがとうございます。(^^)

では、また(^-^)
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三代目桂春團治師匠、ありがとうございました。

2016-01-20 00:04:11 | 独り言
昨年の桂米朝師匠に続き、上方落語四天王最後のお一人、三代目桂春団治師匠(85才)が1月9日に永眠されました。
(記事は、桂春団治で書かせていただきます)

桂春団治というと、都はるみさんと岡千秋氏のデュエット曲「浪花恋しぐれ」に歌われている
『♪ど阿呆春団治』
が有名ですが、それは初代桂春団治師匠です。
(桂春団治には、明治時代に本業を別に持った方がいらっしゃったそうですが、基本的に数にはいれません。その方は"零代目春団治"と表記されることもあるようですが、あくまで初代は歌に歌われた春団治師匠です)

三代目は、初代桂春団治師匠の弟子、二代目桂春団師匠の息子さんです。

爆笑王と呼ばれた初代春団治師匠とは血縁関係はありませんが、一門としては直系ですね。

三代目桂米朝師匠がお亡くなりになった時の記事でも書きましたが、上方落語四天王とは、戦後の上方落語衰退期を支え、現在の隆盛の基礎を作られた師匠方です。

私の好きなお声でその四天王を紹介します。(没年順)

愛嬌のあるドラ声が魅力の六代目笑福亭松鶴師匠、
高音の色気が魅力の五代目桂文枝師匠、
七色の声で語り分ける三代目桂米朝師匠、
そして、上品な低音が魅力の三代目桂春団治師匠。
(以下、代目略)

春団治師匠の"大店の主人(おおだなのだんさん)"が、たまらなく好きなんです。

響く低音が、何とも言えない上品さや威厳を醸し出し、人物に説得力と存在感を持たせるんですね。

春団治師匠では、「親子茶屋」という噺が一番好きなんですが、そこに出てくる"だんさん"が渋くて大好きです。

落語って、大半は落とし噺でオチがあるんですが、上手い噺はオチがわかっていてもそこに至る道程を楽しめるんですよね。

何回聞いても飽きないというより、何回も聞きたくなるんですよ。

春団治師匠の噺は、まさに何回も聞きたい噺でしたね。

春団治師匠自身は、上品でストイックっていう、イメージでした。

同じように上品でストイックでも、米朝師匠は学者のストイックさで、春団治師匠は職人のストイックさなんです。

噺の発掘、記録に力を注いだ米朝師匠と対照的に、少数精鋭のネタを練り上げることに力を注いだ春団治師匠。

故初代桂春蝶師匠の関係者が知り合いだったので、春団治師匠の高座も何回か拝見してるんですが、先に書いた「親子茶屋」以外で見たことがあるのは、「皿屋敷」だけでした。

そう言えば、この「親子茶屋」は米朝師匠に習われたそうです。

同じ四天王と呼ばれた人に、稽古を頼むというのは変なプライドが邪魔して、中々出来ることじゃなさそうなんですが、芸を極める為なら気にしない職人気質は凄いと思います。

春団治師匠は、高座でもストイックで、一般に"マクラ"と呼ばれる本筋前のウォーミングアップをやらず、いきなり本題に入るスタイルを貫かれました。

個人的には、このスタイルの方が好きですねぇ。

ただし、噺が上手いという前提で。(笑)

スタイルというと、一瞬で羽織を脱ぐ所作が誰よりもカッコ良く、華麗でした。

今書いていて、所作という言葉が似合う師匠だったなあと思いました。

米朝師匠と対照的だった点はもう一つあって、弟子の数の違いですね。

現在は、春団治一門より、一番弟子の桂福団治一門の方が多いような気がします。

ここも、ストイックなんですかね。

春団治師匠、本当に、特上の噺をありがとうございました。m(__)m

残念なのは、入院中に訃報を知った為に、追悼番組を録画できなかったことですね。

お別れの会が、26日なんでその前後にまたあるかなあ?

まず久しぶりに、CD を聞いてみよう。(^^)

最後に、この記事を書いていて、重大なミスを発見訂正したことの報告を。

"三代目桂米朝師匠、ありがとうございました。"の中で1ヶ所、
六代目笑福亭松鶴師匠を誤って、
五代目笑福亭松鶴師匠と書いてました。

スミマセンm(__)m、姑息に訂正しときました。

こんなマニアックな記事をお読み下さって、ありがとうございました。(^^)

では、また。(^-^)
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みゆきさんの声、その39「氷中花」(「組曲(Suite)」)

2016-01-11 17:36:00 | 中島みゆきさん(声)
「組曲(Suite)」(2015.11.11)の4曲目、
「氷中花(ひょうちゅうか)」です。

前回の"声"で書いた「霙の音」の直前の曲です。

その"みゆきさんの声、その38「霙の音」(「組曲(Suite)」)"で、物凄く大雑把にこの曲をまとめたのが、
"「氷中花」は、最初の朗々とした歌声が、客観的な回想を
『♪夏だったよね~』
のアクの強い幼声で過ぎし日の激情を、
『♪もう泣かない~』
の力強い歌声から、今も続く強い感情と何かしらの決意のようなものを感じます。
「氷中花」って、歌声だけで感情の強弱は勿論、主人公が見つめている心の中の情景まで、鮮やかに浮かび上がらせている気がします。
ちょっと意味は、違うかもしれませんが、イメージとしては
"声の起承転結"。"

本当に、大雑把。(笑)

「霙の音」がメインだったとは言え、
"声の起承転結"はやっぱり違うな~(^o^;)

「霙の音」の時も、何か違うな~と思いながら、後でチェックするの忘れてたんですよ、、、(--;)

で、改めて考えて出てきたのが、
"歌声の3幕劇"

まず、
第1幕「回想」

どこか懐かしさを感じる落ち着いた歌声が、優しく奏でるモノローグ。

『♪誰にも頼らずに強く歌うことに憧れ』

自身のことを歌ったようなモノローグは、一言一言を大事にしながら、決して力まず、気負わず、平静を保ちながら。

『♪なさけないほど何ひとつ叶わぬ自分を知る』

声の微妙な明暗や濃淡に、苦さや憧憬をにじませて。

『♪誰にも甘えずに歌う潔さに憧れ』

『潔さ』と言う言葉を使う、みゆきさんが好きです。

『潔さ』と言う言葉は、中島みゆきによく似合うと思います。

第2幕「激情」

『♪夏だったよね 抱き合ったのは~』

それまでの平静を振り払うかのような、感情をむき出しにした語りかけ。

泣き声と評する人もいますね。

でも、声は泣いてないて思うんです。

少なくても、泣きだけじゃない。

この歌詞も、内容は回顧ですよね。

しかし、アクの強い歌い方と幼声(たぶんこの声が泣き声と評されたんだと思います)が、当時の感情をまざまざとよみがえらせる。

泣く、呼ぶ、後悔する、でもその大前提の激しい恋情。

そんな、若き日の激情を追体験させる力が、この歌声と歌い方にあるような気がするんです。

映像のフラッシュバックのような、歌声を使った"感情のフラッシュバック"。

その激情に、グイっとつかまれるんです。

本当に、一番最初に聴いた時は、鷲掴みにされました。

「霙の音」で、この鷲掴み感覚は慣れると書きましたが、最初の衝撃は強烈でした。

あの歌声に胸を締め付けられ、あのアクの強い歌い方に、胸をえぐられるような気がしました。

最初の衝撃が強烈過ぎて、何回も聴いていると、沁みるけど衝撃は弱まるような気がします。

でも、時間を置いて久しぶりに聴くと、掴まるんですね。

慣れて何も感じないんじゃなくて、予測できる分、衝撃が弱く感じるだけなんで、衝撃を受けてることには、変わりないんですよね。

そして、
第3幕「決意」。

『♪もう泣かない もう呼ばない 後悔の資格もない~』

重厚な歌声が、力強く歌い上げる3幕目。

真っ直ぐに歌い上げる声が、胸に響きます。

この3幕は、歌詞だけを見ると"絶望"という言葉がよぎるのに、歌声は決して絶望していない気がします。

歌声の力強さは、絶望ではない、しかし、単純に希望でもない、今の自分自身に向き合う覚悟と、それを受け入れて生きていく決意を、私は感じます。

そして、これが先に書いた
"主人公が見つめている心の中の情景"と感じた箇所です。 

これぞ、妄想ですね。(笑)

また、歌声に熱がこもっていくのに、ガナらないなぁと思ったら、ラスト
『♪氷の中立っている』の
『♪いるぅぅ~』
と、伸ばした語尾に少しだけ唸りが感じられる。

ここ、好きですね。(^^)

歌い終わって、マイクから離れる瞬間が見えるようです。

2幕もそうですが、みゆきさんの歌ってる姿が見えるような気がする曲です。

1幕はスッとキレイな立ち姿で優しげに歌う。

2幕は手でマイクを包むようにして、語尾で顔を跳ね上げるように歌う。

3幕は拳に力がこもり、最後は何かに挑むような強い眼差しで唇を噛み締め、毅然と顔を上げる。

これも、単なる私の妄想ですが、歌声が、とても視覚的な曲に思えるんです。

ダイナミックに、歌声や歌い方を変えることで、曲の表情を実に見事に浮き彫りにしているように感じます。

それで上記のように、勝手に舞台劇になぞらえました。

しかし、劇と違い、歌には1番、2番、3番があります。

そこで、反則覚悟で、2番を各幕の第2場に無理矢理したいと思います。

第1幕 第2場「夢」

1番の「回想」は、微妙な濃淡はあれど、平静を心がけたモノローグ。

『♪夢を見てた それは誰にでも許される宝物だ』

『♪ゆめ』の響きを聴いて、1番とは違うような気がしました。

それは、1番の方が個人的な内容だから?と、最初は思ったんです。

歌詞も日本語だと、一般論に変わったように感じるんですね。

でも、英訳を見ると、主語は「I」になっている。

次の
『♪飛び立つことに不器用な人間にとってさえも』
も、「like me」とあるので
「私のような不器用な人間にとってさえも」となるんでしょうね。

英語補習組の私でも、主語を拾うことくらいはできます。(笑)

もしかして英訳って、こうして使うのかしら?

だとすると、1番の方が客観視できる内容なんじゃないでしょうか?

1番の「回想」は、2番の
『♪夢を見てた』、『溢れかえる夢』
の『夢』のような気がしてきます。

『夢』だから客観視することができる。

だから、平静を保つことができるのかもしれないと。

一見、一般論のように見える2番のほうが、『夢』と『一瞬の今』の間で揺れ動く感情が入っているんじゃないでしょうか?

だから、歌声が熱を帯びてくる。

『♪あふれかえるゆめ~』
の力がこもっていく歌声が、この曲の中で1番好きな声です。

この声から、失った者への喪失感とは別に、『夢』への愛しさを感じます。

しかし同時に、やはり『夢』を選んだ深い後悔も。

第2幕 第2場「衝動」

『♪一瞬の今と 永劫の未来』
『♪もう戻らない 一瞬の今』

舌足らず(?)な、
『えいごうのみらい』
も好きですねぇ♪

2番の熱を帯びていく歌声に、更に引き込まれていきます。

その歌声と対義語のような歌詞が、より激しくうねる感情を描き出している気がするんです。

『溢れかえる夢』と『一番だいじなもの』、
『一瞬の今』と『永劫の未来』、
『冷たい熱』と『灼熱も情熱』。

第3幕 第2場「氷中花」

終幕大詰め、3番まで含みます。

第1場で、
『♪氷の中立っている』
と歌われた箇所が、
『♪氷の中咲いている』
と歌われます。

哀しみや後悔、喪失感を抱えながらも、『咲いている』んです。

ただ、立ち尽くしているんじゃない。

氷の中であろうと、咲く覚悟と決意を感じます。

閉ざされた氷の中に、凛として咲く一輪の花が、見える気がします。

厚い氷の中、何者にも侵されることのない孤高の花が。

みゆきさんの立ち姿が、毅然と立つ花の姿そのもののような気がします。

『♪さいているぅぅぅぅぅ~』

ラストでガナルか唸るのかなと思ったら、響かせ続けてやはり唸る寸前でとめた歌声も印象的でした。

この響きにも、真っ直ぐ立つ花を感じました。

そして、美しい立ち姿から丁寧なお辞儀。

静かに降ろされる緞帳。

ここから、カーテンコールなんてとこまで考えたら、妄想のしすぎでしょうね。(笑)

それでなくても、妄想の範囲をこえて爆走してる気がします。

本当に、ビョウキですね、スミマセンm(__)m。

カーテンコールではなく、5曲目
「霙の音」へと続いていきます。

爆走次いでにもう少し。

この曲順だけは、アルバム収録曲を決めた段階で決まっていた気がするんです。

田家さんが、「組曲(Suite)」の収録曲をあれこれと関連付けようとして、みゆきさんの苦笑をかっていたのと同様に、苦笑をかうだけだろうと思いますが、
「氷中花」と「霙の音」は"声"で関連していると思うんです。

そう言えば、月イチで田家さんいじられてましたねぇ。(笑)

「ないこと、ないこと言う」って。(笑)

愛はあるけど、チョッピリ、、、ね。f(^_^;

話戻して、関連と書くと語弊があるかもしれませんが、"声の対義語"のような気がするんです。

「氷中花」のダイナミックな歌声の使い分けと
「霙の音」の微妙で繊細な歌声。

真逆でありながら、どちらも歌声が、言葉以上の感情表現をしている作品だと思うんです。

そして真逆に聴こえるから、より各々の声が際立つような気がします。

そう言う意味で、内容ではなく歌声で関連しているように思うんですよ。

あ~本当に、"ないこと、ないこと、書いて"と怒られそうですね。(笑)

実はこの記事、年末に書きはじめていたんです。

やっと何とか、まとまった(?)ので、ホッとしました。

だいぶ強引ですが、、、f(^_^;

いつも書いてますが、あくまで私の勝手な妄想なので、寛大な気持ちでお読みいただけるとありがたいです。(^^;

長々と妄想にお付き合い頂いて、本当にありがとうございます。(^^)

では、また。(^-^)
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今年もよろしくお願いいたします。(^-^)

2016-01-03 03:14:00 | 独り言
新年の挨拶は、喪中なもんで割愛させて頂きます。

そう言えば、去年も喪中だったので紅白終了後の記事の最後に、コッソリと挨拶をしたためたんだった。
(『♪手紙をしたためます』(「御機嫌如何」)

2年連続の喪中で失礼します。m(__)m

今年もよろしくお願いいたします。(^^)v

これだけなら、仏様も気を悪くしないでしょう、たぶん、、、f(^_^;

そして、この記事は"独り言"なので、みゆきさんは出てきませんと、最初にお断りしときますね。

それでもよければ、よろしくお願いいたします。(^^)

まず、何か余計なこと書いて、お騒がせしてスミマセンm(__)m。

なのに、本当にお気遣い頂いて、ありがとうございます。(⌒‐⌒)

返信コメントにも書かせて頂きましたが、みゆきさんファンの暖かさが身に沁みる2016年です。

で、病名のインパクトが大きいだけで、現段階の担当医の見解はステージ1です。

術式も温存手術で行うことが決まっています。

切ってみないとハッキリしない部分はありますが、入院も正味5日間くらいの予定です。

ウチは母方、父方どちらもガン家系で、母も父もガンでした。

なので、やっぱりという思いはありましたし、その経験上、切れるうちは大丈夫という思いもあるんです。
(あくまでも、私の思い込みですよ)

付き合いが長くなるだけでね。

なので、できれば引かずにお楽しみ頂けたらと思います。

こういうのって、回りのほうがシンドイんですよね。

どう接すればいいんだろうかとか、何かできることはないかとか。

だから、回りにはごめんね、私がこんなにあっけらかんとしてって言ってます。

自分でよかったと言えば、語弊があるかもしれませんが、気を揉まなくてもいいだけストレスはないような気がしてるんです。

薄情なようですが、人の心配するのってシンドイんですもん。

出来るだけ迷惑かけずに、生きていこうとは思っています。

悲劇のヒロイン気取るチャンスかもしれませんが、そこまで深刻でもないし、似合うがらでもありませんからね。(笑)

今のところ、痛くも痒くもないですから、実感ないんです、

痛いと言えば、前回書き忘れてましたが、バタバタの真っ最中に親不知も抜いたんです。

その話を思い出したので、書いちゃいます。(笑)

右上の親不知が虫歯になって、何となく痛みだしたのが、外壁が崩れる前でした。

我慢できない程ではないけど、何となく痛い。

しかし、仕事が忙しくて、前に診てもらった歯科医(会社と同じビル)の診療時間内に行くことができなかったんです。

そんな時、自宅近くのショッピングセンターの中に、21時まで開いてる歯科医が開業したんです。

電話で予約を取って、診てもらうと
「直ぐに抜きましょう」
と言われたんですが、ハレて仕事に行けないとヤバイと思ったんで、金曜日に予約を取り直して、抜くことにしたんです。

何となく、大雑把な医師(センセイ)だったので心配だったんですね。

我慢できないこともなかったし。

そして、抜歯当日、麻酔注射だけではなく、麻酔液を親不知の周りに振りかけたんですが、やはり、大雑把だったんです。

麻酔液は親不知まで到達せず、ほとんど喉を直撃。

最初、何が起こったのかわからなかったんですが、次第に喉が痺れて、息苦しくなってくる。

パニクってしまって、動悸は激しくなってくる、頭は熱くなってくる。

息が止まるって、本気で思ったので強引に中止をお願いして、改めることにしました。

医師からは、
「体調が悪いようだから、体調が戻ったら改めて予約を取り直して下さい。
今回の治療費はいりませんから」
と言われたんですが、治療費不要のお礼もちゃんと言ったかどうかも覚えてないくらい、逃げるように飛び出したんです。

とにかく、トイレに行ってウガイをしたい!その一心でしたね。

何回もウガイして、息ができることを確認して、何とか気を沈めることはできたのですが、それがトラウマになって歯医者に行けなくなってしまいました。

後日友人にこの話をしたら、口から入れる胃カメラでは、喉に麻酔薬をかけて痺れさすので、それで息が止まることはないと言われました。

バリウムしか、したことがなかったので知らなかったんです、パニック起こしてごめんなさい。f(^_^;

また医師は、次も来るだろうと思って、治療費はいらないと言ってくれたんでしょうけど、スミマセンあれから行ってません。m(__)m

で、何となく痛いままバタバタの日々に突入したんです。

歯って、決して自然治癒しないんですよね。(-.-)

我慢の限界が、「歌縁」の翌日にやってきたんです。
(そこまで、もったのが奇跡かも(^^;)

流石にその日は、仕事を切り上げて前に通ってた歯科医に飛び込んだんです。

しかしその日は、本当にギリギリで飛び込んだんで、抜歯は日を改めることにして、応急処置をしてもらいました。

化膿止めと痛み止めをもらって、とにかく大丈夫と思ったら、翌朝、親不知が崩壊しました。

虫歯で脆くなっていたんですね、と今は冷静に言えますが、この時はパニックです。

歯が出てないと抜けない、、、( ̄□ ̄;)!!

下手をすると切開手術、、、(TT)

痛み止めも吹き飛んでしまって、この時ばかりは、仕事の段取り以前に
「歯医者に行きたいので、時間休取ります。
予約とれ次第、行ってきます!
親不知が崩れました!」
と、宣言してました。

また、開院時間が、会社の始業時間より後なんで、予約の電話をする許可もちゃんと取りましたよ。

後々面倒なんで。(-""-;)

幸運なことに、朝一は予約がないから直ぐに診てくれるとのことでした。

何せ同じビルですから、飛んでいきました。

恐る恐る、普通に抜歯ができますか?と聞けば、
「抜くというより、穴をこじるようなもんだから、歯が出でなくても大丈夫!」とのことでした。

大事にならなくて、ホッと一息。( ̄O ̄)

で、医師(センセイ)が麻酔について注意事項を確認した時に、以前喉にかかった話をしたんです。

そしたら、豪快に笑って
「そりゃ大変だったね。
ウチは、注射なんで大丈夫でしょう」
と。

この医師は、豪快なんですが、治療は丁寧というか細やかなんです。

ものの30分程で、無事抜歯完了。

こんなことなら、無理しても初めからここに来れば良かったと、後悔が、、、f(^_^;

こんな風に、会社で度々大騒ぎしてるので、散々厄払いに行けって、言われてたんですね。(^^;

でも、不思議とこんだけドタバタしても、みゆきさん関係だけは、大丈夫なんですよ。

ドタバタが避けてくれるんです。

やっぱり、運はいいんですね私って、て思います。

少なくても、みゆきさん運はいいですね。(^o^)

だって、ブログをはじめて2年未満で、こんなにコメントをもらえるなんて夢のようですよ。

そもそも、私の妄想が受け入れられるとは、思っていなかったんです。

ガラケイからスマホに変えて、他の方々のブログを拝見して廻るようになって、どうしても納得できないことや物足りないものを感じたことが、ブログをはじめた動機の一つだったんです。

自分の感じ方がおかしいんだろうとも思ったんですが、本当にそうなのか、知りたいと思ったんですね。

おかしいのか?、そうだとしても、こんな奴もいるんだと思ってもらうだけでも面白いかな?とも。

だから、最初は石投げられる覚悟だったんですよ。

でも、石投げられるだけ読んでもらえないことがわかって、何とか読んで頂けるように、少しでも早くナマモノ情報を載せるようにして、月イチも即日で書くように決めたんです。

最初は、基本毎日更新を目指してましたが、3ヶ月で挫折しました。

書くのが遅いわりに、長くなってしまって、寝不足が、、、(--;)

それと、段々勢いで書けなくなってきたんです。

月イチのようなナンチャッてレポートのようなものは、終わりがわかっているので、どんなに書き込んで長くなっても、瞬発力と体力勝負で書けるんです。

書くのが楽しいし。

ナマモノ情報も時間を意識しなくちゃいけないので、瞬発力で書きます。

それに比べて時間がかかって上手くまとめられないのが、"声"や"言葉選び"ですね。

自分の感じていることを素直に伝えることの難しさを痛感しています。

想いだけが、滑ってしまう、自分の言いたいことにピッタリと合う言葉、表現が捕まらない。

話が流れない。

論旨がズレる、まとめられない。

詰まってしまうと、それを突破する勢いがなくて、とりあえず置いておこうってなって、お蔵入りするんですね。

それが、一番書きたいのに、、、f(^_^;

所詮、妄想なんですけどね。

見方を変えると、ただのへ理屈なんですよね。

だから、まとめる必要もないのかもしれないんですが、ええかっこしいなもんで、あんまりひどいと、、、(--;)

しかし、だからと言って、今まで書いたものが完璧かと言われると、冷や汗が出ます。(・・;)

これでも、少しはマシだと思ってるんですと、開き直るしかないんです。(^^;

う~ん、何かこれこそ、話がズレていっている、、、(--;)
 
新年の挨拶が、ただの言い訳になっている、、、f(^_^;

それは、わかっているのですが、ここまで書いてしまったので、これは勢いでUPしてしまいます。(^o^;)

ここまで、お読み頂いた方、最後がウダウダでスミマセンm(__)m

こんなブログですが、もし良ければ今年もお付き合い下さいませ。(^^)

本当に、いつもありがとうございます。(⌒‐⌒)

では、また(^-^)
コメント (8)
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