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日々の暮らしのなかで

イノマタ

2010年08月26日 | 日記・エッセイ・コラム
その昔、セ・リーグの某在阪球団に
“イノマタ”と言う投手が居た
 
彼は、登板の前日
布団の中に入ってから、翌日のシミュレーションを
決め事としていた
先頭バッターから始まり、
一試合のシミュレーションを終えてから眠りにつく
もちろん、勝ち投手として
 
しかし、現実は相手のあること
先頭バッターを四球で歩かせると、
前日組み立てた勝ち投手へのシミュレーションは崩壊
まだ3回だと言うのに、100球の球数を放る
そんな体力だけは抜群の投手がいた
 
話の真意は定かではないし、
たぶん、八方師匠あたりが着色した噺だと思うが、
彼の性格をよく表したエピソードだと思う
そして、僕もまた、この“イノマタ”の病を患う一人だ
 
すべての用事を済ませ、布団にはいる
そして僕もまた、翌日の予定を
寝る前に立てる
 
「あぁ、明日は銀行に行かなくっちゃ!」
 
某団体の年会費を支払う事
今年度分と滞納している前年度分、
あわして2万円を振り込まなくてはいけない
 
今日の予定はそれを振り込むことだった
しかし、朝、仕事場に着くと
前日、校正に回した仕事が返ってきていた
すぐに訂正をしなくては・・・・
ここで、ちょっと予定と狂い始める
 
親父が昼前に用事で出て行くことは
前日から知っていた
二人で仕事をしている以上、揃って仕事場を空ける事は
出来ない
 
それまでに!と、フルパワーで訂正を終えた時、
親父が出かける!と言う
 
「銀行なんか、昼からでも行けるやろぉ!」
 
の捨て台詞を残して、予定よりも早く・・・・
 
もう、いかない
 
拗ねる!
 
誰が?
 
僕が
 
いや、拗ねるじゃないか、大人なんだから
 
駄々をこねる
 
違うか
 
おっさんなんだから
 
へそを曲げる
 
とにかく、予定と違ってしまったから
今日の振込みは延期!
 
結構面倒くさい性格の僕なのだ
 
ちなみに、前年度分を滞納したのは
こういった状況が一年続いた結果だというのは
想像に難くない
 
 
 


コメント
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