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日々の暮らしのなかで

アップリケ

2009年05月19日 | 日記・エッセイ・コラム
絶滅危惧種に遭遇することが出来た
 
地球温暖化が叫ばれて久しい
地球上の動植物は、身勝手な人間のために
滅びようとしている
もう残り少ないと分かってから行動をしても
遅いと思うが、何もしないよりはましだ
ましてや、それが直接的でなくても
人間の仕業と言うなら
罪を償うという高慢な考え方でなく、
真剣に取り組むべき事なのだろうと思う
 
そんな思いを再認識するような光景に
偶然出合った
 
車を走らせる午後
ラジオもつけずにハンドルを握っていると
それは突然現れた
 
ペアルック
 
我が目を疑った
この平成の世に、まだ、あんなに鮮やかな
ペアルックに身を包んだアベックが居たなんて
 
デニムで揃えているとか
さりげなくブランドをあわせるとか
インナーのチョイスが同系統だとか
ファッションに疎い自分では、
どういう事が出来るか計り知ることも出来ないが
あれは、ない
いや、思いつかない以前に
実行する勇気すらない
 
お揃いのトレーナー
胸には、同じ絵柄のアップリケ
プリントじゃなくて、アップリケ
時速55キロほどですれ違ったが
あれは確かにアップリケだった
 
ジーンズもお揃い
一瞬、テレビのロケかと思い、
周りにクルーが居ないか探してみたが
二人だけだった
 
が、僕は何故かあの二人が
羨ましく思えた
昭和のテイストを感じさせる
あの幸せ感
記憶の片隅にある、チャーミーグリーンの
あの感覚
 
この二人は、まだまだ若かったが
確かにチャーミーグリーンだった
 
 


コメント
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