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日々思うこと

日常と、
日常につながるもの。

op.10 覚悟

2020-06-01 | 闘病記に名を借りた自分語り

抗がん剤治療で女性にとって特に酷なのは、やはり脱毛です。

お医者さんから「二週目くらいから抜けますから、ショートにしておいたほうがいいですよ」と言われても、まるで実感がありませんでした。

この私が、髪を失う?ウソでしょ!?のような変な気分。

受け入れるまでには時間がかかりましたが、一旦受け入れてから覚悟が決まるまでは、なぜかさほど時間はかかりませんでした。(笑)

まるでこの事態を予期していたかのような幸運がいくつかありました。

①昨年、髪の色を少し明るくしていた。

寄る年波には勝てず!?(笑)ここ数年白髪が交じりだすようになっていました。

真っ黒い髪の毛の中に、数本とはいえ白髪がある状態というのは、意外に更けた印象になるんですよね。

そこで昨年、全体を少し明るくして、白髪のコントラストが目立たないようにする戦略を取りました。

結果的に、これがウィッグを選ぶ上でとても助かっています。

少し明るめのカラーのものはウィッグ市場でも一番の売れ筋なので、選択肢も豊富です。(それに黒髪のウィッグって艶などがちょっと不自然なものが多い気がするんですよね。)

②相談できる美容師さんに出会った。

抗がん剤治療に入ることを相談できる美容師さんに出会えたことも、気を楽にしてくれました。

お客さんにもそういう方いますよ!とか

こんなふうに抜けていって、こんなふうに生えてきますよ!とか情報をいただけたり、

脱毛、発毛過程での髪型やウィッグのアドバイスもいただけました。

包み隠さないで相談できるコンサルタント的?存在は、やはり有難いですね。


op.8 仕事

2020-05-30 | 闘病記に名を借りた自分語り

実は、1ヶ月以上続いた検査期間の間に

ガンが1.9cm→2.3cm→2.7cmと大きくなってきているのが気になって、当初の予定より早めに化学療法に入らせてもらいました。

結果、第一回投与が大事な会議の前日になってしまい、気をもんでいましたが、幸い特に支障は出ませんでした🎵

心配していた吐き気も、ほとんどと言っていいほどナシ🎵

でも味覚は微妙に違うんです!

南アルプスの天然水を一口飲んだときに、しょっぱさを感じてビビりました。

でも今のところ、美味しくないということもなく食べられています。有難いことです❤️

思ったのですが...

巷でよく見る、いわゆる「闘病記」は、過酷なものが多くなりがちなのかもしれません。

だって、「特に何もありませんでした🎵」ということなら、わざわざ記録するほどでもないかな?という感じになりそうですよね。

経験者談を読むときには、そのへんを差し引いて、一つのデータ(事例)としてとどめる程度にしておいたほうがよさそうです。

 

しかし...一昨日に受けた白血球数を上げる注射の副作用なのか、昨日は一日中だるくて眠くて...😂😂もし仕事が入っていたら、使いものにならなかったと思います。

やはり何事も余裕を見ておいたほうがいいですね。


op.9 自分の美学を一つずつ変える

2020-05-30 | 闘病記に名を借りた自分語り

私にはずっと、

「人からみっともないと思われない程度には美しくありたい」という願望があります。

体型も、もちろんその一つです。

不自然なほどに「寄せて上げて~」をしたいわけではありませんが(笑)出かけるときにノーブラでいることなんて、まったく考えられませんでした。(まあ、世の女性はほとんどそうだと思いますが...)

度重なる受診・検査に臨むこの頃は、ノーブラで毎日を過ごすことが当たり前になっています。

 

世に言うオバサンの、垂れるがままになっている(笑)胸の形状は、若い頃の私にとって許せないものの一つでした。

が、最近思うのです。

体型って(ひいては胸って)「ブラ」のあるなしよりも、どうやら「姿勢」に大きく左右されているようなのです。

姿勢が良い人は、胸もそれほどダラシナイ(ナサケナイ?)感じにはなっていない気がします。😆

美しさを追求するのは素敵なことですが、

「そのこだわりは単なる思い込みかも?」と常に問いかけることも、忘れずにいたいと思います。


op. 7 抗がん剤投与1回目終了

2020-05-27 | 闘病記に名を借りた自分語り

昨日、第一回の抗がん剤投与を終えました。

今のところは、ですが吐き気もなく、さほどしんどくもならずに過ごせています。

副作用への不安が過剰ぎみだった私の気を楽にしてくれたのは、お医者さんからいただいたこんな言葉でした。

①「吐き気に関しては、つわりくらいだと思ってください。」

それなら経験済み!何だかんだ言っても乗り越えられたし🎵一気に自信がわきました。

②「一緒に投与される吐き気止めの薬は、逆に食欲を亢進させることもあるよ!人によっては元気になって夜眠りにくくなることも」

ナント!副作用を抑える薬による真逆の副作用があったとは...😂

いろいろ心配しすぎてもきりがないな、と思えました。

さて、正念場突入。これから(短時間ですが)仕事に行きます。

Take It Easy❤️でまいります。😊


op.6 「経験者談」を聞くことの功罪

2020-05-25 | 闘病記に名を借りた自分語り

乳ガンと分かったときに、同じ経験をした人の記録をいくつかネットで読みました。

良かったもの...

さばさばとした考えを持っている人の記録は、私にない割り切った見方が新鮮で、気持ちが軽くなりました🎵

その人いわく、

昔から胸が小さいことにコンプレックスがあったということで

乳ガンが判明したときに、思わずしみじみと

「お前たちには苦労させられるのう...」と自分の胸に語りかけてしまったそうです。(笑)

「でもまあ、出産後はよく働いてくれたしね。お疲れさん!」

と、全摘に踏み切ったそうです。

同時に乳房再建の手術も受けたそうですが、そのとき前よりも「少し大きめ」にしてもらったんだとか🎵

なんでも、乳房再建した方はほとんどがそうするということでした。

女性ってそういうもんだよね🎵と妙に納得しました。(笑)

 

良くなかったもの...

抗がん剤の副作用が重く、それを詳細に記したブログ記事は、読んでいると悪い想像しかできなくなり、気分が滅入るばかりでした。

経験者談は役に立つとはいえ、そういうものだったら避けたほうがよいかもしれません。


op.5 眠れない

2020-05-22 | 闘病記に名を借りた自分語り

話は現在に戻って(笑)

治療方針が決まるまでの精神状態は、最悪でした。

(今も決して良くはないですが。)

あるときはとにかくすべてが恐ろしく、絶望にとらわれる。

かと思うと、私こんなに元気じゃん!と妙に楽観的。

振り幅が大きく、疲れる毎日です。

 

調子が悪いときには、際限なく怖いことを考えてしまうのです。

種々の検査(※お恥ずかしい話ですが、単なる採血でも気分が悪くなってしまう私にとっては、検査そのものが怖いんですよね...)、

検査結果、

抗がん剤の副作用、

手術のこと...

自分の仕事のこと、

夫の仕事のこと、

息子の就活のこと、

コロナ禍のこと、

この先の世界のこと...

心配し始めたらきりがありません。

とにかく寝付けず、寝られても眠りが浅く、一時期は悪夢ばかり見ていました。

「不安なものを不安に思わないようにする」のって難しいんですね。

それでも最近は少しずつ改善されてきました。

今では、ふと「私って幸せじゃん!?」という思いが浮かぶことさえあります。

その理由については、後日またあらためて...


op.4 「胸」をめぐる思い(出産後)

2020-05-22 | 闘病記に名を借りた自分語り

妊娠・出産を経て、私の「胸」に対する見方はガラッと変わりました。

それまで、自分の体を一種のファッションのようにしか見ていなかった私ですが、初めて人間って「動物」なんだ!と実感。

自分の体から排泄物ではないものが!(笑)それどころか栄養豊富な体に良いものが出るとは!?

私はただただ驚嘆し、感動していました。

赤ちゃんの泣き声が聞こえるだけで

胸はパンパンに張って泣きたいほど痛くなるのに

吸ってもらうだけで嘘のように楽になり、赤ちゃんも満腹・満足に...

こんな幸せな相互依存関係があるでしょうか(≧▽≦)

人間って、生物って素晴らしい!

私は純粋に生きる喜びに浸っていました。


op.3 「胸」をめぐる思い(出産前)

2020-05-21 | 闘病記に名を借りた自分語り

名画からアニメ・マンガに至るまで

美しい女性は、美しい(かつ、大きめの笑)胸とともに描かれることが多い。

実際、女性である私も、ふとした瞬間に「きれいだな」と感じ入ることがよくあります。

(アレクサンドル・カバネル・ヴィーナスの誕生」)

 

私自身はどうだったかというと...

実質それほど大きくないのに(謙遜でなくこれホント笑)

骨格のせいか目立って見えるような気がして、それが嫌で

思春期以降、猫背でいることを意識していることが多かった気がします。

就職した頃あたりから、

「そんなことをして何になるの?」という疑問がわきはじめました。

以来、文字通り胸を張って(笑)生きることにしました。

その後は、嫌な思いをしたこともありますが(このブログにも書いていますね笑)

自分に自信を持てるようになり、ファッションにも関心がわき、

これが私よ!と人生を楽しむことができるようになりました。


op.2 経緯と現在の状況

2020-05-21 | 闘病記に名を借りた自分語り

イマドキ風に(笑)

昨年秋頃、右胸にしこりのようなものがあることに気づく。痛みなどは全くなし。

指にハッキリ当たる感もなく、気のせいかな?とも思えるくらいだったので放置。(笑)

コロナ騒ぎが始まるあたりから、気のせいではなくなってくる。

夫に相談するも、病院嫌いなのでそこからまた1ヶ月ほど悩む。

4月中旬、意を決して受診。

MRI(造影剤あり・なし)、超音波検査、生検、CT(造影剤あり)を受けて、乳ガンステージⅡbと確定診断が下る。

化学療法が効くタイプとのことで、手術前に抗がん剤治療に入ることになる。

抗がん剤治療について学ぶ。←イマココ


op.1 闘病記に名を借りた自分語り

2020-05-20 | 闘病記に名を借りた自分語り

このブログを始めたとき、私はまだ30代で

幼稚園児相手に子育てに奮闘していました。

 

時は流れ(笑)

子供たちは二人とも成人して家を離れ、

私は心おきなく仕事や趣味に(特に趣味に笑)打ち込んでいました。

 

先日、乳ガンステージⅡbの診断を受け、

間もなく化学療法に入ることになりました。

それをきっかけに、あらためて

女性から見た女性の胸(ひらたく言えば「おっぱい」略してop笑)

について、

その業の深さのようなものを

ひいては女性として生きるということ、

ただ生きるということについて、

思うことを書いてみたいと思いました。

それほど品のない話にはならないと思いますので

(ん!?もしやそちらのほうが需要がある?笑)

よろしければお付き合いください。😊

 

(こちらは一応匿名ブログということで、

多少セキララな話が出ても

見て見ぬふり?の大人の対応でお願いいたします🎵)