雨の夜と下弦の月

毎日を静かに、穏やかに生きていきたいと思う日々。
そのわりにはジタバタと暮らすワタクシの毎日を綴っております。

スノッブな人。

2009-10-18 16:02:23 | …and so on
昨日の夕方、gooのニュースのヘッドラインで加藤和彦さんの自殺を知りました。「えっ」と驚くのと同時に、何となくさもありなんという感じを抱いてしまいました。ワタクシの世代はフォーククルセダーズにもサディスティック・ミカバンドにも全く間に合わず、加藤和彦というと良くも悪くもスノッブな人というイメージしかない気がします。かなり昔の話ですが、安井かずみさんのホスピスでの療養記録をNHK特集かなんかで見て、ガンと闘うばかりが能じゃないんだなぁと思った記憶があります。ガンを受け入れて、心静かに最期のときを迎えるという選択もありなんだとそのときに初めて思いました。もちろん、どちらの道がいいとか悪いとかの問題では全くないし、そもそも、ホスピスに入るにはそれなりのお金も必要でしょうし。最後まで闘うことが必要な事だってありますよね。ただ、運命を静かに受け入れるという選択もありなんだと思ったのは、その安井かずみさんの闘病記録を見たときなので、結構鮮烈な印象があります。

個人的には、THE ALFEEの坂崎幸之助と組んだユニット「和幸」でミュージックフェアに出演したのを見たときに、何となく違和感を覚えたような気がします。確かに、元を辿ればフォークソングが出発点の人には違いないのでしょうが、今ごろになってフォークでもあるまいにと思ってしまったのかもしれません。ワタクシの全く勝手な個人的イメージが加藤和彦=スノッブな人だったので、アコースティックギター2本で歌う姿が想像できなかったせいかもしれません。それにしても、盟友北山修は精神科医で九州大学の教授でもあります。なんとも皮肉な最期だなぁと思うのはワタクシだけでしょうか?自殺というのは、本人はいなくなってしまえばそれまでなのかもしれないけど、残された周囲の人々にとんでもない心の傷を残すものだとは思います。あの時に助けてあげられなかった…などと一生後悔し続けなければなわないわけで。そういうことも考えられなくなるところが、うつ病のうつ病たる所以ではあるのでしょうね。

ご冥福を心からお祈り申し上げます。