雨の夜と下弦の月

毎日を静かに、穏やかに生きていきたいと思う日々。
そのわりにはジタバタと暮らすワタクシの毎日を綴っております。

うがい、手洗い。

2009-04-30 20:32:26 | …and so on
朝の電車ではあまり感じなかったのですが、帰りの電車は人が少なく、やっぱり今日はお休みの人々がかなりいるんだなぁと思いました。昨日から8連休というパターンの方は結構いるみたいですね。ただ、単純に連休でうらやましいとばかりは言ってられないみたいです。生産調整のための連休という側面もあるわけですし。アメリカではクライスラーが破産法を申請するとかしないとか。インフルエンザも大変ですが、昨年来の不況も重たい問題です。ワタクシなどは仕事をさせていただけるだけありがたいと思わなければいけないのかもしれません。上を見れなキリはないし下を見てもキリがない

あー、ついにロサンゼルスから帰ってきた人にインフルエンザ陽性の人が出てきました。これだけ世界中に散らばっていると、日本国に入ってくるのも時間の問題ではあったわけですけどね。飛行機の中で半径2メートル以内に座っていた人も隔離(?)されているらしいですが、飛行機という密閉空間に長時間一緒にいたわけだから、他の方々が本当に安全かどうかも分からない。今日はカイシャでもうがいの仕方とか手洗い、咳をするときのエチケットなどなどが幼稚園のお子ちゃま向け並みに詳細に書かれた書かれたメールが来ましたが。帰宅時にドラッグストアに寄ったらマスクがなくなっていたので、とにかく早めに買っておいてよかったかなぁと。もし本当に新型インフルエンザの人が出てきたら、明日はマスク通勤かなぁと思っております。

あまり神経質になってパニくるのもよくないですが、用心するに越したことはありませんよね。幸か不幸か明日1日行けば5連休になります。ポツポツ出かける予定もありますが、移動時は基本的にマスクをし、うがい、手洗いを励行しておくに越したことはないかな。ワタクシ、健康に関しては「自分だけは大丈夫」という自信が全くないので、ひたすら用心しようと思っています。明日は初夏の陽気になるとのことです。本当なら南の島に行きたいところなんですけどねぇ…。

メーデー。

2009-04-29 18:54:23 | …and so on
今日はゆっくり寝ているつもりだったのですが、目覚まし時計も鳴らないのに何故か普段どおりの時間に起きてしまいました。ボケーっと豚インフルエンザのニュースを見ながら、連休はやっぱり引きこもるに限るなぁと思ってしまいました。まあ、でも人ごみの中に入らなくても感染する時は感染するし、こればかりは運命だと思うしかないですけどね。豚インフルエンザは感染力は強いけど、鳥インフルエンザに比べると毒性は強くなさそうだというのを聞いて、少しは安心しましたが。日本国が深刻になりすぎだという話もあるけれど、用心するに越したことはないですよね。メキシコでは感染者が増え続けているみたいなので、日本国政府は水際対策を必死に頑張っていただきたく。ワタクシたち勤労者は、こういう非常事態時のために黙々と税金を払っているわけだし。

メキシコだけは重篤な方が多いようで、そのほかの飛び火した国ではそうでもないらしい。貧困層といわれる方々がなかなか医療を受けられないケースが多いとか。国民皆保険制度のある日本国ではそういう事態は起こらないと思いたいのですが、持てる者と持たざる者で格差が出てくるのもちょっと考えさせられる事態ではありますよね。今、NHKのニュースを見ながらブログを書いているのですが、それでもメキシコに観光に行こうとする人々もいるらしい。危ないと分かっている上でそういう地域に行くのは勝手だし、感染するのも個人の自由だけど、ウィルスを日本国に持ち帰るなと言いたい。「個人の自由」は尊重されてしかるべきだとは思いますが、それはあくまでも他人に迷惑をかけないことが前提ですしね。

カリフォルニア、ニューヨークから帰ってきた韓国の方が感染の疑いがあるらしい。メキシコに行かなくてもアメリカから持ち帰られるとすると、やはり日本国にウィルスに入ってくるのは時間の問題と思われ。シュワちゃん知事も万全の措置を取るとか言っているみたいですが、さしものターミネーターでもウィルスには敵わないような気はする。だけど、ワタクシたち勤労者はウィルスが上陸しようと満員電車に乗って仕事に行かなければならない。さすがに、コンサートとか映画館とか人が集まる場所を行くのを控えることはできますけどね。生活のためには万難を排して仕事に行くわけです。今日は連合系のメーデーの日だったらしい。全国の勤労者の皆さま、団結して頑張りましょう

フェーズ4。

2009-04-28 19:48:24 | …and so on
当たり前のことですが、メキシコやアメリカやカナダにはいろんな国からいろんな人が集まっては帰るの繰り返しで毎日が過ぎていくわけです。今の時代、それを止めることはできないわけで、飛沫感染型のウィルスはあっという間に世界中に散っていきます。今日は、ワタクシのカイシャでも1日中対策会議とか何とかで慌しく過ぎていきました。非常連絡網をすぐに作るようにといわれ、午後からその作業に追われました。人事異動前の連絡網はあるのですが、異動のドタバタに紛れて、4月1日現在の非常用連絡網なんて全く手をつけてなかったので、3時間ぐらい必死になりました。最近は、個人情報に過剰反応気味で、職員の自宅の電話番号を公表(といっても職場の中だけですが)していいものかどうかなどというところから躓くわけです。非常時の連絡網なんだから自宅の電話番号がわからないと洒落にもならない

幸いなことに今度の上司はそういうことでウダウダしない人なので、個人情報ではあるけれど、非常事態ということで押し切っていいということになりました。以前、それをためらう上司がいて、せっかく作った連絡網が一切職員に公表されないというわけの分からない状況になったこともあります。連絡網の役目を全く果たさないじゃん…と個人的には思ったのですが。こういう非常時の決断力は上司には必須の条件ですよね。事務作業は下々がいくらでもやるから、エライ方々は決断をして、それがブレないようにしてくれればいい。下々が一番困るのは、エライ方の決断がブレ始めることだったりします。朝令暮改の甚だしい管理職というのがたまにいるのですが、そういう人の部下になったら悲劇ですよね。

WHOがフェーズ4の段階に入ったと発表し、それを受けて厚生労働大臣が朝7:00から記者会見を開いた。もちろん、各TV局の7:00のニュースに合わせる形をとったのでしょうが、国がそれだけ事態を重く見ているということではあるのでしょう。国が動けば地方自治体も、民間もそれなりに動き始める。たぶん、罹患者がまだ現れていないだけで、ウィルスは国内に入っているんじゃないかなぁと、必死こいて連絡網を作りながら同僚と話をしていました。連絡網を作り終えて、本社にも提出して1日が終わりました。明日から連休という方も多いし、どこからウィルスが入ってくるかも分からない。せめてもの自衛策を…と思い、帰りに10日分のマスクを買ってきました。

豚インフルエンザ。

2009-04-27 20:59:02 | …and so on
アジア圏で鶏インフルエンザの心配をしている間に、なぜかメキシコで豚インフルエンザのヒトからヒトへの感染が始まったそうですね。地続きのアメリカに飛び火しているらしい。ニューヨークの高校生に感染したとのことで、アジア圏の鶏インフルエンザより怖い事態になる気がしてきました。ニューヨークは当然日本人だって多いし、世界中から人が集まる。成田などでいくら検疫を強化するにしても、アメリカから帰国する人全員に張り付いて回るわけには行かないでしょうし。すでに、イギリスやニュージーランドなどでも感染者が出ているとのこと。誤解を恐れずにあえて言えば、金さん家のミサイルなんかよりよっぽど怖いことが起こりつつある気がします。昔、スペイン風邪なるもので多数の死者が出たときも、やはり正体はその当時の新型インフルエンザだったと聞いたことがあります。

スペイン風邪の時代と比べると医療は飛躍的に進歩してはいると思うのだけど、とにかくヒトに免疫のないウィルスというのは怖ろしい。鶏にばかり気を取られていたので、ちょっと意外な方向から意外なものが出てきた感はありますが。時あたかもGWに突入するところで海外旅行を目論んでいる人々も多い時期だし、アメリカ近辺から流行が始まったというのは気持ち悪いものがあります。出張だって、本当にメキシコに限定するのならしばらく取りやめることはできるかもしれないけど、アメリカだとやっぱり話は違ってくるんじゃないかなぁ。いくらネットが発達した世の中とは言え、まさかアメリカの在留邦人を全部引き上げさせることもできないだろうし。

豚肉を食べる分には加熱すれば大丈夫だと農水大臣が言っていましたし、まあ、確かにそれはそのとおりだろうと思います。天敵の鶏肉は一生この世から消え去っても痛くもかゆくもないけれど、豚肉は好んでは食べないにせよ、一生この世から消え去られても困るわけで。こういう新型のウィルスが発生したら、やっぱり人の移動の方が気持ち悪い。自分だけは大丈夫とか思っていると危ないので、用心するに越したことはないですよね。身内でもカイシャでもアメリカ近辺に行くという人は今のところ見当たらないけれど、一人が持って帰ってきたら爆発的に広がる可能性があるところがこの種のウィルスの怖いところです。日本国にはタミフルもかなり備蓄があるとのことですが、できる限り自衛したいものですね。


GW突入。

2009-04-26 19:30:53 | …and so on
昨日からという方、29日からという方もいらっしゃいますが、ワタクシはカレンダーどおりの出勤なので、29日と2日から6日までとなります。有給をとって自主的に大型連休にする人もいますが、ワタクシ自身はまだ仕事がばたついているのでそんな余裕はありません。週の中日に休めるのはありがたいことですが、次の5連休って、実は意外と仕事的にはきついものがあります。提出資料の期限が早まったり、スケジュールがタイトになったり。心だけは南の島なのですが、現実は甘くない。月初めに5日間空いてしまうのはかなり厳しかったりもします。ワタクシ自身はGWの間中寝ると心に決めているので、TVニュースの高速道路の渋滞情報などを見ながら「皆さん、頑張ってください」ぐらいにテンションも低いし。

ワタクシは基本的に年末年始を除いて、民族大移動時は東京に引きこもることにしております。何も静かな場所が人でごった返す時に、わざわざ行く必要性を全く感じないので。東京が静かになるときは東京にいるに限ります。電車その他の公共交通機関、繁華街などなども比較的空いているし。地方から人が押しかける東京ディズニーリゾートや六本木、表参道あたりに近づかなければ心穏やかに過ごせます。出かけるとしても、せいぜい買い物をする池袋とか髪を切りに有楽町とかその程度かなぁ。で、民族大移動で疲れ果てた人々が東京に帰ってくる頃を狙って、静かになった温泉とか、周囲の美術館を廻るのはなかなかよいものです。今年は仕事が立て込んでいるからちょっと無理かもしれませんが。夏休みは必ずそうします。

昨日の冷たい雨から一転、今日の東京はマジでTシャツ1枚でも大丈夫なくらいの陽気になりました。風はかなり強かったですけどね。4月ももう終わりが近づいてきました。1年の3分の1が終わるなんて信じられませんが、4ヶ月経ってしまいます。個人的には仕事ばかりしていた4月はかなり長く感じているのですが、1年の3分の1が終わると思うと絶句しそうになります。まだ何にもやってないのに、気がつけば来週は5月ですからね。年を取るごとに時の流れは加速度的に早くなるといいますが、全くもってそのとおりだと痛感しております。5月に入れば仕事も多少は落ち着いてくると思いたいのですが、どうも今の感じではそういうわけにも行かないみたいで、少々げんなりしております。心だけは南の島なんですけどねぇ。


ハイヒール。

2009-04-25 13:29:46 | …and so on
今日の東京はとても寒く、1日中雨が降っている模様です。9:00ぐらいまで寝て、いったん起きてまた午前中ごろごろ横になっていました。昨日の仕事帰りに、カイロプラクティックに寄って一週間の歪みを矯正してもらってきたのですが、今回の首こりはかなり根が深く、未だに3,4日すると痛みが出てきます。せめて一週間は痛みが出ないようになればいいのですが。靴も問題ではあります。買ったときはシューフィッターの方にお願いしてきちんと足に合わせてもらっているのですが、根本的に歩き方がおかしいので、すぐに靴が合わなくなってしまいます。卵が先かニワトリが先かの話になってしまうのですが、合わない靴だとよけい歩き方が変になり、身体全体のバランスまでおかしくなるみたいです。

基本的に22.5cmの靴を履くのですが、左右でかなり足の大きさが違っているので、本当なら左が22.5で右は22.0でいいくらいなのです。靴に関してはファッション性も何も求めていなくて、とにかく歩いて痛くならないものを探すのですが、足の小ささも相まって靴選びには毎度苦労しています。どんなブランドの靴であろうと歩いて痛い靴は結局下駄箱の肥やしにしかならないわけで。若い頃は、それでも足を靴に合わせる的なことをしていたものですが、結局外反母趾気味になってしまって。「SEX AND THE CITY」のキャリーのように、マノロ・ブラニクの靴を履いて颯爽と街を歩くなんて夢のまた夢。大体、ヒールの高い靴で歩くにはそれなりの練習も必要だし。たまに、おっかなびっくりでハイヒールを履いている女性を見かけると、ハイヒールは履く人を選ぶよなぁと思ってしまいます。

ワタクシは、できれば仕事にもスニーカーで行きたいぐらいの人なのです。一時期、ワタクシのカイシャはサンダル禁止令が出たぐらいうるさいところではあるので、仕方なくなるべく足を痛めないような靴を選んで履いているのですが。2,3日前に久しぶりに履きなれない靴を履いたせいで、よけいに身体のバランスが崩れていたらしく、昨日のカイロプラクティックの施術の時に「身体全体が緊張してますよー」といわれてしまう始末。多少値段が張ってもいいから、歩いても痛くならない靴が欲しい。きちんとメンテナンスをすれば、靴だってかなり長い間履けるんだし。なかなかそういう靴にめぐり合える確率は低いのが難点ですが、そういう靴にめぐり合えたら、多少なりとも身体の歪みも治るのではないかと思う今日この頃ではあります。

発言撤回。

2009-04-24 21:43:46 | …and so on
政治家なら自分が発する言葉に「責任」を持てよ…と思ってしまいました。一国の大臣が、事務所や総務省に抗議電話が殺到したぐらいで自分の発言を撤回するのはいかがなものかと。「最低の人間」改め「最低の行為」だそうな。自分が発言すればどういうハレーションが起きるかぐらい、政治家だったら考えろと思ってしまった。日本国のマスコミ各位も、草剛を云々する前に、こういう無責任発言を繰り返す政治家センセイをまとめて断罪したらどうなんでしょうね。自分の発言で、ひょっとしたら社会的に立ち直れなくなる人が出てくるかもしれないぐらいのことは、いい大人だったら考えるんじゃないかなぁ。芸能人なら許されなくても政治家なら何をしても許されるっていうものではないと思うのですが。

今回の事件で、確かに草剛の関係者は多大なる迷惑をこうむるのかもしれないし、CMや番組差し替え(これだって、冷静に考えれば過剰反応かもしれないけど)にかかる費用や手間は莫大なものになるとは思う。地デジ関係一つとっても、2011年までに、とにかく国民がTVを買い換えるなりチューナーを付けなければならないから、5年スパンでキャラクターを選んだのだというのは分かるし、だから不祥事はあってはならないものだったという事情も分かる。ただ、昨日も書いたけど、真夜中の公園で泥酔して素っ裸で騒いだことを、果たして不祥事というのかどうか。一般常識で考えて、そんな人なら新橋辺りにもわんさかいるんじゃないかなぁ。それでいちいち謹慎していたのでは、社会生活が停滞してしまうと思うのは、ワタクシの考えが甘すぎるのでしょうか

別にワタクシは草剛の大ファンというわけではありません。SMAPは嫌いではないけど、目を吊り上げて擁護しようとも批判しようとも思わない。ただ、昨日からの大臣の発言も含め、マスコミが何故こんなに過剰反応するのか不思議に思っているだけです。ワタクシが個人的に、マスコミの作る恣意的に近い情報に踊らされたくはないだけの話です。例えば酒酔い運転で人を傷つけたとかいうのなら話は全く違ってくるし、それは芸能人であろうとなかろうと糾弾されてしかるべきだと思う。でも昨日の事の顛末だと、確かにかなり非常識な行動だとは思うけど、誰かを傷つけたわけではない。でも、マスコミのバッシング(?)の仕方を見ていると、あちこちで頻発するいじめの問題と重なって見える。弱みを見せた人間によってたかって襲いかかっているように見えて仕方ないのです。ワタクシの考えすぎなんでしょうか?

いいひと。

2009-04-23 20:42:49 | …and so on
「いいひと」で居続けることは難しいことなのかもしれないなぁと思いました。今日の草剛逮捕のニュースを各ポータルのヘッドラインを読みながら、当然彼だってストレスは溜まるだろうし、前後不覚になるぐらい呑まないとやっていけないこともあるだろうし。午前3時の六本木ミッドタウン近くの公園で素っ裸で大声を上げていた。その代償として彼が失うものの大きさを思うと、芸能界を生き抜いていくのは想像を絶して大変なことなんだろうと。草君の場合は、草食男子ナンバー1とかに選ばれていたりもするので、最初に目に飛び込んできた「公然わいせつ」という言葉とのギャップがありすぎるというのもある。普通のサラリーマンなら、当然こんな大事になるようなことではないだろうと思うのだけど。

それにしても、総務大臣の言葉には驚いてしまいました。いくら地デジ親善大使を管轄する大臣だからといって、人を傷つけたわけでもないのに、「最低の人間」呼ばわりはないんじゃないかなぁ。真夜中の公園で飲みすぎて素っ裸になって大声を出しているのは「最低の人間」なんでしょうか?あんまり政治家センセイに最低とか言われたくないと思うのはワタクシだけですか。ワタクシもヘッドラインしか見てないので前後の文章が分からないけれど、一国の大臣ともあろう方が他人のことを軽々に「最低」とか言うのはいかがなものかと。自分の発言がどんな影響をもたらすかをあまり考えないのは、今の内閣の方々に共通していることなのかもしれないけれど。

「いいひと」であり続けるためには、どこかで溜まったストレスを発散させなければならない。それは別に草剛に限ったことではありません。みんな、他人から性格が悪い人間だなんて思われたくないのは当たり前のことで、だからストレスフルな毎日を送らざるを得なくなる。そこをクリアできるのは天上天下唯我独尊の人だけで、そういう人のために周囲はますますストレスを抱えることになる場合が往々にしてあります。アルコールの呑めないワタクシには、酔っ払うことでストレスが発散できるのか否かは甚だ謎ですが、過ぎたるは及ばざるが如しということなのでしょう。でも、昨日までと掌を返したように容疑者扱いするマスコミも、報道姿勢としてそれでいいのか?と密かに思ってしまったワタクシなのでした。

40 翼ふたたび。

2009-04-22 20:25:24 | books&magazine
そういえば、先週から土日をかけて石田衣良の「40翼ふたたび」を読了しました。人間、40歳が人生のおおよその折り返し地点だと思うのですが、そこからもう一度何かを始められるかをテーマにした連作小説です。40歳で広告代理店を辞めて、紆余曲折の末フリープロデューサーになった男性のもとにいろんな人々がやってくるという形式で物語は進みます。そもそもフリープロデューサーって何?という疑問も残りつつ、23年間引きこもり続けた40歳とか、大手銀行を辞めて中小企業に転職することが自分のやりたいことだったと悟った40歳とか。この小説は、一部例外もありましたが、大体40前後の男性の物語になっています。男の人の40歳という年齢は、これから大人の男としての魅力が増してくる年齢だと個人的には思っているのですが、当のご本人たちはどうなんでしょうね。女性が40を過ぎると後は下り坂を転げ落ちるだけのような気がするけど、男性はこれからいい男になっていくんじゃないかなぁ。

一番印象に残ったのは、17歳から23年間引きこもり続けていた男性のお話です。年老いたご両親がこのまま手をこまねいて見ていられないと主人公を訪れるのですが、主人公はセラピストではない。自分にはどうしてあげることもできないと断ろうとするところからお話は始まります。今、現実にこういう人もいるわけですよね。40過ぎても引きこもりを続け、社会復帰しようにもできないような人々。「甘えてる」と言ってしまえばそれまでだし、年老いていく親兄弟のことを考えると切なくなる。引きこもらざるを得なかった事情はあるにせよ、ワタクシは個人的にはあまり同情もしない。人間、いったん楽な道を見つけてしまうとそこから抜け出すにはものすごい努力が必要になるわけで。でも、みんな生きていくために働いていることも事実で、彼らはそこからいつまで逃げているんだろうと思う。逃げ続けて一生終われるとして、そのために心を痛め続けなければならない周囲の人々のことを彼らはどう考えているんだろう?

石田衣良は、そういう人々を非難もしないし同情もしていないと思う。ただ、淡々とそういう人の心情を描き、温かい目で見守っている感じはする。もちろん連作小説の中の一つの物語なので、ある程度の結論みたいなものは提示しているけれど、必ずしもハッピーエンドとは限らない。引きこもり男性以外の話でも、どこかビターチョコの味がするのは、やっぱり40歳という年齢のなせる業なのかもしれないけど。20歳の時と同じ結論になるわけがないので、ちょっと身につまされる話だったりもする。人間も40歳を過ぎると、なかなか「美丘」みたいに純粋にはね、生きられる年齢ではなくなってきているんだなぁと思わされた本でした。


人間関係。

2009-04-21 20:22:49 | works
東京は、夕方から雨が降り始めました。今日は1日中資料を作るのに没頭していました。提出するまでにはまだ時間はあるのだけど、調べるのがやたらに面倒な資料なので早めに作ってしまおうと思った次第。ベースの資料が基本的にシステム化されているはずなのに、なぜか紙ベース資料をあちこちから引っ張り出さなければならず、要らない労力を費やしている感たっぷりのお仕事です。システム化したら紙ベース資料は要らなくなるというお題目だけは立派なワタクシのカイシャですが、作ったシステムがどうにも中途半端な上に、このご時勢でシステムをバージョンアップする予算もないらしい。うちのカイシャのシステム部門は立ち上がった時点からあまり出来がよくないと評判なのだけど、お金がなくてバージョンアップできないようなシステムは最初から作らないでいただきたいものです。

中途半端なシステムと紙ベースの資料をつぎはぎしながら新しい資料を作る、それ自体は個人的には好きな作業ではあります。誰にも邪魔されずにできれば何も言うことはないのですが、さすがにそれは無理なので、できるだけ人と目を合わせないように気配を消して事務作業をしておりました。ワタクシの作る資料は、Excelがあれば十分なのであまり難しいことはしてない。ボリュームはかなりありますけどね。そういう作業を一人で黙々とできる環境ならば、わりと淡々と仕事するんですけどねぇ。打ち合わせやら苦情賜りの方が仕事の配分としては大きいので仕方ない。今日は、そういう意味ではラッキーなことに作業に没頭できました。昼間に事務作業が進めば、残業もしなくて済みます。なので、出来る限り無駄な打ち合わせは排除したいと思ってはいるのですが。

ワタクシ的には無駄だと思う打ち合わせに命をかけているおぢさんもいますから、仕事というのはやはりなかなか難しい。自分がいなければこの仕事は回っていかないと真剣に思っているおぢさんって結構多いのですが、果たして本当にそうなのかちょっと疑問に思う今日この頃。一人の職員がいなくなったぐらいで立ち行かなくなる事業などというのはありえないし、それは組織としてもおかしなことだと思うのですが、自分がいなければ…と眦(まなじり)を決して、悲壮感を漂わせているおぢさんってどうよ?と思ってしまいます。そういう方々の熱意というか、仕事に対する情熱は見習うべきところも多いんだけど、周囲との温度差みたいなものもある。最近しみじみと思うのですが、職場の人間関係を上手にまわしていくのは本当に難しいですね。