雨の夜と下弦の月

毎日を静かに、穏やかに生きていきたいと思う日々。
そのわりにはジタバタと暮らすワタクシの毎日を綴っております。

オンタイム。

2009-10-09 20:49:21 | …and so on
帰宅してニュースを見るともなく見ていたら、今年のノーベル平和賞がオバマ大統領に決まったとのこと。ちょっとびっくりしてしまいました。大統領に就任してまだ1年足らず。イラクのアメリカ兵を完全撤退させて中東に和平をもたらしたとかいう話も聞かないし、受賞理由がいまいち見当たらない。フジテレビスーパーニュースの安藤優子さんがいうには、就任直後にプラハで行った「核なき世界を目指す」云々という演説が決め手となったらしい。それだけで受賞できるほどノーベル平和賞って簡単なものでもなかろうに…というのは個人的な感想ですが。話題性という意味では大きいと思います。何せ今をときめく人ではありますから。ただ、核なき世界を目指すというなら、まずは自国の保有する核兵器を全て処分するところから始められたらいかがかと思うワタクシの根性は、やっぱりひねくれているのでしょうか。どうもいまいち納得できないなぁと思いつつ、ニュースが終わってしまいました。

ノーベル賞といえば、ここのところほぼ毎年村上春樹の名前が文学賞候補に挙がっていると思うのですが、なかなか受賞には至りませんね。今年も残念ながら受賞できなかったようです。ご本人がノーベル賞を欲しているとは思えないのですが、村上春樹は世界中で翻訳されて読まれているわけだし、受賞してもおかしくはないのかなと。川端康成はいかにも日本的なエキゾチズムで受賞したのかもしれません。大江健三郎は何度か読もうと試みたのですが、どうも頭に入ってこなくてそのたびに挫折しております。大江健三郎の翻訳は難しいだろうなぁと個人的には思います。たぶんこれからも何度かトライしてそのたびに挫折する羽目になりそうです。この偉大な先人2人に村上春樹が続けるかどうか、村上春樹に関してはほとんどオンタイムで読み続けているワタクシとしては、やっと自分にも理解できる作家が世界に認められるかもしれないと期待しております