雨の夜と下弦の月

毎日を静かに、穏やかに生きていきたいと思う日々。
そのわりにはジタバタと暮らすワタクシの毎日を綴っております。

カッコいい年寄りへの道。

2010-09-30 20:08:48 | …and so on
東京は、今日も1日中雨が降っていました。夏の間ほとんど降らなかった分を取り返そうとしているかのように、今週は良くないお天気が続いております。見方によっては恵みの雨なのかもしれませんが、通勤・帰宅時に傘をさすのが本当に嫌いなワタクシとしては、かなりユーウツな状況になっております。気がつけば明日から10月、1年の4分の3が終わってしまいます。ってか、今年があと3か月しか残っていないという驚愕の事実に直面し、しかも10月にはまた1つ年を取ることになるという、あまりめでたくない事実にも直面しております。誕生日を迎えるのがうれしくなくなって早20数年、確実に年寄りへの道を歩いているわけです。どうせ年を取るのであれば、夏木マリのようにカッコいい年の重ね方をしたいとは思うのですが、言うは易く行うのは途方もなく難しいものです。外見が違いすぎるのはこの際措いておくとしても、あのカッコよさは、やっぱり内面が充実しているからこそのものだろうとは思うのです。

有名人だから夏木マリの名前を挙げましたが、ワタクシの周囲にもごく少数ではありますが、カッコいい年の取り方をしている方はいらっしゃいます。見た目がどうこうというのはほんの一部分で、やっぱりものの考え方などが素敵だなと思うわけです。そういう方をちらちら観察していると、仕事も遊びもできて、自分の意見はしっかり持ちつつも、ものの見方に偏りがないという方が多いのかもしれません。面白いと思ったことには積極的にトライしているとか、「もう年なんだから」を言い訳にしていないとか。ワタクシなどは、何かにつけて「もう…だから」という言葉に振り回されているのですが、カッコいいと思う方は、そういう考え方をなさっていないような気がします。カッコいい年寄りになりたければ、まずはその考え方を見習わなければいけません。何が何でもポジティブであればいいかというと、またそれとはちょっと違う気もします。カッコいい年寄りへの道程は、本当に険しいと思う9月最後の日でした。

「ヤニ部屋」の人々。

2010-09-29 20:13:48 | works
本日は、午後からワタクシの事務所の偉い方々が打ち揃って現場視察にお出かけになりました。おかげで、お留守番部隊の下々だけしかいなくなり、仕事がものすごくはかどりました。静かだし、集中力を途切れさせるような雑用もないし、ずっとこの状態だったらいいのにと思いつつ、相変わらず山のようなファイルの処理に追われていました。よく考えると、超過勤務をしていると仕事がはかどるのも、偉い方々がいないし、雑用がない状況だからなのだと思い至りました。今のところは、超過勤務をするほど切羽詰っているわけではないので、ほぼ時間通りに帰っているのですが、お正月明けぐらいから年度初めぐらいまでは、年寄りには厳しい超過勤務が待っております。ただし、身体には良くないこと夥しいのですが、仕事をするのは夜に限る…と内心では思っていたりします。昼間の煩さは、それでなくても集中力にないワタクシに残っているわずかな集中力を、どんどん奪っていくみたいです。

特に、今の上司はとにかくのべつ幕なしに大声で電話をかけて、相手かまわず喋り散らすタイプなので、存在だけでイライラします。何をそんなに話すことがあるのか甚だ謎なのですが、本社だったり他の事業所だったり、平気で1時間ぐらい電話をしています。電話を受けるほうもさぞかし迷惑だと思うのですが、皆さん、そこは大人なので辛抱強く相手をしてくださっているようです。ひととおり電話をかけ終えると、今度は喫煙室に直行してなかなか帰ってこない。ワタクシの事務所でも、ご多分に漏れず、喫煙する方々は別名「ヤニ部屋」と呼ばれるところでしか煙草を吸ってはいけないことになっております。ワタクシなどは、その部屋の前を通っただけでも気持ち悪くなることがあるような場所なのですが、今や大少数派の喫煙者の皆さまは、そこで肩を寄せ合うようにして煙草を吸っていらっしゃいます。何なら、上司の机ごとそこに移動できないか…と埒もないことを考えておりました。お互いの精神衛生上も、結構いいアイデアだと思うのですが。

脳みそのキャパシティ。

2010-09-28 20:10:37 | works
東京は、帰宅する時間にようやく雨が上がり、ちょっと青空が見えてきました。そうなると、朝着込んでいた長袖の厚手のカーディガンは暑いし、かといって脱いで手に持つのは邪魔だし…という困った事態に陥ります。電車内も、朝はちょっと暖房が入っていた気がしたのですが、夕方乗った電車では冷房が入っておりました。毎時期、季節の変わり目はこんなものかもしれませんが、それにしても今年は1日ごとに極端な天候が続きます。世間では「秋バテ」なる言葉が登場したようですが、ワタクシも含めて、うちの事務所にも秋バテ中の人間が多数いて、調子が悪いと言いつつ仕事をしております。ワタクシも、風邪とまではいかないのですが、朝から頭痛はするし体調は今一つよくなくて、PCで何度も簡単な入力を間違う始末。こういう時は、おのれにまったく自信がないので、結果的には幾重にもチェックをして、大きなミスにはならないことが多いのは不幸中の幸いというべきなのでしょう。

どれだけ処理をしても、あとからあとから分厚いファイルがデスクの上に積みあがっていくので、少々げんなりしております。もちろん、他人様のお金が絡む書類なので迅速に処理しなければならないのですが、ワタクシの脳みそのキャパシティは、優秀な方と比べるとかなり小さいので、1日に処理できる限度も自ずから決まってくるというもの。ある一定の限度を超えると、根性とか気合いでは何ともならなくなります。脳が、これ以上の情報流入を受けつけないという限界点みたいなものがあるわけです。若い頃は、それでも何とか根性を振り絞ってやれた時期もありますが、年を取るにつれ、脳のほうも頑固になるらしく、本当にPC上の数字を見ても反応しなくなるわけです。それでもやろうとすると、途端にケアレスミスが激増します。なので、最近は脳が「もう無理」と判断したら、それには逆らわないようにしております。キャパシティも小さいけれど、ひょっとして、脳に空洞ができ始めているのかもしれません。そっちだったら、全く笑えない話なのですが。

秋冬の流行色。

2010-09-27 20:10:25 | …and so on
今日の東京も、結局1日中雨が降り続き、寒い1日になりました。土曜日ほどの冷え込みではありませんでしたが、長袖1枚では外にいるのがちょっと厳しい感じです。先週は、まだ半袖でもいい加減に暑いと思っていたのが本当に嘘のようです。職場の同僚とも「暑さ寒さも彼岸まで」とは言うけれど、こんなに極端に寒くなることはないのにという話で盛り上がってしまいました。ワタクシは、自宅では土曜日から、職場では本日からPCデスク用のひざ掛けをしております。何でもいいけど、まだ9月も終わっていないのにひざ掛けが必要な気候って一体…と思ってしまいます。先週は夏用のクロップド・パンツ(7分丈ぐらい)で十分でしたが、24日からはしっかり秋物の普通のパンツをはいております。確かに、10月1日は衣替えと相場が決まっているわけですが、今年のあの暑さでは、もう少し先でもいいかと思っていたので、慌てて秋物の洋服を引っ張り出しております。通勤電車の中でも、急に背広着用率が増えました。

例によって、昨年の秋口におのれが何を着て通勤していたかをすっかり忘れているワタクシは、何を着て通勤すればいいのかで、毎朝、頭を悩ませております。いくら何でも昨年買った服はまだ捨てているわけはないのですが、それにしても、自分がどういう格好をしていたかが思い出せないので、結局、目についたものを片っ端から着る羽目になります。幸か不幸か、似たような系統の服ばかり買っているので、細かいところに目をつぶれば、それほど変な格好に見えないのはありがたいことです。カーキ、グレー、茶色、黒、ベージュ…おのれの洋服ダンスを見るたびに、これ以外の色はないのかとため息をついているのですが、基本的に、いわゆるパステル調の色を着る自分が想像できない。それに、手持ちの服に着回しが効く色を考えると、どうしても上記5色ぐらいしか手が出ないのです。女性雑誌及び関連Webサイトによると、今年はキャメルが流行するらしいですが、キャメルって実は難しいのです。要はラクダ色ですから。下手な合わせ方をすると、とんでもなく安っぽく見えたりもします。カシミアのセーターが買える方々じゃないと厳しいと思います。ワタクシには縁がない色なのですね。

良質のタンパク質。

2010-09-26 14:43:24 | foods&drinks
東京は今日も秋らしい、気持ちのいいお天気になりました。昨日の朝ほどの寒さはなかったので、今のところは生姜湯の出番はありません。昨日、買い物に出た時に生姜湯のストックを買い込んできました。冬に飲むもののイメージがあるのですが、最近は夏に冷やして飲む人もいるらしく、ワタクシが行くスーパーには一年中置いてあります。昨年の冬はちょっとした生姜ブームだったのですが、「美的」などを読んでいると、必ず大豆と生姜は身体にいいという記事を目にします。ワタクシは納豆と豆腐は好きなのですが、豆乳はどうも苦手でなかなか食指が動きません。たまにTully'sなどでソイラテを頼むのが精いっぱいなのですが、本当は、豆乳を毎日飲むのがいいらしいですね。その分、納豆はよく食べるようにしています。美容にいいかどうかをいちいち気にしながら食事をするのもストレスが溜まると思いますが、美容ジャーナリストとかいう人々は毎日それを実践しているらしい。本当かよ?と思うのですが、雑誌で見る限りは本当らしい。「美容」を仕事にするのも大変だと思ってしまいます。

…とはいえ、あくまでも雑誌向けのお話だとは思うのですが、50代と思しき方がスタイルもよく、肌の調子も麗しく…みたいな記事を見てしまうと、日頃のおのれの不摂生さ加減に自己嫌悪に陥ったりもするわけです。もちろん、昨今は写真をお直しできるので、どこまで本物なのかということについては眉に唾をつけなければなりません。ともあれ、限りなく草食系に近いワタクシにとって、大豆が貴重なタンパク源であることは間違いありません。夏は冷奴ばかり食べていましたが、これからは湯豆腐が恋しい季節になりますね。ただし、一人鍋はどうしても侘しいと思ってしまうので、湯豆腐を自分の家で作ることはまずありません。なので、ワタクシの場合は、これからの季節は納豆の出番が増えることになります。あとは、ワタクシが動物性タンパク質として食べられる貴重な食材のチーズとか。ダイエットしたいなら、実は良質のタンパク質を摂ることは必要なのだそうです。これも「美的」からの知識なんですけどね。肉・魚類がほとんど駄目なワタクシとしては、これは結構難問なのです。

いきなり寒い。

2010-09-25 14:37:52 | …and so on
昨夜から、一昨日ぐらいまでの暑さはいったいなんだったのかと思うような寒さになりました。急激に涼しくなったから、ちょっとの気温変化でも寒く感じているのかもしれないと思い、ウェザーニュースを見てみたら、ワタクシの住んでいる地域の本日の最低気温13.9℃だったらしい。そりゃ寒いわけですよね。冷たいものばかり欲していたワタクシの身体ですが、今朝は、起きた途端生姜湯が飲みたくなる始末。買い置きの生姜湯(粉末になっているもの)があったので、朝から生姜湯を飲んで一息つきました。午後には雨も止んできれいな青空になりましたが、買い物に出ても秋らしい気温なので、これがこの時期本来の姿なのだとミョーに納得してしまいました。同僚のお子さんの小学校では、今日が運動会とのこと。午前中はちょっと寒かったかもしれませんが、お昼過ぎからはいかにも運動会日和といった感じになりました。もう運動会の季節なんだなと、運動会に全く縁のないワタクシは同僚などの話で季節を感じます。

それにしても、あまりにも政府の対応のふがいなさに頭にきているので、昨日から中国人船長釈放関連のニュースは全く見ていないのですが、ポータルサイトのヘッドラインだけ見てても、どこかの国の総理大臣は「超法規的措置で釈放できないのか」と言ったとか言わなかったとか。ワタクシは当時中学生だったと思うのですが、一連の連合赤軍によるハイジャック事件の時に当時の福田赳夫総理が「人の命は地球より重い」とか何とかで、超法規的措置がとられたのを覚えております。それに比べると、今回は人命が危険にさらされているわけでもないし、この国の総理大臣は何を血迷っているのか不思議で仕方ありません。検察の判断で自主的(?)に釈放したという話になっているようですが、そんなバカな話を信じる国民がいるわけはないだろうにと思ってしまいました。有形無形の政府の圧力に屈した形で、検察も釈放せざるを得なかったんだろうと。タイミングのいいことに、大阪地検のデータ改ざん事件が表沙汰になったことでもあるし…というのは、ワタクシの根性がひねくれているからかもしれませんが。

いずれにしても、この国の未来は今朝のうちの近所並みにお寒いことは間違いなさそうな気がします。しっかり、幹がブレない政治家ってどこかにいないものでしょうか。

お人よしにも程がある。

2010-09-24 22:28:46 | …and so on
飛び石連休で休暇を取得している方々が多い中、ワタクシは「至急」案件を抱えて、朝からどたばたと仕事をしておりました。今月中に相手方にお金を支払うと約束しちゃったのよね…と軽く言われ、約束する前にこちらにも一言ご相談いただきたかったんですけどと、相変わらず声には出せない独り言の嵐でした。うちの事務所から本社の出納部門を通り、銀行で処理して入金というプロセスを踏むのですが、最短でも本社に4営業日前に送り込まなければなりません。ということは、何が何でも今日中に処理しなければならないのですが、例によって書類がボロボロで、これで本社を通るかどうかは賭けですよねとそのセクションの後輩男子と話をしながら、とにかくダメもとで送り込んでみようということにしました。書類がしっかりしている人はそんな危ない橋を渡らずに済むのですが、そうでない人に限って「至急」の大安売り。結局、段取りがきちんとできてないんだろうなと最近気がついた次第。

そんなこんなで16:00ぐらいまでばたついていたのですが、ひと段落したので何気なくYOMIURI ONLINEを見てびっくり。例の中国人船長、釈放しちゃったんですか?何で?と口をあんぐりと開けてしまいました。自国の領土内で不正を働いている人間を、ちょっと向こうが強硬姿勢に出たからと言ってお咎めなしで釈放するなんて、本当に日本国には警察も検察も要らないんじゃないの?と思ってしまった次第。ひょっとして、政府は尖閣諸島は中国領土だと認めちゃったんでしょうか。ってか、これでいくと認めたようなものですよね。そのうちに沖縄も九州も中国領土になってしまうんじゃないかと、マジで心配になってきました。向こうさまは何しろ中華思想のお国柄です。いちいちビビッて向こうさまの言いなりになっていると、日本は中国の属国になりかねないんじゃないかと思ってしまいました。お人よしにも程があるというか、自国の領土に関する問題でこんなに弱腰だと、韓国に竹島を取られるのも時間の問題のような気がします。日本海という名前も地図から消え、北方領土は永久に帰ってこない。本当にそれでいいんですかねぇ。

寝る大人は育つ(?)。

2010-09-23 16:18:59 | …and so on
昨日の猛暑日は太平洋高気圧の最後の抵抗だったのだと思うほど、東京は、昨夜からの雨と雷で一気に秋になってしまいました。昨日は半袖のカットソーでちょうどよかったのに、今日は、さっき買い物に出る時に慌てて長袖のTシャツとパーカーを引きずり出してきました。極端から極端に走った今年の夏の集大成と言えるかもしれません。「暑さ寒さも彼岸まで」とは言いますが、こんなに急に、いきなり秋になるのもいかがなものかと思います。たぶん、体調を崩す方が続出するのではないかと思うのですが。ワタクシは昨夜も21:30就寝、5:30起床という、本当にご高齢の方のような生活をしております。しかも、7:30から2時間二度寝し、11:30からまた2時間三度寝したので、都合12時間も爆睡してしまいました。寝る子は育つというのはお子さま方のことで、寝る大人は確実に太ります。分かってはいるのですが、襲ってくる睡魔には勝てませんでした。おかげで、今頃になってバッチリ目も頭も冴えてくる始末。

年を取ると早起きになると言いますが、あれは睡眠時間が短くなるわけではないみたいですね。ご本人及び周囲の人間に自覚があるかどうかは別として、早く寝るとかお昼寝をするなどで睡眠時間はきちんと確保されているとのこと。別に、年を取ったら睡眠時間が短くて済むようになるわけではないらしい。それをTVかなんかで見た時に、実家の祖母が存命だったころ、よく昼寝をしていたことを思い出しました。祖母は、93歳で亡くなるまで心身ともに比較的元気に過ごしておりました。腰と膝の神経痛には悩まされていたというか、よく痛いと訴えてはいましたが、少なくとも頭のほうは亡くなる直前までしっかりしていました。ある意味、幸せな寿命の全うの仕方だったと思うのですが、睡眠時間を十分に確保できていたことも一因かなと思い至りました。不肖の孫に隔世遺伝したのは、例によって全く似なくていい腰の不調だったりするのですが。寝る大人が育つのは体重ばかりのような気もしますが、涼しくなってきたこともあり、ベッドでぬくぬくするのは気持ちがいいんですよね。


6連休のツケ。

2010-09-22 19:25:04 | works
昨日の朝、職場に行ったらPCを開けることもままならないほどの書類ファイルが積み重なっておりました。やっぱり、世の中そんなに甘いわけはありませんね。超豪華6連休のツケはこのファイル達だよなぁと思いつつ、とにかく段ボールにファイルを移してPCをようやく開くことができました。デスク脇に段ボール箱が積みあがったわけですが、当然のことながら誰も同情してくれません。PCを開いたら開いたで、メールの受信ボックスが真っ赤でした。タイトルだけ見て削除するもの、あとで読むもの、至急返信するものに振り分け、何とか受信ボックスから赤い字が消えるのに2時間を費やしてしまいました。それから、見ないふりをして逃げ帰ろうかと真剣に思ったファイルの処理を始めたのですが、これも至急処理してくれと言われるものに限って書類が不備だったりして、なかなか思うように処理が進みません。「至急」を連発する人に限って書類不備が多いのは、何も今に始まったことではないわけですけどね。

それやこれやでダンボールの中身が消えた頃には、もう周囲の方々は帰りはじめる時刻でした。3日分の仕事をまとめて片付けているのだから、ある意味自業自得ではありますが、最後のほうはPCの数字を見ても頭が全く反応しないぐらい、ヘロヘロになってしまいました。それから帰宅したのですが、とにかく眠くて、今どき幼稚園入園前のお子ちゃまでもこんな時間には寝ないだろうと思う20:30には、ベッドの中で爆睡しておりました。今のワタクシの仕事は、日々のルーティン作業でも、積み重なるととんでもない事態になることがよく分かりました。他人様のお金が絡む仕事ではあるので、数字のチェックだけは何重にもやっているつもりなのですが、他の部分にまで手が回らなくなるのです。そうすると、本社から思ってもみなかったミスを指摘され、結局いたずらに時間ばかりかかります。基本的には、ワタクシは数字のチェックだけでいいはずなのですが、本社からの手戻りを避けようとすると、本当に基本的なところからチェックする羽目になります。「至急」だったら基本だけは押さえてくれ…と各担当セクションに声には出せない独り言。

今日もその余波で、かなりヨレております。明日がお休みで本当に良かったと思う次第です。

フィリップ・マーロウに惨敗。

2010-09-20 15:04:24 | books&magazine
先週の金曜日の夜から村上春樹訳「ロング・グッドバイ」を読み始めたのですが、未だ半分にも満たず、3連休のうちに読了する目論見はあっけなく潰えてしまいました。しかも、ワタクシ的に非常に悔しいのは、いくら20年前に読んだっきりとはいえ、普通半分近く読み進めてきたら話の筋を思い出しそうなものですが、結末がどうなる話だったか全く思い出せないという事実です。当時、このフィリップ・マーロウシリーズはまとめて読んだという記憶だけはあるのですが、中身を全く覚えていないというのは、本格的にボケ始めているのかもしれないなぁと思ったりもします。その当時、ワタクシの周囲でハードボイルド小説がちょっとしたブームになり、みんなでこぞってチャンドラーを読んだ記憶だけはあるのですが。ギムレットの作り方とか、数々の名台詞は覚えているのに、肝心の話を覚えていないってどうよ?と自分にツッコミを入れております。

チャンドラーのテキスト自体は不変のものですから、訳者が変わったからといって本の内容が変わるわけもなく、我ながら、何故こんなに話を忘れてしまったのか不思議で仕方ありません。この600ページを読了して少し落ち着いたら、再度、清水俊二訳の「長いお別れ」にチャレンジしてみようかと思う次第。ついでに言うと、野崎孝訳の「ライ麦畑でつかまえて」も、もう一度読み直してみようかと思っております。お2人が訳した時代と村上春樹が訳した時代では、ビミョーに時代背景は違うしテキストそのものに対する評価も違っているわけで、それを読み比べてみるのも面白いかなと思っております。「グレート・ギャツビー」は村上春樹の訳が素晴らしかったので、他のものを読み直す気はあまりないのですが。それにしても、クールでタフでカッコいいフィリップ・マーロウみたいな男性が、今の日本のどこを見渡してもいそうもないのは、個人的には極めて残念です。男子諸君、かっこいい男になりたかったら、一度このシリーズを読んでみることをお勧めします。ワタクシも、これから続きを読む所存にて。