「快適な場所は猫に聞け」という言葉がある。
ぎらぎら太陽の照りつくキッチンが、そこなの?
今日の昼過ぎに出張からハニバニ(夫)が帰宅した。
私が仕事を終え、家に帰ると彼は日光が差し込む、そのギラギラキッチンで
のんびりとローカル新聞なんぞ読みよった。
「この記事読んで。で、感想を聞かせて。」と手渡された新聞の記事。
そこには、『1歳児、飼い猫に襲われる』との見出しで、お母さんと
そのお母さんに抱かれた男の赤ちゃんの写真が載っていた。
確かに顔や胸、お腹付近にかなりの引っかき傷がある。
それぐらいの傷、大人が負ったならなんてことないだろうが、
皮膚がとっても柔らかい乳児にとっては大事だ。
しかも体に抵抗力もまだ備わっていないだろうから、
引っかき傷からどんな病気になるかもわからない。
それにしてもその猫、よっぽど腹を立ててたと存じる。
私はまずため息をひとつつき、記事を読む前に彼に言った。
「記事、まだ読んでないけど、彼(男の赤ちゃん)って
その猫になにをしでかしたんかね?」
すると彼はやっぱり!という感じに頷き、こう言った。
「やっぱりそう言うと思ったよ。記事読まなくていいからね。」
と、私の手の中の新聞をすっと取り上げた。
なんだか記事も読む気にならなかった。
猫と赤ちゃん。
私にとっては双方が、水と油の関係だと思っている。
飼い猫に襲われたということだが、一緒に暮らすペットは
何もされないで襲い掛かることはない。
以前、動物と子供に関して記事にしたことがあるが(参考記事)
子供と上手く付き合えるのは犬だと思う。
簡単に言うと、犬は寛大だが、猫は黙認して大目に見ることが
できない動物だ。
もちろん例外もあるけどね。
この赤ちゃんの母親には申し訳ないと思うが、
もう、言いたくて言いたくてしょうがないのでここで言う。
「あなたの赤ちゃんが何か悪さしたんじゃないの?」ひえ~。
ああ、彼女、本当なら絶対に私に反撃してくるだろうな。
だって、もし彼女が、
「この子が遊んだつもりでしっぽでも引っ張って
(猫に)怒られたんでしょうね。」
などと思っていたなら、まず記事になって新聞には載ってなかっただろう。
飼い猫なので、その猫を彼女がこの先どうするのかは
知らないが、恐らく彼女の息子とその猫は当分不仲だろうことは
超能力者でない私にも手にとるようにわかる。
きっとその猫を手放すだろう。
猫にとっては、いままで快適に過ごしてきた場所を
腹を立てたことがきっかけで追い出されることになるのだ。
そう思うとなんだか気が重くなる金曜日だった。
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