どこまでだって歩いていけるさ

2012年1月22日 それまでの日記を引き連れてOCN Cafeから移住。
新しい扉の向こうには何があるのだろうか。

11月10日(火) その2

2015年11月10日 | 日記
桂離宮の見学は1時半からで 受け付けは20分前となっている

知らない場所に行くとしても ここを12時に出ればいくらなんでも十分間に合うのはわかっているが 時間が中途半端だし 桂に行けばそれなりに見るものだってあるだろうと とりあえず電車に飛び乗った

桂駅から桂離宮までは ゆっくり歩いても20分

途中に「桂地蔵」という地蔵寺あり



なんでも京都には六ヶ所の地蔵寺というものがあって 旧街道から都への入り口にあるそうだ

小野篁(おののたかむら)が一度冥土へ行ってから地蔵菩薩に出会って蘇り云々やら 平安時代の伊勢もかつてこの近くに住居があったといわれる と 入口には書いてある

懐かしい名前に出会って 伴善男の応天門の変を思い出す


小野篁は 祖先は小野妹子 孫にはあの書家で有名な小野道風がいる(小野小町も?)が 彼自身も書に長けており また漢詩や和歌にも秀でていたというのが 日本史で学んで知っていた知識

「子子子子子子子子子子子」を何と読むかと天皇に問われて 「ねこの子のこねこ ししの子のこじし」と読むと答えたという話はどこかできいていたが それを読み解いたのが彼だったことは これを書くにあたって調べて知ったこと

ついでに言うと その前に彼は「無悪善」といういたずら書きを何と読むのかと問われている

「さが(悪)無くて善からん」(嵯峨天皇が居なければ善いのに・・・といった意味)

この天皇こそが実は嵯峨天皇であった 

お前が書いたから読めるのだろうと怒り では お前はどんなものでも読めるのかと突き出した難問がこの「12個の子」であった

調べてみるとこの小野篁は なかなか激しい性格の人物のようだが 島流しにあったにもかかわらず許されたことからしても その才能も人物もなかなかだったのだろう

彼は地獄を行き来したという話もあり また異母妹との恋愛もあったという話もあり たかがお寺と思って通りかけただけのことであったのに 思いがけず面白いものに出会った

8月の22・23日にはそれらを巡拝する「六地蔵めぐり」というものがあること 襖絵は長谷川等伯の筆で重文であるらしいことも調べていて知ったが それらは未確認の話 


ひとりの女性が熱心にお参りをしている

何を願い 何のお礼なのか 

私はそのまま桂川をめざす


入口の横に書かれてあったもの
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6 コメント

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Unknown (春庭)
2015-11-13 22:39:09
さすが京都、いろんな由緒ある神社仏閣、ひきもきらずですね。
京都旅行、いっしょに楽しんでいきます。
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よく調べられましたねえ (くちかずこ)
2015-11-13 22:51:30
小野篁、そうだったのですね。
くちこは、2月に六波羅蜜寺の近くの「六道さん」というお寺に行きましたよ。
小野篁が毎晩、地獄と行き来した井戸がありました。
色々、説明を聞くことも出来ましたよ。
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松がいいですね~ (みらい)
2015-11-14 07:33:00
関東で見かける松と違って、
大きな盆栽のように感じました~
京都って、限られた空間から無限を感じるって言うか・・・
上手く言えませんが、そんなふうに思いました。
ヨッコちゃんの写真の腕も良いのかも^^
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春さんへ (yokochann)
2015-11-15 19:02:45
小さな神社、道祖神とか、何気ないお稲荷さんとか・・・案外とそういうのも面白かったりして。

やっと、そういう年齢になったのかもです。
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くちかずこさんへ (yokochann)
2015-11-15 19:07:32
あのあたりですか・・・。
今度機会があれば、行ってみます。

五条から四条の川沿いの裏道も、なかなかです。
知るって、楽しいことですね~。
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みらいちゃんへ (yokochann)
2015-11-15 19:09:10
知識無しで歩いていて、綺麗だなぁ~とか面白いな~って思って見ると、何かしらの発見があって・・・
そういうのが、徘徊の一番の醍醐味かな~。
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