イヌは食卓からお別れ・・・？

本を読んでいたら　地球は生物の絶滅を重ねた星である　とあった

三葉虫やアンモナイト　恐竜の類の絶滅は有名かつ謎もあって興味津々だが　現代のこの数百年の間にも数多くの生物が消えていったし　今もその危機は続き　レッドリストにはよく知る動物の名前もたくさん載っている

この地球に生まれた生物の9割近くの種が消えていったことを考えると　「生あるもの　いつかは滅びる」というのは避けられない運命なのだろう

絶滅が進化の契機になるとも言えるわけだが　しかし自然淘汰だけの問題ではなく　人間の欲の果ての絶滅も少なくない

 

こんな時期にそんな文章に出会うと　複雑な気持ちになる

というのも　タイの海岸ではこのところ　このコロナ騒ぎで人間が海に近寄らないせいか　ジュゴンが沢山見られたり　ウミガメの産卵がいつもより多かったりする現象がみられるというのだ

多くの生き物にとっては　人間こそが彼らにとってのウイルスのようなものなのかもしれないし　もしかしたら　コロナウイルスよ　よくぞやってくれた！と思っているかもしれない

我が物顔で地球を独占する人間に対して　生き物たちが仕返しをしているのだ　とまでは思わないが　コロナの問題は別にしても　色々と考え直すことはあるかな

 

あっ　そうそう　ニュースで「イヌは食卓からお別れ」と見出しにあったので　よくペットと一緒に食卓につく人がいるけれど　あれは不衛生だからやめよう　という話かと思ったら　なんと　犬を食べるのはやめようということだとわかって　びっくり

中国人が犬を食べる頻度と　日本人がクジラを食べるそれとどのくらい違うのかは知らないが　野生動物など一般的な家畜や家禽ではない「野味」の食用を全面禁止する方針を打ち出した　という内容で　以前のサーズの時も問題になったが　今回のことでそうした案が出てきたようだ

食用だけでなく　皮革の利用も含めた禁止条項も視野に入れているようで　野生動物たちは今頃　肩を組みながらうれし涙を流している・・・かもしれない