大竹まこと ラジオ番組に復帰する

ウィークデーに放送されている自分の名前のついたラジオ番組を　腰痛のために休んでいた大竹まことが手術をして戻ってきた

ある時　急に痛くなったと話してから　原因のわからぬままに治ることを信じていたが　痛みはいっこうに治まる気配がなく　断続的に休んだ結果入院　そして手術となったのだ

痛みのある中でラジオの生番組に出演してた頃　レギュラーのひとたちの言動に「おまえたちは元気でいいなあ・・・」とぽつりと一言

これって　誰もが思ってしまうことではないだろうか

誰のせいでもなく　自分の運命であり　自分が引き受けなければならないとわかっていても　元気な人を見れば自分もかつてはそうだったと思い　ああ　いいなあと心から思い　何も要らないからあの頃の元気な身体が欲しいと切に願う

恨めしいことなど言いたくは無いが　面白く無い気分やあらゆる不安が心の底によどんでしまう


大竹まことは入院していた時の精神状態のことも　面白おかしくではあるが少し語っていた

母は　人生で初めての手術のための入院を　７０歳を過ぎて経験した

ただでさえ手術を受けることはストレスになるけれど　ある意味社会と隔離され　自由の無い病室の中で生活することからも　母は大きなストレスを受けた

命に関わるような病気での入院ではなかったけれど　日頃なら楽しいと思えることに対してさえも心を閉じたと彼は話してくれたが　入院未経験の私でもそれは痛いほどわかる

そんな人は過去にも沢山いたし　勿論この瞬間にも多くの人がそういう境遇の中に居るのだろうけれど　病室にいるのが自分の身体なのか　それともほかの人の身体なのかには　絶対的に違うものがある

辛いとか悲しいといった感情で自分と他のひとを比較することはできないけれど　少なくとも肉体的苦痛ははっきりしているし　病室で生活をするという環境の変化も加われば　いつもの自分ではいられなくなることもある

自らそうした状況のリスナーになることで　彼は改めてラジオ放送について考えてみるきっかけになったようだ

自分が強い時にはなかなか周りは見えないけれど　弱ってみてわかることって　きっと沢山あるんだろうなあ

長く休んだこともあり　責任もあって　術後すぐの復帰にはまだ無理があるのだろう　本人もまだまだ本調子ではないと語ってはいたが　放送に戻ってきた

無理もせねばならぬ　というところだろうけれど　全快しますように