Michiyo Kamei "Shape of life"いのちのかたち  

画家 亀井三千代 記
「身体曼荼羅」春画と解剖図
michiyokamei diary

夢想

2016年09月20日 11時14分25秒 | 日記


20sep2016 Michiyo Kamei


来月、父の7回忌をむかえる。


父とは、ずっと離れて暮らしていたので
亡くなっても生活が変わるわけでもなく
ただただ、病院や葬儀に関する怒濤の事務的作業が押し寄せ
それをこなすのに必死だったことを思い出す。

それでも、幼い頃の京都の思い出には
必ず父の影がある。

今、7年経って、
本当にこの世にはいないんだと実感し
今日みたいな涼しい雨の日には
何だか泣きたくなってしまう。

父は、亡くなる直前、私たち家族を
「ずっと見守るから」ときっと思ったに違いない。

ばかのようだが、時々それが支えになっている
すべては私の夢想でしかないというのに。

時に夢想が「思い込み」と呼ばれると、まるで鬼の首をとったように
「それはあなたの思い込みだ!!」などと手ひどく否定される

だが死者に対する、こんなささやかな夢想ならば
許してもらえるだろうか


来月は京都に会いに行く。







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