先日、
座間の方へ引っ越した作家さんを訪ねた。
抽象画を描く彼女は20年来の友人だ。
作家同士でも
話の合う、合わないはあるのだけれど、
その人と私は
絵も、世代も全く違うのに
何故か通じ合える。
ピンとくるものがあるのだ。
その「ピン」って、実は
声のトーンや、間の取り方
その空気のことかもしれない。
そして決まって私にとって居心地の良い相手は
死のような空気を持っている
彼女のアトリエは
男のものでも、女のものでもない
生活感の全くない
絵、ただそれだけの為にある部屋だった。
立てかけられた作品だけが
静かに息をしていた。
孤独…
そういえば上海に行った恩師も
どっぷり死の絵を描く人だった。
絵とは、死の中から生まれてくるのだろうか?
絵描きはどこまでも孤独なのか?
「絵があれば、私は全く孤独を感じない」
と、彼女は言った。
孤独だとか、考えてる時点で
まだまだなのかな…
私、まだまだ甘いかな…
夜の東博
ボストン美術館展* に行った。
こんなに異様で美しい絵を描く日本人は
尋常ではない。
誇らしくさえ思う。
* http://www.boston-nippon.jp/
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