Michiyo Kamei "Shape of life"いのちのかたち  

画家 亀井三千代 記
「身体曼荼羅」春画と解剖図
michiyokamei diary

ボストン美術館展へ

2012年06月04日 16時27分21秒 | 日記


先日、
座間の方へ引っ越した作家さんを訪ねた。
抽象画を描く彼女は20年来の友人だ。

作家同士でも
話の合う、合わないはあるのだけれど、
その人と私は
絵も、世代も全く違うのに
何故か通じ合える。
ピンとくるものがあるのだ。

その「ピン」って、実は
声のトーンや、間の取り方
その空気のことかもしれない。

そして決まって私にとって居心地の良い相手は
死のような空気を持っている

彼女のアトリエは
男のものでも、女のものでもない
生活感の全くない
絵、ただそれだけの為にある部屋だった。

立てかけられた作品だけが
静かに息をしていた。

孤独…


そういえば上海に行った恩師も
どっぷり死の絵を描く人だった。

絵とは、死の中から生まれてくるのだろうか?
絵描きはどこまでも孤独なのか?

「絵があれば、私は全く孤独を感じない」
と、彼女は言った。

孤独だとか、考えてる時点で
まだまだなのかな…
私、まだまだ甘いかな…

夜の東博
ボストン美術館展* に行った。
こんなに異様で美しい絵を描く日本人は
尋常ではない。
誇らしくさえ思う。

* http://www.boston-nippon.jp/



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