Michiyo Kamei "Shape of life"いのちのかたち  

画家 亀井三千代 記
「身体曼荼羅」春画と解剖図
michiyokamei diary

幸福感

2020年09月15日 08時48分42秒 | おすすめ展覧会

コロナ禍で全国的にストレスフルだと思う。
というか、自分がストレスフルなのでそう感じるのかもしれない。
とにかく もやもやがずーっと続いている。

「美術館はすいているので3密ではない」と言われるが
美術館に行くまでが怖いじゃん。電車や駅が私は怖い。
というのも私はカルチャーをしているので、絶体にコロナにはかかれないから。

地方の人が「村八分に合うので東京には行けない」というは分かる気がする。
昨年暮れに、たかだかインフルにかかっただけでも仲間からバイキン扱いされるのだから、
人は人を差別する生きものだと思う。

とはいえ、コロナ禍にあって展示の喜びは強烈に身にしみる。
絶体に私に必要なもの、これほどの生きがいを感じる場はない。
特に仲間でワイワイやった7月の「座の会」の時は幸せを感じた。
だからこそ、このコロナ禍と展示の間で辛い思いをする。

衣食住に関係のない「展覧会」はなくても人は困らない。
なら私たち作家は何のために制作をするのか。





秋になって展覧会が増え観に行く機会が増えた。
そもそも外出が怖いのでカルチャーの帰りにまとめて画廊をまわるが
はっきり分かったことがある。
ある時、作品愛あふれる作家の展覧会を見た。
作品に対する愛情に溢れている、そんな作品を見ると
自分が人間で良かったとさえ思われて、救われる気持ちになった。
この幸福感は衣食住とは全く違うところにあり、これ以上の言葉にもならない。

自己顕示の多い展覧会の中にあって、作品が愛に溢れるというのはなんて希有なことか。
愛は形に表してもなかなか見えにくいものだけど、今回はっきりと分かった。
私もそこを目指したい。
そこに気づけたのできっとできると信じる。

尊敬する作家たち、丁寧でおおらかな愛
良い展覧会を沢山見ましたが、まだ開催中のものをご紹介いたします。↓
井桁裕子「風の世紀」展~9月20日(日)まで 
リブレリシス http://librairie6.com/




新設講座【ルネサンス探訪 ・ 解剖図を生んだもう一つの美術史】亀井三千代
10/15 11/19 12/17 よみうりカルチャー町屋 定員10名

第18回「お家時間の充実」​星野まりなさんによる亀井のインタビュー。
「人間が人間を知りたい理由とは?ー画家の絶えない人間探求」


亀井三千代HP

カルマフリーstatement (亀井三千代個展 )


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