Michiyo Kamei "Shape of life"いのちのかたち  

画家 亀井三千代 記
「身体曼荼羅」春画と解剖図
michiyokamei diary

ランボー

2010年10月06日 20時28分33秒 | 日記



フランスの詩人ランボーの詩集。
これは、4年前パリに行ったとき、セーヌ川沿いに並ぶ屋台のような古本屋さんで買ったもの。
表紙の色と絵に一目惚れした。
このランボーの顔はよく教科書に出てくるのとは違う。
調べてみたらファンタン=ラトゥールの描いたものらしい。教科書的なのはこっち。 



いずれにせよ、美形だ。二十歳そこそこで詩作を放棄、放浪の末夭折…。

不思議なことだが、家という概念をそもそも持っていない人が時々いる。
何かが壊れているのがすぐにわかる。
だが同時に、そういう人にはどこか居心地の良い、たっぷりとした魅力を感じることもある。

何かを捨てて歩き出すこと、そして前にしか進まないこと、その先には全く未知の物語が無限に広がる。漠とした世界。
それはどこか恐ろしくもあるが…でも生まれてきたのなら放浪も一つの選択肢なのだろう。家を持たない人にとっては。
彼らは家の代わりに翼を持っているのだ。

私には動かない家が必要である。必ず戻る場所が。
ふかふかのベッドとあたたかい声が。

これは引っ越し9回にしてやっと知った自分である。


最新の画像もっと見る