ヴィリニャスVilniusの旧市街も見たので
別の町に足を延ばしてみることに
目指すは
カウナスKaunas
実は
ここらへんのバルト3国のガイド本がなくて
ネットで人のブログとかを参考にして
目的地を決めてるんだけども
カウナスに
「ユダヤ人を救った日本人・杉原千畝の博物館がある」
って知ったので
行ってみることに
バスも15分に1本はあって
20Ltくらいらしいけど
それより安い電車で行くことに
鉄道駅の鉄道インフォメーションで
カウナスへの路線の時刻表ももらえた
(ツーリストインフォも駅にある)
窓口で18Ltの切符を買って
(学割は「国内の学生じゃないのでダメ」だって)
10:25発の
なんともきれいで快適な、トイレつきの電車に乗って
1時間ちょい
のどかだ
終点がカウナス
この鉄道駅から
正面に延びる道を進んでいくと
(道を渡るには地下道を通らないと、だけど)
3分ぐらいで左手にバスターミナル
(そんなに大きくない)
そこを突っ切って
坂の上へと続く階段を上っていく
結構しんどいよ!
奥の白い門から階段スタート 階段を上りきったところがこれ
この上りきったところが
Bugos通りで
その一本向こうの道が
Vauzganto通り
思いっきり住宅地の中だけど
ここの30番地が
旧・在リトアニア日本領事館であり
杉原千畝の博物館
ベルを押して中に入らせてもらう
チケット、10Lt
学生半額の5Ltで
これがユーロなら1.5ユーロ
実はワタシ、
リトアニア・リタスの残金がほぼなかったけど
(それでも博物館には行ってみたんよね)
ユーロ払いできてよかった
そやねん、ワタシ
両替かATMに行かなあかんかってん
電車もバスも
ユーロ払いができるやろと思って
今日まで必要額しかリタスの両替してなかったけど
どっちもユーロ払いは不可
(バスのバス会社のカウンターはカード払いはできるけど)
モノは試し、と
この博物館で聞いてみたら
ユーロとリタスの両替、してくれた
ありがたい
1ユーロは3.45Ltの計算
博物館に行く前に
一応銀行、探してん
両替場所を聞いた人がみんな
バスターミナルよりさらに進んで
道を左に曲がったところにある、
「アクロポリス」っていうショッピングモールに行け
って言うんで
行ってみたけど
中に銀行3行入ってたけど
レート悪かった
ここの博物館が一番レートいいやん笑
肝心の博物館は
展示室は2部屋で小さいけど
まず2本の映像を見せてくれる
見学者はワタシだけ
(ま、辺鄙なとこにあるしね)
だったからか、
完全日本語のビデオで見せてくれた
さて
現金もできたことだし
町の中心地方向へ進むか
旧市街を見ないと
で
博物館からバスターミナルへまず戻っていくときに
話しかけてきたおっちゃん、ロベスタス
「英語できるか?」
って聞いてきたくせに
自分はできないしね
ロシア語だけでガンガン話しかけてくる
テンション高いなぁって思ったら
もう酔ってた
土曜だしね
片手にスーパーの袋を持ってて
なぜか中には携帯の充電器とこのペットボトルのワイン
ロシア語とジェスチャーの会話から推測するに
どうやら今からバスケをしに行くのか試合を見に行くのか、で
同じく旧市街の方向へ行くんだと
なので
おもろそうなんで一緒に行ってみることに
さっきのアクロポリス近くを通って
その裏手の島を渡って(橋で)
川沿いを散歩しつつ
酒で陽気になってるロベルタス
いろんな人に話しかけてる
でもさ
釣りしてる人の横で
「フィッシュ…ノー!」
って失礼だよ
「1匹も釣れてない」なんて
堂々と言うもんじゃないでしょ
釣れてる人もいた
ついでに
英語のできる人を探してるロベルタス
ワタシへの話を通訳してもらおうと
やっとひとり発見
その人の通訳によると
このおっちゃんは旧市街の向こうの方まで
ワタシを町案内に連れて行ってあげようとしてるらしい
(あれ、おっちゃんバスケは?笑)
でもね
ワタシ、さっきバスターミナルでチケット買ってん
今夜9時にヴィリニャス発タリン行きの夜行バス
(ToksEurolinesので60Lt)
で
電車でヴィリニャスまで戻るためには
6:43発の電車で戻らなあかんねん
だから
そんな遠くまで行けないよ
って
通訳してくれた姉ちゃんを通して伝える
(ちなみに
カウナスでカウナス発タリン行きのバスを探してみたけど
リガ乗換えだったし
ヴィリニャス発の直通の60Ltより全然高かった)
すると
「時間ないのか!じゃぁ急がないとな!
旧市街を見て回るぞ!」
と
張り切りモード全開のロベルタス
もう既に相当酔ってる
だって
道すがら
うちら2人、ワインを開けて
一緒に飲んできたからね笑
その後も
カウナス城を見て(有料なので外だけ)
ここでも何組かいた結婚式カップルを見て
(リムジンまで!)
時にはまたワインも回し飲みして
城の隣の教会も見て
メイン通りであるヴィリニャス通りも見て
路地、人気がない
と、ここでロベルタス
通った地下道の中で花屋と話し出す
コインを握らせ
まさかの
ひまわりのプレゼント
こんなところで花をプレゼントされるとは
(しかも酔っ払いに笑)
もう完全に酔ってます、ロベルタス
カフェの鉢の花を勝手にもぎ取って
「髪に挿せ」なんて勧めてくるからね
ミカエル教会St.Mickael the Archangel Churchもあったけど
いよいよ電車の時間が迫ってきてたので
ささっと横切るだけ
バスターミナルで預けてた荷物を受け取る
そうなんです
「もし便があるならここからタリンへ直で行こう」とも思ってて
(ヴィリニャスのA Hostel、チェックアウト後の荷物の無料預かりしてくれないし)
全荷物と一緒に来ててん
ここの荷物預け場所は
バスターミナルの奥のテナント
日曜以外は夜7時半までオープン、2Lt
日曜は6時半まで
ついでに言うと
ヴィリニャスのバスターミナルの荷物預かりは3Lt
ロベルタス、ワタシ今からバスでなくて電車で行くねん
今日はどうもありがとう
って別れを言うと
「電車の駅まで送る」
と
でかい方のバックパックを担いで
見送りをしてくれた
駅までの道、
ややよろよろ
だってロベルタス、
酔ってるもんね
40歳を過ぎてるもんね
そんな条件で
ワタシの10キロ超の荷物を持ってくれてるんだもんね
チケットを買って
(18:43発のんは鈍行で、安くて16.30Lt)
ホームへ
あれ、電車の中まで荷物を運んでくれるの?
ありがと
で
また別れを言おうとすると
一緒に席に着くロベルタス
あんた、切符買ってないでしょ?
ポケットの小銭を数えて
「Ok Ok、俺もヴィリニャスまで行くよ
こんなにガラガラなんだから、検札なんて来ないよ」
って
いや、行きは発車してすぐ検札来たよ?
そして発車
いいのかなー
って思ってたら
すぐ検札が来た
ほらね、どうすんの
ロベルタス、車掌と現地語でなにやら話すも
「罰金!」
って言われた様子
ポケットの中のお金を見せるも
車掌は請合わずに去っていく
あれ、なんで去ってくの?
あとで戻ってきたときに払えってこと?
ロベルタス、ワタシに
「マネー…」
いや、困るし
だからさっき言ったじゃん
検札来るよ?って
ここで同じ車両のお客が登場
どう考えても傍から見ると
「酔っ払いに絡まれてる外国人女子」に見えるであろうワタシを助けようと
「この男はあんたの友達か?」
いや、友達って言えばそうだろうけど
2、3時間、町を案内してくれたし
ここで「こんな人、知らない」なんて、
良心が咎められて言えないよ
「あんた、この男に一緒にビルニウスに行って欲しいのか?」
いや、そうして欲しくないけど
結局
その地元のおっちゃんに何やら諭されたのか
次の駅でササッと降りていくロベルタス
あれ、罰金はよくなったの?
なんだったんだか
ロベルタスと代わって横に座ったのが
このおっちゃん
ビッタリ氏
さっき登場した同じ車両のお客
「お客」って言っても
この鉄道会社(「国鉄」になるのか?)勤務なんで
運賃無料らしい
このおっちゃんも酔ってた
今日は酔っ払いにばっかり縁があるなぁ
「土曜だから友人と飲んでたんだ
普段の仕事場はカウナスだけど
週末だから家族の住むヴィリニャスに戻るとこだ」
って
英語は中学レベルだったけど
日本に興味があるようで
一生懸命
「25年前までは学校で勉強してた」っていう英語を思い出して
会話してくる
いや、別に迷惑ってことじゃなく
リトアニア人とこうしてゆっくり話してなかったし
中央アジアまではさすがに外国人に興味ある人ばっかで
道歩いてるだけで話しかけてくる人が多かったけど
バルト3国に入ってからは
いい意味でも悪い意味でも
「洗練されたヨーロッパの街」
都市にしか行ってないしね
旅行者に興味津々の地元の人が滅多にいない
だから
こうして地元の人とゆっくり話す機会も
ここまでなかった
おっちゃんと話してると
いつの間にか8時半
あ、ヴィリニャスに着いたんじゃん
おっちゃん
「外は危ないから発車時刻までバスターミナルの中から出ちゃだけだよ」
と
別れ際にアドバイス
おっちゃんが嘆いてたように
確かに貧しい国だけど
そんなに治安が悪い街のようには感じなかったけどなぁ
無事に9時発のバスに乗り込む
これで次は
エストニアのタリンだ