評価
再読(前回2017年3月24日)。
ちょっと笑えてホロリと来る短編小説6話。「妻とマラソン」夫がベストセラー作家になったことである種の疎外感を抱いた妻が東京マラソンに挑戦。それを応援する夫と二人の息子。一番好きな話!
①甘い生活?
結婚早々、息苦しさを覚えて家に帰りたくなくなってしまった淳一は麻雀や喫茶店で時間をつぶして帰宅するようになる。息苦しさの原因はお互いが遠慮して接していることにあった。さて解決策は・・・?
②ハズバンド
夫の秀一が実は仕事ができない男だと知ってしまっためぐみは手作り弁当を持たせるようになる。その弁当が関心を呼び、秀一の周りに人間の輪が出来始める。
③絵里のエイプリル
両親が離婚を考えていることを密かに知った絵里(高3)が周囲に相談を持ち掛けると、意外にも親が離婚している友人が多いことを知る。なかなか切り出せなかった絵里は母親に直接問いただしてみようと決意するのだった。
④夫とUFO
職場の人間関係の板挟みになっている達生が「エムエム星雲からコピー星人がやって来ている」と突然言い出した。妻の美奈子は夫救済の突飛な手段を思いつく。
⑤里帰り
実家が札幌の幸一と実家が名古屋の沙代は新婚。お盆休暇を利用してお互いの実家に二泊する計画を立てるが、ともに気が重い。さて、北海道=付き合いがあっさり、名古屋=見栄っ張りであけすけ、うまくことが運ぶのか?