白堊スポーツ - since 2004.09.18

母校・盛岡一高や岩手のスポーツ情報、読書感想、盛岡風景などをお伝えします。

一戸町ブラタイラ

2020年10月31日 | 

馬淵川


御所野遺跡入口・きききのつり橋




御所野縄文公園


竪穴住居に入ってみた


実相寺のイチョウ


萬代舘


帰り、北上川源泉に寄り道

歩行距離8キロ。一戸町、路地あり、坂あり、せせらぎありでとても静かな良い雰囲気の街でした!

読書ほど素敵なものはない!

2020年10月30日 | 家族・自分
第2次読書熱中時代突入から4年経ちました。私のブログの「読書」カテゴリー件数は548件。読書感想以外の記事もあるので読書数は530冊前後かと。1ヵ月10冊ペースですね。いつも夢を見させくれる作家さんに感謝して、これからも脱テレビ!脱ラジオ!脱時計!脱自動車!で、自分の価値観を信じて生きて行こうと思います。

明日の子供たちー有川浩

2020年10月30日 | 読書

評価5

児童養護施設で暮らしていた高校1年生女子からの手紙がきっかけで生まれた物語。「施設にいるからといって可哀想ではない」「正しく施設のことを知ってほしい」との思いが込められた有川浩渾身の一作。手紙を送った笹谷実咲さんが解説を書いています!是非みなさんに読んで欲しい作品です!

三田村慎平は民間企業を辞めて児童養護施設あしたの家に就職。右も左もわからない慎平の指導についたのは和泉和恵。和泉の担当する高2の模範生・谷村奏子との間にわだかまりを感じた慎平は、奏子の隠された気持ちを知り戸惑いを覚えつつ、和恵、奏子とともに成長して行く。

有川浩さんと(株)幻冬舎の姿勢がすばらしいと思います。今まで、ニュースでたまに聞くことはあっても児童養護施設について知ろうとしたことはありませんでした。そこで暮らす思春期をむかえた子供たちの気持ちもよくわかりました。

施設を出て奨学金をもらって有名大学に進学した重野温子が病気になり学費を納めることが出来なくなり結局退学してしまったエピソードが出てきます。あしたの家でこの娘を担当して進学の相談に乗っていた猪俣先生は無我夢中でこの娘の行方を捜しますが徒労に終わってしまいます。そんな時、自衛隊員になっている養護施設出身者の体験談を聞くために、施設の子と出向きます。そこで、猪俣先生の目の前に現れた自衛隊員はこう名乗ります。「重野温子三曹です。」ここで小生の涙腺決壊!!!

十字軍物語(1)-塩野七生

2020年10月28日 | 読書

評価5

法王ウルバン2世が提唱した「長くイスラム教徒の支配下にある聖地エルサレムを奪還するための十字軍結成」に呼応した7人の諸侯たちがそれぞれの思惑を抱え、数々の困難にも打ち勝ち十字軍国家確立を果たす1096年から20数年に渡る第1次十字軍の物語。

法王ウルバン2世の提唱は1095年のクレルモン公会議で行われた。その背景にあったのは、西欧の君主間の争いを終息させるために東方へエネルギーを向けさせることにあり、「エルサレム奪還」は大義名分であった。

7人の諸侯のうち、後のアンティオキア領主・ボエモンド、初代エルサレム王・ゴドフロアとトリポリ領主・サンジルらの対立と連携がかなり面白い!ほんと、サンジルだめなやつ(笑)。おっと、ボエモンドの後を継いだタンクレディのことも忘れてはならん。カッコイイ!

今でも、フランス大統領とトルコ大統領がやり合っているようにキリストvsイスラムは「根が深すぎる」ことを実感した全4巻の第1巻であった。

十字軍史の第1世代全員が退場した1120年代以後の十字軍国家の運命や如何に!?

アンネの日記ーアンネ・フランク

2020年10月24日 | 読書

評価5

1944年8月1日(火曜日)、最後の日記を読んだ後しばらく涙が止まらかった。13歳から15歳になるまでのアンネ・フランクというユダヤ人少女とともに過ごして来た2週間だった。素直さと激しい気性、鋭い人間観察と批判精神、なんという少女なのだろう。

1942年6月12日から1944年8月1日まで、アムステルダムの隠れ家に、両親(オットー、エーディット)と姉(マルゴー)、ファンダーン家(夫婦、息子)、歯科医(デュッセル)と8人で過ごした記録である。主な協力者には父オットーの会社の従業員など6人がいて、食料や日用品などの調達を担当していた。しかし、最後の日記の3日後1944年8月4日、ドイツ秘密情報機関により逮捕される。

「異質なものへの不寛容」なくさなければならない、と強く思います!

感銘を受けたアンネの言葉(1944年7月6日、木曜日)を記します。
「だれもが毎晩眠りにつく前に、その日一日の出来事を思いかえし、なにが良くてなにが悪かったか、きとんと反省してみるならば、ひとはどれだけ崇高に、りっぱに生きられることでしょう。そうすれば、知らずしらずのうちに、あくる朝からさっそく自分を向上させようと努めるようになるはずです。その努力を通じて、やがて多くのものが得られるだろうこと、それは言うまでもありません。これはだれでも実行できることです。費用もかかりませんし、じっさい、とてもためになります。まだこれを知らないひとは、ぜひとも経験によってこのことを学び、発見してほしいものですー<澄みきった良心はひとを強くする>って。」