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ミーナの行進ー小川洋子

2022年10月03日 | 読書
評価5

再読(前回2020年12月13日)。
1972年ミュンヘン五輪の年、岡山に住む朋子は家の事情で芦屋の伯母の家に居候。一人娘のミーナは喘息持ちで、本好きで、コビトカバに乗って、マッチで美しい火を点すことができる少女だった。そのミーナ一家とコビトカバのポチ子と朋子の心温まる物語。

ミュンヘンオリンピックの男子バレーボール準決勝・日本対ブルガリア戦をテレビの前で応援するミーナと朋子の場面が一番好き!嗚呼~懐かしい!南、中村祐造の活躍が甦るな~♪ちなみに、朋子は背番号8森田淳悟ファンでミーナは背番号2猫田勝敏ファン。ミーナが猫田宛に書いたファンレターが泣かせる。

ミーナが蒐集したマッチ箱を入れておく箱に記した童話が素晴らしい!マッチ箱の図柄にまつわる物語が三話ほど登場するのだが、立派な童話として一冊の本になるほどの内容。小川洋子恐るべし!

1972年の世相を表す言葉がたくさん出て来るので記しておきます。

・川端康成の自殺
・卵ボーロ(乳ボーロ)
・ミュンヘンへの道(毎週日曜日夜7時半)
・一人時間差
・黒い九月事件
・ジャコビニ流星雨(群)

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2 コメント

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Unknown (naotomo3451)
2022-10-07 07:47:19
はじめまして。本の紹介有難いです。
この年の言葉懐かしいです。川端康成の事は大層ショックでした。沢山読んでいたので、悲しかったです。「乳ボーロ」大好きです。今でもたまに買っています。懐かしい思い出有り難うございました。
Unknown (taira)
2022-10-08 05:08:12
こんにちは。コメントありがとうございます。
「乳ボーロ」という地域があることを初めて知りました。最近、本を読んでいて懐かしい場面に出会うと涙が出そうになることがあります。昔には戻れないのですね・・・これからもよろしくお願いいたします。

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