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アンネ・フランクの記憶ー小川洋子

2021年04月16日 | 読書

評価5

再読(前回2020年11月8日)。
私の大好きな作家小川洋子さんのアンネの足跡をたどる旅です。小さい頃に「アンネの日記」を読んだことで作家を志した小川さんが隠れ家(アムステルダム)、アンネの生家(フランクフルト)、アウシュヴィッツを訪れ、アンネの友達と隠れ家生活の協力者と対面する魂の旅路。

私が「アンネの日記」を読もうと思ったのは小川さんのエッセイがきっかけでした。小川さんの作家人生の起点が「アンネの日記」だということを知ったからです。そんな小川さんのアンネに対する思いが詰まった旅行記に再度感激してしまいました。静けさが漂う中に隠れ家や収容所が浮かび上がるかのような文章に魅せられます。ジャクリーヌさん、ミープ・ヒースさんとの対面も感動的でした。

<旅の行程>
アムステルダム
・隠れ家(アンネ・フランク・ハウス)
・アンネ・フランク・スクール(幼稚園、小学生時代)
・フランク一家の住んでいたメルヴェデ広場
・アンネの日記帳を買った本屋さん
・ジャクリーヌさんを訪ねる(同級生)
・アイスクリーム屋さん「オアシス」
・ミープ・ヒースさんを訪ねる(協力者、アンネの父の会社従業員)

フランクフルト
・アンネの生家
・アンネ・フランク展

ポーランド
・アウシュヴィッツ
・ビルケナウ(第2アウシュヴィッツ)

ウィーン